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J−2さんのレビュー一覧

投稿者:J−2

5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本探偵になりたい

2001/11/14 23:33

他の探偵とはひと味違う「ひかえめ探偵」登場

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 スタンリー・ヘイスティング、職業「私立探偵」…とは言うものの、実のところ事故調査専門の、弁護士事務所おかかえの調査員(薄給)。本人曰く「本物の探偵」ではなく、本職は「(売れない)作家」。生活費を稼ぐために仕方なく調査員をしている。そんな彼のもとにたまたま依頼人が訪れ、本物の探偵向きの仕事を頼まれるのだが、その場で断ってしまう。翌日その依頼人が殺されたことを知り、自分に「関係ない」と思いつつも人の良い彼は依頼人のないまま「本物の探偵」の真似をして、事件を調べ始めてしまう(ちなみに無給)。
 「探偵になりたい」は「ひかえめ探偵シリーズ」の第一巻。本格的ミステリーファンには物足りないかも知れないけれど、気のヨワイおじさん、スタンリーの一人称で話が進むこのシリーズは、ハードボイルド探偵の逆をついていてそこがまた面白い! 普通のおじさんがテレビや小説の探偵の真似をしてがんばっているけれど、そうは上手くいかないよ、というのがいいところなのです。それに加えて、警察の扱いも他とはちょっと違います。ここまで優秀な警察(警官ではない)が登場する探偵小説は、今まで無かったのではないでしょうか。
 回を追うごとにに登場人物達の関係が深まったり変化していったりするのも、このシリーズの楽しみのひとつなので、是非この1巻から順を追って読み始めることをおすすめします。


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紙の本三谷幸喜のありふれた生活 1

2002/01/30 21:01

軽快なエッセイ集

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 夫、脚本家。妻、女優。他、猫2匹、犬1匹。という家族構成の家庭が織りなす普通の生活。…の訳ないって。本人にとってはありふれた(?)生活でも、読者にとっては小さな事件がいっぱいで楽しめます。
 遅筆で知られる(過去、舞台初日に脚本が出来ていなかった事あり)三谷幸喜氏の久しぶりのエッセイ集です。「古畑人三郎」の脚本家といえば知っている人も多いはず。
 内容は、狙ってかどうか、芸能界・制作裏話、芸能人の家庭内輪話、動物話と読者の興味(別名のぞき趣味)をひく話が盛りだくさん。新聞のエッセイとして掲載されたので、ひとつの話が短くまとめられ、読み飽きることがないのもいい点です。和田誠氏の一話ごとの挿し絵も楽しめます。また、奥様讃歌の内容が多いので、さりげなく夫に読ませるのもいいかも。
 エッセイは現在も新聞で連載中なので、次巻の発売も期待できます。
 

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紙の本俳優は楽じゃない

2001/12/03 15:49

探偵小説?それとも舞台小説?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「ひかえめ探偵」シリーズの中でも番外編の要素が強いこの1冊、シリーズものはちょっと、という人にもお勧めです。

 舞台はいつものニューヨークを離れてアメリカの片田舎、まさに演劇の「舞台」が今回の話の舞台となります。
 作者は以前に「役者」を職業としていたこともあり、今回その経験が随所に表れていて、舞台裏話としても楽しめます。逆にミステリーとしてはいつも以上に弱い気はしますが…

 ニューヨークの一般人の生活を細やかに描写している作者のこと、対比としての田舎の生活描写も抜かりはありません。人物だけでなく、背景描写も楽しませてくれるのがこのシリーズの良いところです。ミステリーへのツッコミは控えておきましょう。

 いつも嫌がりながらも何かと助けてくれるマコーリフ部長刑事がいない中、頑張る「気弱で、ドジで、冴えないおじさん」主人公、スタンリー・ヘイスティングズ。ラストまで読むと、本の帯にもあるとおり、今回の彼は「ちょっとだけカッコイイ」のです。

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紙の本罠から逃げたい

2001/12/03 14:58

第4の警官現る

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 探偵小説に無くてはならない「警官」なんですが、この「ひかえめ探偵」シリーズ、探偵もののイメージから離れた優秀な刑事も含め、3タイプ登場してきました。そしてお待ちかね。「悪徳警官」の登場です。
 しかも主役のスタンリーの友人(?)である刑事と敵対関係にあり、そのせいで自分が犯人にされている気がするとあっては、スタンリーの動向やいかに……

 回を追うごとに探偵らしくなっていくスタンリーですが、彼の魅力であるドジぶりは相変わらず。
 犯人を捜していく過程の彼の心情と行動を楽しみつつ、水戸黄門の印籠登場的に解決するラストを、「ミステリー」ということにこだわらずに素直に楽しみましょう。

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ドラマもいいけどお豆腐もね

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 和泉家、野村家、山本家と狂言師の一族(と言っていいのかな?)はいろいろありますが、著者は、京都を中心に活躍する茂山(しげやま)家の若手狂言師のうちのお二人です。茂山家はどこにでもある豆腐のようだという悪口を逆手に取ってみんなに愛される「豆腐主義」をかかげ、学校の体育館などでも狂言を演じておられます(詳しくは書籍or狂言会で!)。
 最近はNHKのドラマで活躍された野村萬斎さん、和泉元繭さんなどのおかげで狂言も人気が高いのですが、まだまだ敷居が高く感じられ人も多いはず(券の値段もね)。
 そんな狂言初心者&見たことないよ、という人のために「第二章 狂言いろは」の妹尾河童さんばりの図解や「第四章 演目解説」が特にお薦めです(何度も見に行っている人には物足りないかも知れません)。二人のお薦めの演目に対して「あらすじ・見どころ・コメント」が載っているので、それを参考に演目を決めて見に行くのもいいですし、出演者で決めるのもありでしょう。少しくらい言葉が分からなくても充分楽しめるのが狂言のいいところです。
 若手中心の狂言会も元気があって(値段もお手頃で)いいのですが、狂言ファンとしては、二人のおじいさんである人間国宝の千作さんを見にいっていただきたいです。芸は年を経るほど練られるものであることがよく分かります。
 この本を読んで「面白いかも」と思ったら、是非、狂言を見に行ってください!

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