サイト内検索

詳細
検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、年齢認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. 電子書籍ストア hontoトップ
  2. レビュー
  3. トーチエさんのレビュー一覧

トーチエさんのレビュー一覧

投稿者:トーチエ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

82歳の日記

2005/01/30 23:49

82歳でこの書評を目にする方はいるだろうか

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

たとえば小さいころには、24、5歳の女性ともなればそれは立派な大人であり「おばさん」だった。
だがその年齢になる頃には、自分が大人だとも「おばさん」だとも思えなかった。人生は何かとぐちゃぐちゃしていてまとまりがなく、いっそいろんなことをすっ飛ばして早く40歳ほどになってしまいたいと乱暴なことを考えた。
そして今、まだその年には至っていないが、勝手に想像していたほどに40代が落ち着いた安逸な時期でないことは見えてきた。では更に倍も年を取り、80代になったらどうだろうか。
「82歳の日記」の中でメイ・サートンは、自分の作品たちが正当に評価されないことを嘆き、生活を妨げる大雪や雨に心を曇らせ、愛猫の行動によってその日の気分を左右される。老いを迎え確実に衰えていく体に気を滅入らせ、うまくいかないことばかりと苛立つ。その姿は、結局のところいくつになっても悟りきり常に心平穏な時期などないのだと思わせる。
だが、そう思ったときに感じるのは失望ではない。むしろ人はどれほどの年月を経ようと人であって、それ以外の何かに変じることはないのだ、と感じて安心を覚えるのだ。勿論毎日が嫌な思いばかりではない、身近な人々の助けに素直に感謝し、花の美しさ、その香りを喜ぶ。愛猫ピエロの行動に一喜一憂する様も微笑ましい。
もし82歳の方がこの書評を読んだなら何を偉そうなことをと不愉快になるかもしれない。けれどまだその半ばにも満たない今に「82歳の日記」は、老いるということを嫌悪も恐怖もなく当たり前にいく道だと感じさせてくれる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示

本の通販連携サービス

このページの先頭へ

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。