サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. 藍桐さんのレビュー一覧

藍桐さんのレビュー一覧

投稿者:藍桐

58 件中 31 件~ 45 件を表示

紙の本アトポス

2001/09/08 21:04

ホラーから始まるのにホラーとは全く違うミステリーな結末

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 知る人ぞ知る奇人探偵御手洗の活躍を楽しみに、とてつもなく分厚く、手首のコリを恐れなくてはならないこの本に挑んだ私。ところが、読めども読めども御手洗の姿はなし。それでもすらすらと読まされてしまうのは、物語の面白さと展開の速さのせい。そして何より、シリーズ前作でも登場していた魅力的なキャラクター、レオナが物語りをずっと引っ張っていくところもみどころ。
 と、とにかく私が待っていた御手洗が出てこなくても吸血鬼の物語や映画撮影中に次々に起こる怪事件に引き込まれていくのです。
 そしてとうとう御手洗の登場。
 今まで読み進めてきた自分の頭の中でぐるぐると回り続け、謎という謎が一向に解決しなかったその全てがこの御手洗の登場で一気に解決。その手際のよさと謎解きの軽快さは、ここまで読んできてよかったと思わせる心地よさです。

 物語中にちりばめられた人種差別問題や病人への差別問題など考えさせられることも多く、本当に楽しめる一冊でした。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本未練

2001/09/05 20:45

絶対の正義でもなく絶対的に強いわけではないヒロインに共感

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 過去に離婚も経験した主人公はごく普通に大人になった女性。ただ、仕事が刑事というだけ。それなのに彼女の周りでは様々な事件が起き、その事件が彼女を傷つけていく。
 家族三人が殺され手がかりがない中、苦労してようやく見つけた容疑者は誰が見ても間違いなく犯人だというのに、証拠がなかなか見つけられずに起訴ができない事件。子供が砂場で虐殺され、ようやくその犯人を見つけた時、その犯人もまた子供で、主人公の先輩の息子だった事件。などなど、とにかく主人公が納得できないような事件が続きます。
 ただ、それらの事件はただの事件ではなく、事件の周囲にいる人々に複雑な想いを残していきます。そしてその事件と思いに触れた主人公は時には傷つき、時には悔やみ、そして時に成長していく。そこがこの物語の魅力だと思います。
 短編集とはいうものの、連作になっているので全体を読み終わった時には長編を一本読み終わったような充実感がありました。
 

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本R.P.G.

2001/09/04 21:38

本当に心の内を理解できた者は?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 おそらくこのタイトルから想像される話とこの本の内容とは読んでみると違ったという人が多いのではないだろうか?少なくても私はかなり違っていた。
 ロールプレイングゲームというくらいだから主人公や主な登場人物の年齢は十代から二十代前半だろうなどと勝手に想像していたし、ゲームが中心に回るのではないかとも勝手に想像していた。ところが、この話はバリバリのミステリーだ。予想とはかなり違ったが、それでも面白かったのだからやはり宮部みゆきという作家は凄いと再認識した。

 物語自体は普通のミステリーとさほど変わりはしない。最後の最後まで演じている方を見せておいてどんでん返しというパターンもそう少なくないだろう。この話を他の話よりもより面白くしているのはそういったストーリーの仕掛けや物語の進め方のテクニックなどではなく、ただ純粋に事件を通して誰が誰を理解し、どう行動したかという一点につきるのではないだろうか?
 殺された人物を一番憎んで殺したいと思ったのは誰だったのか?それほどまでに殺された男を憎んでいた犯人を真に理解できたのはたった一人のベテラン刑事だった。しかもその憎しみはあまりにも悲しく、そして憐れな憎しみだった。ただの憎しみはなく、理解できたのが身近な人間ではないというところに宮部みゆき作品の真髄を見た気がした。
 これから読むという方は、是非作中の人物達の心の動きに注目して読み進めてもらいたい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

とにかく思いついたままに書かれたらしい活字の世界が愉快

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 表題作の短編小説もおもしろいが、とにかく後半の活字に関する雑談がおもしろい。出版業界の裏側の話、雑誌を一冊、隅から隅まで読み尽くす試み、本の活字の大きさにまでこだわりそれについて本気で考えている。
 普段ただぼーっと本を読んでいただけでは気付かないことばかりだが、言われてみればごもっともということが殆ど。こんなことを本で出してしまってこの著者大丈夫なのだろうか? と思うほど、とにかく出版社が相手だろうがなんだろうが言いたい放題言っている。
 分け隔てなく、著者が本当に思ったことをとにかく書き尽くしているところが気持ちのいい一冊。活字中毒者は是非読むべし!

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本風の万里黎明の空 上

2001/08/14 20:40

三人の少女達それぞれの想い

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 異世界からいきなり連れてこられて女王にされた少女、父王と母を殺されていきなり里に放り出された少女、異世界から流されてきて言葉もわからないうちに奴隷にされた少女。この立場が全く違う三人がそれぞれの辛さを想いを胸に日々を暮らしている。物語はそこから始まります。
 それぞれの立場で辛い思いをしながら生きている三人。でもそれは、ただ単に生きているというだけ。辛い辛いと嘆いているだけ。そんな少女達の苦悩と苛立ちの日々を描いたのがこの上巻です。
 わがままで後ろ向きな少女達にイライラしながらも、これから三人がどうなっていくのか気にせずにはいられません。
 そして、上巻を読み終わった時、思うのです。彼女達の態度や発言にイライラしながらも、自分は果たして彼女達とどう違うのだろうか?と。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本風精の棲む場所

2001/08/10 21:55

ミステリーでありながら切ない物語

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 タイトルだけだとSFも書いている著者なだけに、ファンタジー小説か? と思わせますが、実際はミステリー。
 ところが、これがただのミステリーではありませんでした。
 最初はとても綺麗な自然の風景がたくさん描写される場面があって、とにかくゆったりと穏やかに物語は進んでいきます。この穏やかさが、後に起きる事件の悲惨さを引き立てているのでしょう。
 事件が解決していくまでのその道筋はまさしくミステリー小説。でも、その事件の真相は少女達の淡い想いと大人の醜い想いとが交差して起きたなんともいえない微妙さを持っていました。
 そして最後、とにかくこの物語はこの最後のワンシーンが全てだと思います。これが他のミステリー作品とはちょっと違う物語にしています。どんな風に違うのかは読んでからのお楽しみです。

 読み終った時に、何か切ないような暖かいような、そんな想いが残るミステリー小説でした。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本炎舞恋

2001/08/08 00:38

悲しい運命の中に希望の光が

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 幼くして出会い、幼くして引き裂かれた主人公達二人。周囲の人間達の邪悪な思いや、穏やかな想いに影響されながら、二人は運命のままに流されていく。再会した時、二人はすっかり変わってしまっていて、共に暮らすようになって再び二人は変貌する。
 どんなに変わろうとも、どんなにすれ違ったとしても、それでも二人はお互いを求め合い、必要としていた。そんな切なく悲しい物語りだけれど、最後の最後には一縷の希望の光が見えるお話でした。

 以前この著者が土御門典明という陰陽師がでてくるシリーズを書いていましたが、その番外編のように感じました。「夢魔の森」から始まる土御門典明シリーズを読んでいる人はまた典明に会えるチャンスです。出番は少ないですが、ちゃんと要所要所で典明が出て来ますので、ご存知の方は楽しみに読んで下さい。
 もちろん、そんな作品知らないと言う方もちゃんと楽しめる作品ですから御安心を。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本彼女の朝

2001/07/28 22:58

どこにでもあるようだけどでも素敵な想い

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 主人公の勝利が5歳年上の義理の従姉を好きになり、やっと付き合い始めたけれど、周りに関係を隠していることや、年の差のことなんかで気苦労は絶えなくて……というストーリー。
 おいしいコーヒーのいれ方シリーズの3ですからもちろん前に2冊ほどあるのだけれど、これから読んでも充分に楽しめます。もちろん、前の二冊を先に読めればその方がいいのだけれど。

 とにかく主人公勝利のどこにでもいそうで、でも本当はこんな人はいないと言うような純粋な性格がいい!
 ただひたすら彼女を思い続けて、両思いになったのに彼女があまりキレイで年上だからつりあわないような気がして心配になってみたり、周囲に関係を隠していることで彼女にまで大きな誤解をされて右往左往してみたり。
 好きという気持ち一つでこんなにも強くなったり弱くなってリ揺れ動いていく、そんな勝利が魅力的です。相手の彼女、かれんのちょっとボケっとしたところや素直なところも可愛いので、男性にもオススメです(笑)

 読み終った時、若いっていいよねぇ、いつまでもこういうふうでいられるようにしようと思ってしまう一冊。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本紅茶のある食卓

2001/06/20 20:45

安らぎの一時を満喫しましょう

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 私はもともと紅茶が大好きで、特にホットのアールグレイのミルクティが大好き。そしてこの著者に出会いました。

 以前は紅茶のおいしい淹れ方、紅茶を飲む時のマナー、紅茶の種類などを書いている本が多かったのですが、今回のこの本は紅茶というよりは紅茶が引き立てる食べ物の方に目が向いています。
 紅茶はもともと主役ではなく、食べ物の引き立て役であるという視点で書いてあるこの本、とにかくおいしいものが沢山載っています。
 マフィンやケーキはもちろんの事、パスタやカレー、天ぷらまでとにかく色々な食べ物とどの紅茶がどれだけ相性がいいかを書いてくれている本です。
 何よりも嬉しいのが、どうしても食べてみたい!と思うそれらの料理のレシピが載っていること。これで紅茶だけで物足りなかった安らぎの時間においしいお供が増えます。皆さんもこの一冊でおいしいティータイムをどうですか?

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本カエルの城

2001/06/13 13:01

見つめるということが起こす奇跡

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 主人公の少年のおじいさんが亡くなっているという事実は、物語の最初のうちはそんなに大きく描かれていません。むしろ、妖精やカエル、山椒魚が登場する冒険ストーリーが凄いスピードで次々に展開していきます。
 でも、物語の最後の方へ来ると著者ならではの魔法がかかります。亡くなったおじいさんは何を話してくれただろう?ファンタジーの世界に住んでいる妖精と死んでしまったおじいさん、いったいどこが違うだろう?心の中に生きているものがどれくらい大切か、そういうことを自分の目でしっかり見つめることを通して教えてくれます。
 カエルにキスをすると王子様に変わる、そんなおとぎばなしの世界をすっかり自分の世界に塗り替えてしまう著者の魔法をお楽しみ下さい。
 ただ「ソフィーの世界」をイメージしている人には長さが物足りないかもしれませんが。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本天狗変 平安陰陽奇譚

2001/06/08 22:23

見方の違うキャラクター達に魅了されます。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 今までの陰陽師モノとは一味違った雰囲気の話でした。何が違うって、とにかくキャラクター一人一人の個性が、違和感がありつつおもしろかったです。
 大人気になってしまった安倍晴明をあえてひょうきんで色好みに、そしてその10歳以上年下の兄弟子として賀茂保憲の息子の光栄、シーンとしては少ししか出てこないけれど、圧倒的な存在感と美しさを見せつける保憲。今までになかったこの人間関係に妙にひきつけられました。
 そして、敵役となる天狗、僧侶。そんな人々の中に鬼がいて、慈悲がある。
 ただの冒険物語ではなく、陰陽術をただの魔法として使わず、現実の世界と微妙にリンクさせながら、人間の内を描いている。そんな作品でした。
 でも、物語が重くなりすぎないのは、やっぱりキャラクターが生き生きと会話を交わしているせいでしょうか。
 面白くてさらさらと読んでしまうのに、読み終わった後には何か大切なものが残っている。しかも、読後感がさっぱりしていてとてもいいので是非、読んでみて下さい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

どちらかというと児童書だと思うけどなぁ…、でも面白かったです、大人でも。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「指輪物語」で有名なあのトールキンが「指輪物語」以前に書いた作品というのが、これ。私は「指輪物語」さえ、まだ読んだことがありませんでした。この本を手に取ったのはたまたま友人に薦められたからです。
 主人公が可愛らしい仔犬で出てくるその友達もみんな可愛らしい動物達。話の流れも表現もどちらかというと児童書だと思うのですが、図書館に行くとこれが大人向けの本に分類されています。どうしてでしょうね?
 主人公の仔犬になったつもりで、一緒にハラハラドキドキしながら冒険する。そんな本です。
 ただ、長さがちょっと短くて、読み終わった時にもっと先が読んでみたいと思うところが残念。仔犬といっしょにもっとたくさん旅をして、そして一緒に賢い犬と賢い大人になれたらいいのになぁと思いました。
 そして「指輪物語」是非読んでみようと決意させられました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本韓非子 下

2001/05/11 15:01

この時代の人はつまり老子を受け入れ、孔子を否定したいのだろうか…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 上巻で戸惑うことになった原文訳文解説文の同居も下巻に入る頃には大分なれてきて、韓非子も年をとり、仕官することに。始皇帝に強引に招かれ帝王学を説くその場面が鮮明に描かれている。上巻での韓非子の発言と下巻での発言に少し食い違いが見え隠れするのも人間味があっておもしろい。
 そしてこの下巻では韓非子がどうやら老子の思想を受け入れ、孔子の思想(というよりも儒家)を批判したがっているのが良くわかる。老子自体が孔子の思想に対してとても批判的な人物だから(少なくても私はそう感じた)老子の思想に傾倒するなら当然のことなのだが…。
 宮城谷昌光の小説を先に読んでいた私は、韓非子の発言の中に出てくる歴史上の人物についても多少知識があったのでかなり読みやすかった。これからこの本を読もうと思っている方にも同時に宮城谷の中国歴史モノを読むことをオススメしたい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本ドラゴンの眼 上

2001/04/26 23:08

はっ!別人?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 優しく語りかける口調で始まるその出だしにまずビックリ。あのスティーブン・キングと同じ人が書いたとは思えない優しく暖かい文章がまず出迎えてくれます。
 私もキングの他の作品を読んでいただけに「児童書?!!」と思った口でしたが、読み始めるとその思いは飛んでいってしまいました。
 短く切ってあるその物語の構成と次はどうなるの?というところでうまく切ってある運びで次々にページをめくらされます。ただ、上巻を読みきった時には「しまったここからが面白い、次!」と思ってしまうので、要注意!時間のある時に読み始めましょう。(笑)

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本バカのための読書術

2001/04/04 19:30

バカはこじらせたくないから…

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「バカをこじらせないために」この帯に載っていた一文で「ああ、バカはこじらせたくないねぇ」と思って手にとってしまった一冊。
 読んでみて大正解。つまりこの本は自分がバカだという自覚があって、なおかつバカをこじらせたくないなと思っている人のために書かれた本なのだ。
 バカのために書かれているわりには専門的すぎる話もままあるものの、それでも読みやすい文体は私のようなバカでもすらすらと読ませてくれるし、著者の体験談をふまえたわかりやすい説明がなかなか笑える。
 特にバカは読まない方がいい本リストやバカにすすめる本リストがありがたい。
 私のようにバカは読まない方がいい本リストにあがっている本を既に読んでしまっていたといって大ショックを受けるのもまた一興では?

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

58 件中 31 件~ 45 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。