カズ++さんのレビュー一覧
投稿者:カズ++
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薬屋さんが教える健康食品にだまされない本
2001/01/06 04:21
良い健康食品と悪い健康食品とを正しく見分ける手引き
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新聞の折込み広告、週刊誌の記事まがいの宣伝、テレビの健康番組、訪問販売など、健康食品に関する情報を目にしない日は無いであろう。
世の中の自然志向、健康食品志向、医薬品不信などを追い風に、健康食品は現代のビッグビジネスになったと言っても過言ではない。
ちまたに氾濫している情報は信頼できるものであろうか? あるいは、全ての情報がデタラメなのであろうか? 本書は、それらを見分けて正しく利用することを手助けしてくれる本である。
著者は、病院勤務を経て、現在は漢方薬を専門とする相談薬局を開設する薬剤師という立場にある。その長年の経験をもとにした、健康食品に対する考え方・接し方には説得力がある。
アプローチ手法は、健康食品を科学的に分析・評価するというよりも、健康食品業界の悪しき実態、悪徳業者の営業パターン、裏事情、トラブル事例などを詳細に紹介することが基本になっている。
著者は、健康食品と呼ばれるものを、頭ごなしに否定しているわけではない。必要なのは、適切なものを、適切なルートで入手し、適切に利用することである。もちろん、過大な期待をして医師の治療を拒否することなどの危険性については、注意を促している。
では、どのようにすれば健康食品を正しく利用し、無駄な出費を防ぐことができるのか。本書の最終目的は、そのような判断を読者自身ができるようになることである。
第1部では、健康食品業界の不正なビジネスの実態について明らかにしている。なかでも、粗悪な原材料や原価に比べて法外な販売価格に関する記述は、薬剤師経験の長い著者ならではの鋭い切り口であり、実に興味深い。
第2部は、トラブルが多い健康食品として10種類を取り上げ、自らの経験に基づいたナンセンスな実態を紹介している。いささか不謹慎ではあるが、読んでいて笑える内容も多い。恐ろしいのは、金銭的な損失だけではなく、健康被害も少なくないことであろう。
第3部、第4部では、悪徳業者がどんな人を狙うのか、さらに悪い業者と良い業者の見分け方が書かれている。「1ヶ月9000円以上の健康食品には手を出さないこと」など、悪徳業者を見分ける具体的なコツが示されているので分かりやすい。
なお、付録として「一流メーカー健康食品実勢価格表」など、信頼できる業者かどうかを見分ける際に役立つ情報が掲載されている点もありがたい。
「社会調査」のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ
2000/10/11 01:08
統計のマジックに騙されないために
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新聞等のマスコミに掲載される社会統計や世論調査の数字を見て、何か胡散臭いものを感じた経験を持つ人は少なくないであろう。同じ事柄に対する報道内容が、新聞によって全く逆であるなど…。
著者は、そのような「社会調査」を「ゴミ」と言い切っている。意図的、あるいは無意識に流されるゴミに惑わされないためにはどうすればいいか? この本は、そのための貴重なバイブルである。
序章で「この本は少々過激な内容である」と書かれている通り、ほとんどの議論が、実在する社会調査を実名で紹介・分析・批判する手法で展開されている。大手新聞社であろうと、大学教授であろうと、容赦ない。
それは、読んでいて一種の痛快感さえ覚える。
もちろん、批判のための批判ではなく、取り上げた社会調査の何処が間違っているのか、なぜ間違っているのか、が分かりやすく説明されている。今まで、有りそうで無かった類の本である。
アプローチの新鮮さにも注目したい。
分子細胞治療 Vol.1No.4(2000) 特集・同種造血幹細胞移植の進歩と問題点
2000/10/11 00:34
より詳しく知りたい方へ/(広い意味での)骨髄移植
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造血幹細胞移植、つまり広い意味での骨髄移植についての最新情報が得られる。骨髄移植は白血病などの血液疾患に対する有力な治療である。
この本は専門の医療従事者向けだが、闘病中の患者や家族に対しても有益な情報を提供してくれる。血液疾患の入門書は卒業した、物足りない、という人にお奨めできる。
内容的には、従来からの骨髄移植だけでなく、臍帯血移植や末梢血幹細胞移植にも触れている。これらは、既にかなり普及している幹細胞移植治療なので、現実に治療の選択肢として医師から提示されるケースが少なくない。そのような選択を迫られた場合に、この本に書かれている知識は極めて有用だと言える。
また、最近行われ始めた新しい治療・研究についての記述も詳しい。ミニ移植(ミニトランスプラント)、造血幹細胞の増殖、最近の免疫抑制技術、再発治療などである。
自分自身の治療について知識を得たいと考える患者が増えている今日、このような本を医療関係者だけのものにする必要はないであろう。
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