かず吉。さんのレビュー一覧
投稿者:かず吉。
2010/07/13 18:45
僕のバイブルです。
21人中、20人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
初めてこの「年収200万円からの貯金生活宣言」を
読んだときに、目からウロコがポロポロ落ちました。
この本には具体的なことはあまり書いてありません。
こういった方法でお金を貯めなさいとか、
具体的なアドバイスが欲しい方向けの本ではないんです。
この本は、毎月お給料日前になるとお金を使いきって
しまう人だったり、借金が嵩んでいってしまう人だったり、
貯金したい!って思ってるのに、収入もしくは収入以上に
お金を使ってしまい、全然貯めることのできない
人向けにかかれています。
きっと、貯金ができている人にとっては当たり前のこと
なんだろうなぁと思います。
大事なのは、お金を使わないことではなくて、
そのお金はどういう目的で使っているのかをはっきり
させること。著者は「消費・浪費・投資」の3種類に
わけなさいと言っています。
実際に僕は買い物をするときに「これは消費か、浪費か
投資か」と考えて買うようになりました。
それだけで、お金の使い方が大きく変わりました。
著者が考え出した90日間で金銭管理ができるように
なるノートのつけ方も詳しく書かれています。
僕はこの本を2ヶ月に1回くらい読み返すようにしています。
サクサクっと読める本なんだけど、気持ちが引き締まります。
まさに僕にとってはバイブルです。
おかげで少しずつですが、貯金ができるようになりました。
これからも読み返して、お金に対する考え方をたまに
修正していきます。
紙の本娼年
2010/08/14 22:58
優しさと静けさに満ちた小説。
15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
娼年。文字どおり、体を売る男の子の話。
男の子といったら語弊があるかもしれない。
主人公とは大学にほとんどいかずにBarでアルバイトを
している、何をしたらいいのかわららない、20歳。
偶然であった、女性のためのCall boy Clubを経営している
女性と知り合い、体を売るようになる。女性もセックスも
つまらないと言ってはばからなかった主人公は、その世界に
はまっていく。
お客さんごとに違う要求、違う性的指向を目の当たりに
して、主人公は性を追求していく。セックスの指向なんて
ほんとに人の数だけあるんだと思う。
石田衣良さんの小説の中でも雰囲気がだいぶ違う本で、
その雰囲気がとても僕は好きで、何度か読み返している。
小説に漂っている、静かな、穏やかな雰囲気がとても
気に入っている。
性的な描写もとてもきれいに書かれていて、嫌悪感は
僕にはない。もしかして、読む人によっては嫌悪感を抱く
かもしれない。
今回も読み返している最中から、何かうまく説明できない
けれど、心に浮かんできて、読み終わった今、心の片隅には
何かが確実に、残っている。そんな小説。
紙の本20歳のときに知っておきたかったこと
2011/02/04 08:27
「人生を変えるかもしれない1冊」です。
16人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この本はティナ・シーリグさんの息子さんが20歳になる
ときに贈りたい!と考えて執筆された本です。
基本的にはティナさんや彼女の同僚がどういった事を
スタンフォード大学の学生たちに課す事でどういった成果が
出たか、どういう風に物事を考えるように、観られるように
なったかということについて書いてあります。
そして、そのどれもに「すごいなぁ」と思います。
考えるチカラを鍛える。そして、行動力を鍛える。
ティナさんは「世界を見る目を変えてくれる」ような
事を書いています。
自分でできないって思っている事は実はできることかも
しれないし、町中にチャンスが転がっているということ。
大学でこういう事を教わるということでスタンフォード大学
の学生をとても羨ましく思いました。
「光り輝くチャンスを逃さない」ティナさんが学生達に
授業の最初に伝える言葉だそうです。
後半の部分にはティナさんが思っている事が書かれて
いて、僕はその部分に一番感銘を受けました。
大袈裟なようだけど、その部分を読んだ後、クリーニングを
受け取りに行く道がいつもの道とは違って見えました。
自分がいつも歩きながら何も見ていなかった事に気づきました。
もっともっと、自分には何かができるかもしれない。
今僕は33歳ですが、日本では年齢はすごく重要な事だけど
アメリカで暮らしていたときには年齢に関係なくチャレンジ
する人達がたくさんいました。面接で年齢を聞かれることは
基本的にありません。何ができるのか、やる気があるのか、
そういった事が大切なんですね。
ティナさんは息子の為に書いた文章を講演会で話したら
その内容が話題になって、こうやって本になったそうです。
この本は彼女の息子さんにとってすごくいい贈り物になった
と思いますが、僕にとっては「人生を変える1冊」に
なりました。
仕事を変えたばかりということもあって、かなりいろいろ
人生について考えていましたが、もっと行動していきます。
この本に出会えて本当によかった。
2009/04/24 18:13
痩せました。
13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
なんか気になって先日平積みになっていたこの本を手に取り、
ちょっと読んだら「これはいい!」という予感があって、
買いました。
次の日の朝、起きてすぐに読んだのですが手に取ったときの
予感は「これはいける!」っていう確信に変わり、その日から
「白湯ダイエット」を始めました。
自分の心と対話する時間を持つ。
それが何よりも効いている気がします。
朝、起きてすぐにお湯を沸かし、沸いたお湯をマグカップに
注ぐ。そして、そのお湯がだんだんと冷めていく間にゆっくり
瞑想(って言えるのか分からないけど)。
今日は頭が重いなぁとか、あれを片付けようとか、いろんな
事を15分くらい考えます。そのあと、白湯を飲むのだけど、
温かい液体が喉を通って胃に入るのが分かります。
毎朝、白湯を飲んだらすぐにお腹がぐるぐる鳴り出します。
千葉麗子さんの文章がまた読みやすくて、いいのかもしれません。
この本自体、短時間でサクッと読めます。
巻末にはヨガが載っているので、もっと白湯が生活に浸透したら
ヨガも始めてみようと思います。前にヨガはやったことがあるので
どのポーズもイラストを見て「あれだ!」って分かりますが、
イラストがきちっとあるし、解説もあるので、やったことない
人にも簡単に始められるのではないでしょうか?
今日、白湯ダイエットを始めて5日目ですが、体重が-1.6kg
です。何か特別に用意しなければいけないものがないので、
すごく手軽にできるのがうれしいです。
紙の本シンプルに生きる 変哲のないものに喜びをみつけ、味わう
2010/08/07 21:39
シンプルに生きたい。
12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
僕の部屋はぶっちゃけ散らかっています。
何か必要なものを探し出すときには時間がかかるし、
イライラしてしまう。
だけど、捨てられない症候群なんです。
「捨てる」「シンプル」「快適」「整理」
なんていう言葉の本を読みあさってみたけれど、
なんかしっくりこなかった。読んでいる瞬間は「やろう!」
って思えるんだけど、数日経つと「めんどくさい」って
思ってしまって、元の木阿弥に。根性ないんですね。
さて、この本「シンプルに生きる」はドミニックさんという
フランス人の女性が著者で、女性向けに書かれています。
アメリカで見た禅庭に影響を受けて日本に移り住んでしまった
上に、墨絵を学んだり、お茶を学んだり、禅を学んだり。
そんな彼女が書く文章はとてもシンプル。
他の本で読んだことあるようなことも書いてあるけれど、
彼女の言葉で改めて読むとなんか心にすぅ~っと入ってくる
気がします。
シンプルで豊かに暮らす。
本当に自分が必要としているものに囲まれた暮らし。
彼女が書いていることの全てに肯定できるわけではない
けれど、自分の生活に取り入れられるところは取り入れて
生活をしていこうと思います。
生き方から食事、物のこと、お金のこと、人付き合い・・・
ドミニックさん流の解釈が書かれています。
読みやすいけれど、読み手次第ではとても濃い内容の
本だと実感しています。
紙の本仕事は5年でやめなさい。
2009/02/16 00:04
上昇志向と目標。
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
最近自分の人生や仕事についてかなり考えていた。
そんな中読んだからだろうか?
松田さんの実体験に基づく言葉が胸にまっすぐに飛び込んできた。
期限をくぎって、目標をしっかりと定めて、いつでも前向きに。
目標を5年をひとつの単位で区切っていくと、あっという間に
経っていってします。意識して毎日を生きていくのと、ダラダラ
生きていってしまうのでは、本当に大きな差がいつの間にか
うまれていくんだということを改めて意識することができました。
前作は彼の半生記っていう感じで、タリーズを日本に持ってくる
までの人生を熱い言葉で語っていて、面白かったけれど、近作は
社会人としてがんばっていこう!と思わせてくれる本でした。
情熱を持って、夢を持って、目標を持って、毎日を生きていくこと。
そんな気持ちを持てました。
もし講演会とかがあれば、絶対に一度、本人の言葉を聴いてみたい。
毎日の仕事も頭を使って、工夫して、能率よくやっていく。
そうすることで、自分の能力は上がっていく。
今働いているのは2ヶ月の短期の派遣の仕事だけれど、
短期だからって気を抜かず、何か今の職場から、仕事から学んで
次に活かしたいと思いました。明日から、仕事に対する姿勢や
目線を変えようと思います。
自分ががんばったら、チャンスも出てくるだろうし、
人との出会いが、いろんなチャンスや運を連れてきてくれる。
そういった松田さんの言葉にとても共感できました。
明日から、またがんばります!
紙の本植物図鑑
2010/08/12 14:37
雑草という名の草はない。
10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
今までの有川さんの小説に比べて何かがおかしい
と感じつつ、途中まで読んでいました。
この小説では有川さんの今までの小説とは違い、
登場するのは普通の女性なのでした。
「植物図鑑」その名の通りの小説です。
飲み会の帰りに行き倒れている男を見つけて、
酔っていたのと、その男の言い草が面白くて拾って
帰ってしまうところから小説は始まります。
その男、料理はできるし気はきくし・・・で重宝されて、
しかも山菜や野草に詳しいのです。
週末ごとに野草狩りになんども出かけ、その野草を
料ることで二人の間は深まっていきます。
紆余曲折あるけれど、途中から激甘ラブが炸裂し、
泣ける部分もあり、小説全部を楽しみました。
読んでいる最中に料りたくなり、ゴーヤのみそ炒めを
作ってみました。野草狩りは興味はあるので、いずれは
この小説の巻末に載っているレシピでふきご飯を作って
みようと思います。
この小説にはたくさんの植物の名前が出てくるけれど、
へクソカズラは小さいころに触ったことがあるのを
思い出しました。臭いもなんとなく思い出して苦笑い。
知らない植物名もネットで検索して「こういう植物
なんだなぁ」ってちょっと調べてみたりして。
有川さんの小説は読み終わってからいつも気持ちがすっきり
して「あ~楽しかった!」って思えます。
今回は思わず笑顔になっている自分にふと気づいて恥ずかしく
なりました。
紙の本すべては一杯のコーヒーから Short latte,tall cappuccino,and grande passion
2009/02/01 21:16
久々に心が熱くなりました。
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
一杯のコーヒーを飲んで、それがあまりにおいしかったから
大きな企業の力をかりずに、自分でタリーズコーヒージャパンを
作った人、松田 公太さん。
今では大きな組織となって知らない人はあまりいないくらい、
知名度の上がったタリーズだけれど、松田さんが銀座店をオープン
して一生懸命やってきた結果だと思うと、久々に心が熱くなりました。
この本には、彼の半生と情熱とがんばり、そして感謝がつまっています。なんだかお世話になった方々への感謝を表すために書いた
本なのでは?と思えてしょうがありません。
でも人生で大切なのは、一生懸命がんばることなんだよなぁと
心から思います。そんなことに改めて気づかせてくれた本です。
転職活動がうまくいかずに悩んでいた時期に読んでいたのだけど、
松田さんがつづった言葉に、内容に、本当に力づけられました。
紙の本しずかな日々
2011/07/24 19:55
あの夏。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
タイトルと表紙に惹かれて買った本。
誰にでも「夏の思い出」ってあると思う。
この小説は読んでいると、「あの夏」の空気や匂い、
様々な事を思い出せる。
小学生の頃は夏休みってとてつもなく長く思えていた。
毎日同じ事をしていても、延々と続くように思っていた。
この小説は一人の小学5年生の男の子の「ひと夏」の小説で、
小説の隅から隅まで夏が溢れている。
なんでもない一文から自分の夏の記憶が溢れて来て、
切なくなったり、笑ってしまったり。
小説の主人公と共に夏休みを追体験している気持ちになった。
一人で過ごす事の多かった少年が、
人と過ごす事の楽しさを知り、
おじいさんの愛情と友人達の友情に包まれて過ごす日々。
きっとこの小説は読み返すと思う。
夏に読み返したくなると思う。
また一冊、本棚に大切にしまっておきたい小説と出逢えました。
紙の本つむじ風食堂の夜
2010/09/17 13:22
タイトルに惹かれて。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
どこでこの本のことを知ったのか、覚えていないのだけど
タイトルがとても素敵だなぁと思ったのを覚えている。
とある街のつむじ風が吹く道にある食堂に集う人たちのお話。
って一行にしてしまうとあっさり片付いてしまうけれど、
ゆったりと流れて行く時間や、本当にありそうなのに、どこか
夢の中のような雰囲気が持ち味の小説でした。
ちょっと感傷に浸る感じで読むと、秋の夜長にはかなりいいかも
しれません。
僕は寝る前に読んでいましたが、ゆったりした気持ちになれたのが
印象的でした。
文章的には多くないので、さくっと読めてしまう本ですが、
ゆっくりと味わって、雰囲気を楽しみつつ読むのがおすすめです。
登場人物たちもどこか人間味にあふれていて、
昭和っぽい感じがして懐かしかったです。
読み終わったあと、著者の父親に対する愛情が伺えて、
心がほんわかと温かくなりました。
2009/05/25 22:36
読んでる最中から焦りました。
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
今まで、なんとなく「時間は限られてるし、有効に使わないと」
なんて気軽に思っていたのですが、甘かった!
この本を読んでいる最中から自分が1日のうちにPCの前で
どれだけ無駄な時間を過ごしてきたかってことを嫌ってほど
認識させられました。特に目的もなく、適当にネットをみていた
時間。もちろんメールの返信をしたり、意味のあることも
していましたが、それ以上に。多分何倍もの時間、無意味に
過ごしていた時間。
そして、そこから考えてみたら、普段なにげない時間をもっと
有効に使えることにだんだんと気づき始めたのです。
勝間さんのすごさを思い知りました。
この本を読み終わってから自分の手帳を改めてみてみたら、
全然活用できていないことに気づきました。
よかった。まだ半年以上今年は残ってるので、これから先は
徐々に生活習慣を変えつつ、時間をもっと有効に使っていこうと
思います。
勝間さんの「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」を
読んで自分に投資することが大切だってことを認識したので、
今僕は学校に通っています。
自分がやりたい仕事がはっきりと見えたことで、道がまっすぐ
見えています。勝間さんのように超論理的!に思考するタイプ
ではないのですが、でも、もう少し自分の生活を見直して、
勝間さんの今回の著書に詰まっているアイデアを、自分なりに
噛み砕いて自分の生活に取り入れたいと思います。
読み終わって、今日1日。
かなり焦りました。意識をしたことで、無駄がたっぷり見えた
んですね。今までは無駄だと思わなかったことも。
一番ココロに残った言葉は「やることを減らしなさい」って
ことでした。僕は逆に1日にやることを「あれも!これも!」
って詰め込んで、本当はやらなくていいこともやっていたので、
やらないといけないことが後回しになってしまったりもしていて、
今日から手帳を使って、しっかりと目標に向かっていこうと
思っています。
読んでよかった~。
紙の本天使なんかじゃない 1 (りぼんマスコットコミックス)
2003/12/02 19:58
負けるもんか!
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「負けるもんか!」 この本を読み返す度に、強く思う。
どんなことにも、負けるもんか。
このマンガは主人公、冴島翠(高校生)を中心におこる出来事を
全8巻で綴る、感動できるお話です。
ほんとに、主人公の冴島翠をはじめ、登場人物は良い奴等ばっかり
で、現実にはこんなことありえない。だけど、僕は読むマンガや
小説に現実を求めているわけじゃなくて、たとえば、「天使なんか
じゃない」を読む時は落ち込んでる時が多い。それは、登場人物の
葛藤する姿や、恋愛で悩む姿、人間関係で四苦八苦しているのを
みて、一緒に悲しんだり楽しんだり、辛くなったり安心したりして
共感して、読み終わった時に何事にも「負けるもんか!」って思える
からだと思う。そりゃ人間いきていれば後ろ向きになっちゃう時も
あって、でもそういう気持ちの時に読んだら、登場人物みんなに
「負けるなよ!」「ガンバレ!」って励まされてる気分になる。
この本から学んだのは、精一杯自分の力を尽くして、ガンバル事。
「自分を信じること」「周りを愛すること」「明日を夢見ること」。
自分さえその気になれば、できない事はないと思う。だから、ちょっと
だけ背中を押して欲しい時、味方が欲しい時は全巻を一気に読み返し
てみます。そして、心から「負けるもんか!」って頑張れます。
一番負けたくないのは自分自身に対してなのかもしれないね。
紙の本ピクサー流マネジメント術 天才集団はいかにしてヒットを生み出してきたか
2010/11/22 23:50
ヒット作を連発
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
実を言うとピクサーの映画は1本だけしか観た事が
ありません。「WALL・E」なんだけど、とても映像が
きれいだった。そして、心にじーんとくるストーリー。
どうしてヒット作をピクサーは連発できるのか。
その一旦をこの本では知ることができる。
社屋のデザインから、社員のためを考えられていて、
社員がコミュニケーションをとりやすいようにできている。
社員の教育も徹底していて、社員の向上心をKEEPできるように、
そして仕事に対するモチベーションを保てるように、
経営陣はいろいろな事を考えていて、例えば、現役の監督が
教師になって講義をしたり、外部から講師を招いたりする。
美術担当している人が、監督になりたい!と思って努力をすれば
叶うかもしれない環境。
製作中のアニメーションができたら、社員全員が観る事が
できる。監督たちがアドバイザーになって全員で意見を出し合う。
すごい会社だなぁって思う。
無理だって言う社員がいれば、やってやる!っていう社員も
いて、そして、やる気がある社員の努力で、今日の不可能は
可能になる。
今の日本では社員の事を考える余裕がないのかもしれない。
だけど、ピクサーみたいに、社員のことを考える会社が存続
可能なんじゃないかと思います。
大変なことはもちろんたくさんあると思うけど、
相談できる環境が整っていて、勉強したいことを教えてもらえる
環境が整っている。
社内のシアターでは新旧いろんな映画を観る事ができて、
気分転換にもなるし、勉強にもなる。
薄くて読みやすい本だけど、とても感銘を受けました。
ピクサーがヒット作を連発する理由の一旦が少しだけ
分かった気がします。ピクサーの映画を1つずつ観てみようと
思います。
紙の本三匹のおっさん 1
2010/09/17 13:42
現代版時代劇。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
有川さんの小説に期待してしまうのは、
読んでいるこっちが恥ずかしくなってしまうような
激甘ラブストーリー。
だけど、今回はタイトルを見たときから内容が気になって
気になって仕方なかった。きっと激甘ではないだろうと
思いつつ読み始めたら、はまってしまった。
剣道の達人、柔道の達人、そして電気機器の達人。
3人のおっさんはそれぞれが特技をもっていて、
それをいかしつつ、世直ししてしまうお話だけど、
あまりの面白さに一気に読みきってしまった。
還暦ってなんかおじいちゃんって気がするけど、
うちの父も含めて還暦を迎えてもまだまだ若々しい人が
多いよなぁ、確かに。と思いつつ読んだ。
現代社会の問題点も織り込みつつ、きちんと話をおもしろく
しているのはさすが有川さん。
ちなみに今作では激甘ラブではなく爽やかな恋が進行します。
シリーズ化して欲しいなぁ。
紙の本不動心
2010/09/11 16:24
続ける才能。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
あまり野球観戦をしないので、野球について全然知りません。
だけど、「松井秀喜」という名前は何度も聞いていて、
知っています。何かあると騒がれてきたのはリアルタイムで
ニュースなどでは観てきました。
実は骨折して連続出場が途切れたときに、
「なんでこんなに大騒ぎしてるんだろう」って思ってたんです。
事の大きさは今回、この「不動心」を読むまで知りませんでした。
野球選手としてどういったことを考えて、どういった日々を
送っているのか。この本を読んで松井選手の気持ちを少しだけでも
知って、そしてその決意を垣間みて、かなり感銘を受けました。
メジャーリーガーで一流選手で居続けるために努力し続けて
いること。まわりの意見に耳を傾けて、いいと思ったことは
取り入れること。
そして、努力をし続けること。
「続ける才能があれば成功できる」と何かの本に書いて
あったけれど、続けるっていうことはそれだけ難しいことでも
あって、それがどれだけの決意のもとでできるのかっていうことを
今回読みつつ考えました。
骨折してもそれをネガティブにとらえるのではなく、
骨折したことさえも、自分の一部としてとらえて補い、また
成長していこうって思える強さ。
もっと意思を強くもって、努力をしようと心に誓いました。
何よりもすごいと思ったのが、松井選手のご両親の愛情。
そして、松井選手のファンや今まで育ててくれた監督・コーチ、
両親に対する感謝の気持ちでこの本はあふれています。
とてもまっすぐな気持ちに心うたれました。