かいかいさんのレビュー一覧
投稿者:かいかい
小犬のピピン
2001/09/27 13:00
おだやかで上品なものがたり
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ピピンという名前の小犬が、やさしい女の人とくらしていました。小麦畑のような茶色の毛皮、大きな黒い目、そして先のとがった花びらのような形をした大きな耳をしているチワワです。
ピピンは、女の人をマミーと呼んでいました。ピピンは、暗い廊下や大きな音が恐くてたまりません。でも、一番恐いのが、大好きなマミーといっしょにくらせなくなることなのでした。ピピンとマミーは、お互いを大切に思い、心を通わせていました。
ところが、ある日ピピンは病気で死んでしまいます。女の人は、ピピンが死んだことを信じられず、天国の門に行ったピピンも自分の家に帰りたいといいはります。ピピンは、願いを聞き入れられるかわりに、長く危険な旅をする決心をします。一方、女の人もピピンの帰りを信じて、いっしょうけんめいにピピンを探しつづけます。
はたして、女の人とピピンはふたたびめぐりあえるのでしょうか。
読後、心がほわっと暖かくなり思わず涙が出そうになってしまいました。小学校低学年からでも読めるように、やさしい言葉で綴られています。子どもは、ピピンを応援し、女の人のやさしさをうれしく思うことでしょう。
訳文も挿絵も上品で、作者のサトクリフさんのふんいきにぴったりあっています。
さんびきのくま
2000/10/24 23:17
このくまたちは、いい!
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おなじみのさんびきのくまのおはなしですが、バイロン・バートンのなんとも味のあるくまの表紙を見ただけで、くくくっと笑いが込み上げてきます。だって、どうみてもぬいぐるみのくまそのままなんです。
「コーディロックちゃん」は、「きんいろまきげちゃん」として登場し、くまさんのおうちをひっちゃかめっちゃかにして、くまにおいかけられますが、なんとものんびりとした雰囲気。『もりのくまさん』の歌が自然と頭の中を流れる、とぼけたくま親子ときんいろまぎげちゃんの世界にあなたもいらっしゃいませんか。
画家
2000/09/20 13:53
自分が求めているものを見つめなおす一冊
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この絵本は画家の世界がテーマになっています。画家の絵に対する真摯な態度がクヴィント・ブーフホルツ作『見えない道のむこうへ』と通じているなと思いました。文章は短く、絵もシンプルなのですが、谷川俊太郎の訳とぴったり合っていて、画家のみならず、自分自身の生き方をも考えさせられる一冊でした。
まどから★おくりもの
2000/11/14 14:41
ああ、勘違い!が楽しい絵本
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ヘリコプターでやってきたあわてもののサンタさん、家の中には入らずに窓からクリスマスのプレゼントをポイっと入れます。それがそもそもの間違いのもと。窓の外から見える動物と、実際住んでいる動物は、まったく違っているのですから。
ねこさんの家かと思いきや、ページをめくればねこの絵のパジャマを着たぶたさん。プレゼントはねこにぴったりのかわいいリポン。次々に勘違いのプレゼントをもらった動物たちは……。
種明かしが分かっていても、子どもは何度でも読もうといいます。不思議な魅力がある絵本です。五味太郎のしかけ絵本は『きいろいのは ちょうちょ』や『とうさんまいご』がオススメです。
ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス
2000/07/26 11:49
一家に一冊!楽しく遊べる作品
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自転車に乗った郵便屋さんが、物語の登場人物(ハンプティ・ダンプティや赤ずきんちゃん)へクリスマス・カードを届けるお話。本当のクリスマス・カードが本に入っているので楽しいし、ただのカードではなく、遊べる工夫があり、読みはじめたらなかなか終わらない。
ゆうびんやさんシリーズは他に、『ゆかいなゆうびんやさん』『ゆかいなゆうびんやさんのだいぼうけん』がある。どの本も親子ともに長く楽しめる作品。
マットくんのトラックトラック
2001/09/10 13:15
トラックすきな子には、たまらない!(パート3)
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マットくんは、ママに、部屋にちらかしたトラックをお片付けするようにいわれます。遊びながら片付けているうちに、マットくんとトラックの大きさが逆転して……。
マットくんが、トラックにのめりこんで遊ぶようすがよく伝わってきます。いっしょに読んでいる2歳のうちのむすこも、マットくんといっしょにトラックの世界に引き込まれていきます。「ほって、ほって」、「おして、おして」とわたしといっしょに、声をそろえて読むのです。
ページを開いて高いクレーンが登場する場面、「ひっぱりあげたら……」がでてくると、必ず「高〜い」といって、大満足します。でも、読み終わったと思ったら、「もういっかい」の連続なので、読む方にはそれなりの覚悟がいるかも(^^;)
トラックくんどこいくの?
2001/09/10 13:10
トラックすきな子には、たまらない!(パート2)
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きょうもトラックくんは、荷物をのせて走ります。最初は、ぎゅうにゅう。次は、しんぶん。トラックくんが、荷物を届けるたびに、みんなはおおよろこび。
まあるい目をしたトラックくんに感情移入するうちの2歳のむすこは、トラックくんに夢中。トラックくんに、何かを話しかけては自分のお話を作っているようです。トラックくんが、走るページははっきりとした単色、次のページでは多色使いの原色、という風に塗り分けられている変化も動きがあって楽しいです。
ところで、この表紙の絵、トラックくんがぞうをのせて走っている姿だって分かりました? なんとも心にくい構図で惚れてしまいました。
同じ作者の『トラックくん まってたよ』もオススメ。
トラックくんまってたよ
2001/09/10 13:07
トラックすきな子には、たまらない!(パート1)
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トラックくんは、荷物をのせてどこかに向かっています。元気よく走るトラックくんですが、大きなトラックにぶつかりそうになったり、がたがた道を走ったり、雨が降る坂道では、ふうふうはあはあ息をきらしたりしています。トラックくんは、どこになにを届けるのでしょうか。
まあるい目をしたトラックくんが、いっしょうけんめい走っている姿を見ると、うちの2歳のむすこも「トラックくーん!」といっしょうけんめいに応援します。目を引く原色の背景も、子どもの心をとらえるようです。単純なお話ですが、単なるくりかえしではなく次はどうなるんだろうというはらはら感も楽しめます。
同じ作者の『トラックくん どこいくの?』もオススメ。
のはらひめ おひめさま城のひみつ
2000/11/22 16:03
おひめさまになりたい女の子の夢がぎっしりつまった絵本
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まりは、おひめさまが大好きな女の子。
ある日、おひめさま城からまりのところにお使いがやってきました。
おひめさま城で、おひめさまになる勉強をしないかというのです。
もちろん、まりは大喜びでおひめさま城に行きました。
お城にいたおばあさんのお話によると、おひめさまになるための勉強は
それはそれは難しいそうです。
でも、まりはがんばってやりぬきました。そして、とうとう……
わたしが子どもだったころの夢が、そのままお話になったうような絵本で、
はじめて読んだ時しびれてしまいました。
どんなドレスを着たいかあれこれ描いてみたり、
本当のおひめさまになるには、ふかふかのふとんの一番下にある小さなまめつぶにも
気が付かなくてはならないんだと真剣に信じていましたから……
おひめさまになるには、ただお上品できれいなだけでなく、いろいろなことを学び、
時には強くなければならないのねと娘も真剣に読んでいましたが、
結局まりちゃんと同じおひめさまになりたいというのが、娘の結論です。
おやすみゴリラくん
2000/11/14 14:45
いたずらもののゴリラくんがたまらなくかわいい!
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動物園の警備員さん、夜の見回りをしながら動物たちにおやすみのあいさつをいってまわります。ゴリラくん、警備員さんから鍵を失敬し、動物のおりの鍵を、次々と開けていきます。
動物たち、
警備員さんの後を家の寝室まで並んでついていき、みんなでいっしょにおやすみのあいさつ。
ええっ! とびっくりした警備員さんの奥さんは……
どの動物もとぼけていてかわいらしいです。特にゴリラくんのいたずらそうな顔ときたら! こんなゴリラくんならいっしょのベッドで寝てもいいかもと思ってしまうくらいです。このゴリラくん、同じ作者の『あと10ぷんでねるじかん』にも登場しているのでよおく見てみてくださいね☆
ゆかいなゆうびんやさんのだいぼうけん
2000/11/09 10:11
何回読んでも楽しめるおてがみ入り絵本
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ゆかいなゆうびんやさん、ある朝起きると自転車のタイヤがペチャンコに。
仕方なく歩いて配達に出かけます。こねずみや、こねこ、ラプンツェルに
配達しているとちゅう、大きな豆の木から落ちてきた大きながらがらが頭に
めいちゅうして、気を失ってしまいます。
ふと目をさますと、なんだかようすがへん。うさぎを追っかけ
うさぎ穴におっこちて……
さあ、ゆうびんやさんの大冒険のはじまりです!
今まで子どもに何度読んであげたでしょうか……。ページをめくるたびに、
おとぎばなしの主人公に宛てた手紙が入っており、そこにも楽しいしかけやお話が
ぎっしり。子どもにはたまらなく魅力的な本のようです。さりげなく、マザーグースや
オズの魔法使い、不思議の国のアリスなどが登場するので、読み聞かせしている方も、
子どもと一緒にお話の登場人物を探し出したりして楽しめます。
この本で大切なのは、一番最初の手紙に入っている小さな虫めがね。
決してなくされませんように……。
よい子への道 1
2000/11/08 22:57
よい子への道、それは……
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ページを開いたとたん、ぐふふと笑いが込み上げてくること間違いなし。
◎学校へもっていってはいけないもの──ひげのはえるくすり
◎学校からのかえり道でしてはいけないこと──かいじゅうをよびだす
そのほか、よい子になるための指針(?)がたくさん載っています。
小学校入学前のわたしのむすめは、最初のうちは真剣に聞いていたものの、
途中からは爆笑の嵐。「そんなわけないじゃ〜ん!」とかいいながらも、
「どうして、これしちゃいけないの?」とか、「これはぜったいやって
みたい〜」と言われ、よい子への道は遠いなと脱力してしまいました。
きつねのスケート
2000/10/25 15:27
きつねとのねずみの友情ものがたり
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ある秋の日、みずうみのほとりの小さな森に、若いきつねがやってきました。住む場所を探していたきつねは、腹ペコでぼろぼろでみずうみのほとりにばったり倒れてしまいます。森の住人の小さな動物たちは、きつねを助けてあげました。
すっかり元気になったきつねは、みんなにイタズラばかりします。毎日がつまらなくて、みずうみの向こう側にある大きな森に行きたいとばかり思っていました。大きな森に行けば、きっとわくわくするようなことが待っているに違いないと思ったからです。でも、どうやっていけばいいんだろう……。
すると、小さなのねずみが、もう少し待てば向こう側に行けると言います。のねずみの言うことなど信用しないきつねは、なわでのねずみの体をしばりました。もし、うそをついていたことが分かったらのねずみをミトンにしてやるというのです。しばらくの間、ふたりで暮らしているうちに、2ひきの間に友情が芽生えてきます。
少し乱暴でわがままなきつねと、素直でものしずかなのねずみは一見相性がとても悪そうですが、不思議と合うようです。しばられているのねずみの代わりに、木の実をとってあげるきつねは結構やさしい。とうとうきつねがみずうみの向こう側へ行ってしまってとても寂しく思うのねずみは、まるで恋人を待っているようでも
あります。そして……最後の展開には思わず胸が「きゅん」となるはず。
ほりかわまりこさんの挿し絵がなんともおいしそう。秋の木の実や草の実にうっとりしているのねずみを見ると、こちらも幸せな気分になってしまいます。ゆもとかずみ/作&ほりかわまりこ/絵の本は、『くまって、いいにおい』があります。
くまって、いいにおい
2000/10/25 15:25
くまのにおいって、どんなにおい?
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森のおくにひとりぐらしのくまがいました。森の動物たちは、何か困ったことや悲しいことがあると、くまのところへ出かけます。くまの胸に顔をうずめ、話をしているうちに、みんな不思議と気持ちが落ち着きます。どうもくまのにおいが関係しているらしい。みんな口をそろえて「くまって、いいにおい」と言うのですから。
とはいえ、くまはちょっと困りぎみ。どうして自分ばかり頼りにされるんだろう。ぼくだって元気がない時があるのにな。いっそ、においなんかしなけりゃいいのに。
ある朝早く、くまの家にきつねが訪ねてきました。においを消すクスリ「ニオイキエール」を発明したというのです。くまは喜んでクスリを飲みますが、きつねの本当の目的は、人気者のくまのにおいをなくして、発明家の自分に注目してもらうことでした。くまのにおいは消えますが、元気もなくなってしまいます。いったい、くまはどうなってしまうのでしょうか……。
くまのにおいって、どんなにおいなんだろう。動物たちはみんなで言い合いますが、それを読んでいる限りでは、どうってことない気がしてしまいます。きっと、安心できる人の胸にうずめた時に感じるにおいと、同じなのではないのでしょうか。誰でも時には甘えたいもの。甘えられてばかりでは疲れます。でも、いつも子どもにべたべたと甘えられてしまう母でも、子どもたちのにおいをかいで、「子どもっていいにおい」と逆にうっとりしてしまう時があります。
『きつねのスケート』のきつねよりはやさしそうな顔をしていますが、こちらのきつねも結構わがまま。でも、いいところもたくさんあって、にくめないヤツです。
きょうはすてきなおばけの日!
2000/09/21 22:32
こんなおばけだったらこわくないかも?
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「ぼく」が学校へ行こうとすると、毎朝とってもかわいい女の子に会う。 でも、その子は、おばけ! こわくて、だれかに助けてもらおうとしても、会う人会う人み〜んなおばけ! こうばんのおまわりさんも、学校のせんせいも、そして、お父さん、お母さんも! だれか、たすけて〜!
理屈なく、楽しめるおばけ絵本。どのおばけもかわいくて、ちっとも恐くないのがミソ。新しいおばけが登場すると、「ぼく」を追いかけていたほかのおばけも一緒に驚くのがとってもカワイイ。
武田美穂のおばけの絵本は、『すみっこのおばけ』もある。こちらのおばけも愛らしく、思わずほおずりしたくなるほどカワイイ。『となりのせきのますだくん』シリーズもオススメ。
