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イマチョーさんのレビュー一覧

投稿者:イマチョー

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本不滅

2000/09/22 19:44

知的刺激に満ち溢れた名著

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 著者のミラン・クンデラはチェコ出身の現代の作家。
 パリで活動しているうちにチェコ国籍を剥奪され、フランスに帰化することになる。小説はチェコ語で書くのだが、フランス語での翻訳がオリジナルとして出版される。映画化された『存在の耐えられない軽さ』の原作者だといえばわかるだろうか。
 だれもが不滅の人生にあこがれるだろう。ベートーベンはどうだったのか? ゲーテは? 芸術によって不滅の名声を勝ち得た彼らの愛情と、現代の物語とを交錯させながら、音楽的な形式でつむいでいく。
 知的刺激に満ち溢れた名著。文庫版も出ているが、ぜひハードカバーで読んでほしい。装丁もすばらしい。秋の夜長にふさわしい本だ。

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紙の本蠅の王 改版

2000/09/22 19:34

必読!

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 これはおもしろい! 孤島を舞台にした少年文学の最高傑作といってもいいんじゃないかな。
 飛行機が墜落して少年たちだけが孤島に漂着する。リーダーに選ばれながらもうまくいかずに頭を悩ませるラーフ、その参謀のように知恵を働かせるが眼鏡がないと何も見えないピギー、合唱隊やチビッコたち。
 彼らは最初はうまくやっていた。話し合いを持ち、秩序だって暮らしていた。ところが、狩りをきっかけに少年たちに野蛮な感情が生まれ、コミュニティに亀裂が入る…。
 この物語は少年たちの行動を通して、人間がもっている権力への欲求や恐怖心、野生、そういう原始的な部分を徹底的に描きたてている。そういう感情に負けずに理性的な生活を送ろうとするラーフと他の少年たちとの衝突。
最初から最後まで、緩むことなく緊張感がみなぎっている。特に最後の100頁は息もつかせない迫力だ。
 平井正穂の翻訳もさすがのモノ。少々古い言葉があるが、そんなものも気にならない名訳。無駄な文章が一行もない。
ぜひ、読んで!

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