よりどりみどりさんのレビュー一覧
投稿者:よりどりみどり
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オートバイ
2001/12/21 19:03
哲学的な官能小説あるいは官能的すぎる哲学小説
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フランス、疾駆するハーレーダビドソン。年上の愛人、新婚の若い人妻、それもとびきりかわいい。しかし、この書に、ヤワなうっとりロマンスを求めてはいけない。かなり難解です。ヤケドします。
ヤケドしてもよいのなら、バラの花束で打たれ、棘で血を流しながら、猫のように優雅に愛撫に身をゆだねる若い娘の、死のように深い快楽にたどり着けることでしょう。
澁澤龍彦に比べ、没後の評価が低過ぎる、生田耕作の名訳にあらためて瞠目。
ジェルヴェ医官中華帝国に在り
2001/12/21 18:04
絶品のユーモア
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若きフランス人医師を、地の果てにも思える中国大陸の奥地に向かわせたものは、いったい何だったのか。著者ジェルベの前半生にも興味があるが、この書では触れられていない。
魔都上海に代表される「上海もの」には、いくつも傑作が知られているだろうが、魔都は上海だけではなかった。
中国の深い懐にすっぽり包み込まれ、彼は後半生を異邦人の医師として過ごす。ユーモア小説としても、知る人ぞ知る、隠れたる絶品。
夜の果ての旅 上
2001/12/21 17:44
最高で最低の青春小説
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絶望、裏切り、惨憺たる日々。しかし、あえて心躍る最高の青春小説のひとつにこの書を挙げたい。パリに帰り着いてからの医師日記ふうの後半は、それ自体、独立して読ませる力をもつ。
作家は言う、旅は有効だ、旅は想像力を働かせる。しかし、それ以外は失意と疲労にほかならない。僕の旅、それはすべて想像上の旅、それが強みだ、と。
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