サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. タッピングさんのレビュー一覧

タッピングさんのレビュー一覧

投稿者:タッピング

129 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本伊勢物語・大和物語

2001/10/06 16:08

古典学習のための使いやすい参考書

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は古典の日々の学習用に、また大学受験用につくられた参考書だ。本書には伊勢物語と大和物語が収録されている。
 本文に即した通釈、詳しい語釈・語法の解説など、工夫されたつくりになっている。設問もついていて、実力アップにつながるはずだ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

体系的な理解を容易にする、非常に効率的な学習法

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 私はこれまで、効率のよい勉強法を探してきた。そしてそれらを実践してきた。その中でも本書で紹介されているノート作成法は、もっとも効果のあるものだと感じている。

 わが国での伝統的な学習法といえば、教科書や参考書を読み、平行してノートを作り、問題を解くというものだ。
 はっきりいってこのやり方は非常に効率が悪い。その一番の原因は、ほとんどの学問は体系的に理解することが不可欠なのに、大部分の本はそういった理解を困難にする構成になっていることにあると思う。
 具体的に言うと、このような本は図表が少なく、目次が体系的につくられていない。また重要な箇所とそうでない箇所を区別するのが難しい。

 また、伝統的なノートのつくり方も上述した本の内容と同じようなものだ。結局それは字の羅列になってしまい、一目見れば全体像が浮かんでくるようなノートとは正反対のものになる。このようなノートはつくっていてもつまらないし、復習する気も失せるだろう。

 そこで本書に紹介されているノート、「マインド・マップ」の登場だ。このノート術は本書では主に「脳力開発法」として扱われているが、普段の学習にも驚異的な効果を発揮してくれる。
 このノート術を用いると、なんといっても体系的な理解が容易になる。これまで教科書に小難しい事項が羅列してあると、それを見ただけで勉強する気がなくなったものだが、この方法を使えば逆に、「これだけ複雑にこんがらがった事項をきれいに整理してやろう」という気持ちが湧いてくる。このことは本書の方法を実践すればすぐにお分かりいただけるはずだ。

 例えば法律を学ぶ際には、「体系的に理解すること」が最も重要だ。全体を把握しつつ、細部まで理解・記憶するという方法でなければ、膨大な量の法律知識を消化することはできない。これはどのような分野の学問にも言えるはずだ。
 全体を視覚的に把握することで、学ぶ対象に対するイメージが湧く。そして細部を学ぶ際に、全体との関連を常に意識しながら学習できる。なによりも一見複雑な事柄がすっきりと整理されていくプロセスが楽しい。こういったことから、本書に紹介されているノート術は、非常に有効な学習法だといえると思う。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

信頼できる速読法

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 私は、本書に書かれている独習用の練習法を実践してみた。
 本書の速読法の要となるのは、「音読せずに読む」ということだ。実は私は、以前読んだ「超勉強法」(野口悠紀雄著)に「速読をするコツは音読しないことだ」と書いてあったので、それを実践してきた。そのため、音読せずに読むことに慣れていたので、本書の方法に共感を持った。

 本書には、なぜ高速読書が可能なのか、その理論が詳しく記されている。それを読むだけでも、本書の方法が信頼できるものだと納得されることと思う。

 さて、私自身は前述の練習の結果、以前と比べて2.5倍くらいのスピードで読書をすることができるようになった(もっと練習すればスピードはさらに上がるはずだし、本格的に練習したい人のために著者は速読スクールを主宰している)。

 少なくとも私には効果があった。一度試してみてはいかがだろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本ゼロの焦点 改版

2001/08/22 08:36

真実の光に浮かび上がる悲しき欲望

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 結婚したばかりの主人公・禎子が、失踪した夫の行方を追っていくうちに、次々と隠されていた真実が浮かび上がってくる。一見平凡な日常の裏に秘められた闇が次第に明らかとなっていく、という過程は、松本清張の推理小説の真骨頂であり、特に本作品のこの過程は非常にスリリングだ。

 物語にちりばめられた伏線が思わぬ形でつながる。そして見出された真実の中には、人々の悲しい欲望が横たわっていた…。社会的背景を織り込み、作品を単なる推理小説を超えた厚みのある人間の愛憎劇に仕上げていく著者の力量には感服させられた。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本ガラスの地球を救え 二十一世紀の君たちへ

2001/06/23 12:20

手塚治虫が生涯を通じて訴え続けた、未来を生きる人々へのメッセージ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 地球はまさにガラス球だ。美しく、頑丈なようだが、手を滑らせて落としてしまえば割れてしまう…。

 本書は巨匠・手塚治虫さんのエッセイだ。本書には手塚さんからの、未来を生きる人々に向けたメッセージがこめられている。
 
 手塚さんは、科学技術をテーマにした作品を多数世に送り出した。その中でも有名なのが「鉄腕アトム」だ。
 「鉄腕アトム」は、科学を礼賛したものだと考えられることも多い。しかし、手塚さんの「鉄腕アトム」にこめた思いは、それとはまったく逆のものだ。「ロボット工学やバイオテクノロジーなど先端の科学技術が暴走すれば、どんなことになるか、幸せのための技術が人類滅亡の引き金ともなりかねない、いや現になりつつあることをテーマにしているのです」と、手塚さんは本書に記している。

 美しく豊かな自然の中で治少年は遊び、安らぎを得、多くのことを学んだ。もちろん自然の中には厳しさもあるが、そこから命の尊さ、はかなさを学んだのだ。この自然の中での体験こそが手塚治虫の原点だといえる。
 ところが自分と同じ人間たちが、自然を破壊し、戦争によって多くの人を殺し、傷つけた。特に治少年の戦争体験は、恐ろしく、悲惨だ。

 手塚治虫は人間の愚かさ、醜さをいやというほど思い知らされた。だから手塚さんはマンガを描くことに命をかけた。マンガを描くことで、人間が忘れてはいけないことを訴えたのだ。

 確かに今の社会は閉塞感に満ち、未来への希望などとても持てそうにない。しかし、地球を死の惑星にするのも、生と幸福に満ちた惑星にするのも、私たち人間次第なのだ。
 本書は、大切なものに気づかせてくれる。希望をもって生きていくための力を与えてくれる。ぜひ一読されることをお勧めしたい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

使いやすくわかりやすい参考書

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は、高校での古典学習用の参考書だ。日々の学習にはもちろん、大学受験にも役立つようにつくられている。本書には更級日記、和泉式部日記、紫式部日記が収録されている。
 本文に即した通釈、詳しい語釈・語法の解説など、丁寧でわかりやすいつくりだ。設問もついている。古典では文法や語釈などが頻繁に問われるポイントがあり、この設問はそのポイントをおさえるために非常に有効だと思う。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本竹取物語・土佐日記

2001/10/06 15:58

使いやすい参考書

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は、高校の古典学習用の参考書だ。日々の学習はもちろん、大学受験にも役立つようにつくられている。本書には竹取物語と土佐日記とが収録されている。
 現代語訳、語釈・語法など、非常に丁寧に解説されている。設問もついている。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本ひろしまのピカ

2001/08/29 14:01

本書の教えてくれること

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書をはじめて読んだとき、私はだいぶ小さかった。それだけに本書は非常に衝撃的なものだった、というよりすごく恐ろしいものに感じられた。あまりに本書が怖い本だったので、母親に頼んで目の触れないところに隠してもらった。

 終戦の数十年後に生まれた私にとって、わが国の体験した戦争を身近に感じることは難しい。戦争をテーマにしたテレビ番組を見たり、本を読んでも、やはり頭でしか戦争を理解できない。
 しかし、本書は言葉や映像を超越して、戦争の悲惨さを幼い私に直接に伝えた。
 
 今読み返してみても、読むのが非常につらい。訴えるものが強烈過ぎて、思わずまたどこかへ隠してしまいたい気持ちになる。

 だが、実際に原子爆弾は広島と長崎に落とされたのだ。大勢の人が死に、傷ついたのだ。この事実はどこにも隠すことができない。

 本書は子どもたちが読みたがる絵本ではないだろう。読んで楽しい本ではないだろう。しかし、戦争がいかに悲惨で、愚かな行為であるか、そしてその戦争をしたのはほかならぬ人間である、ということを知るために、本書を多くの方に読んでいただきたいと思う。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

すごい迫力に圧倒される

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 私が本書を読んだのは5,6歳くらいの頃だったと思う。本書に描かれている「地獄」の迫力はすごかった。
 
 やはり地獄を表す色といえば赤だと思うが、本書の地獄はまさに赤い。その赤い世界にたくさん鬼がいて、なかには巨大なものもいる。しかしけっしておどろおどろしい地獄ではなく、ユーモラスだ。
 とにかく迫力があり、非常に印象的な一冊だ。本書はまさにひとつの小宇宙。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本人間の条件 1

2001/08/12 00:33

主人公の生き様が問う人間の条件

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この「人間の条件」という作品は、読者に戦争の不条理さをまざまざと見せつける。戦争という、最も過酷で最も悲惨な状況の中で、ある人間が人間として生きるためにはどういった条件を備えるべきか、という重い問題を投げかけている。
 
 私は、人間を人間たらしめているものは、「良心」だと信じている。もし人間に良心がなければ、他の生き物となんら変わりがないではないか。

 もちろん人間には理性も備わっているが、理性は相対的でしかない。
 例えば戦争という異状下では、正義の名のもとに他人を殺傷することが正当化される。敗北するとわかっている国に原爆を投下して市民を殺戮しても、その投下した国が勝者となればその行為は正当化される。理性がその行為に「戦争を早期に終わらせた」という理由を付けるのだ。
 もちろんその理屈は一面においては正しい。ただ、理屈が正しいとしても、大概の場合、戦争を正当化する事由は当事者双方ともにあるものであり、またそれは作り出す事もできる。そうすると、理屈があれば戦争を正当化する理性で考えていては、戦争はこの世から永遠になくならないのではないだろうか?
 
 だから、私は良心こそが「人間の条件」だと考えるのだ。私は本作品を読んで、私のこの考えは(少なくとも本作品にこめられている)著者の意見と同一である、と確信している。

 しかし、悲しいことだが、戦争という極限状態の中で良心に従って生きることは非常に困難だ。
 主人公の梶は知識人であり、何より良心に従って中国人労働者たちの労務管理にあたった。ほかの者たちは暴力によって、迫害によって労働者たちを管理したが、梶は違った。その目的は生産力の増大にあったとしても、彼らを人間として扱い、食料を与え、彼らの欲求を聞き入れた。 
 ところが結果として彼らは梶を裏切った。そのことにより梶は拷問を受け、兵役につかねばならなくなった。もし梶が良心を捨て、ほかの者と同じように、労働者たちを暴力で支配していたら、彼は優秀な労務管理者として兵役を免れ、愛する美千子とともに幸福な生活を送ることができたかもしれない。

 このあとも梶は極限状態の中を生き抜きつつ、良心との格闘に疲れ果てる。戦時下では人間の条件である良心などかなぐり捨てて、邪魔な者は殺し、傷つけながら生きるべきなのか? 戦時下では良心という人間の条件が否定され、そこに新たな人間の条件、つまり他人を殺してでも自分が生き延びるべしという条件が設定されるのだろうか? このことこそ、著者が梶の生き様を通して読者に問いたかったことだと思う。
 
 そしてこの問いに対する答えはもう与えられている。人間の条件を覆すような戦争という愚かな行為をしてはならない。人間がしっかりと人間の条件を満たして生きられる世界、すなわち良心に基づいて生きられる世界を創り出すこと。これが自ら戦争を体験した著者の、そして戦争の中で苦しんだ人々の悲願であり、これからの世界をつくっていく私たちに与えられた使命であると思う。 

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

第一巻の作品は初々しい

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この第一巻は、傑作ぞろいの「有閑倶楽部」の中でも特に面白いと思う。何より作者の作品に対する意気込みが感じられる。
 最近の「有閑倶楽部」と本書とを読み比べると、絵も違うし、雰囲気も少し違う。最近の作品も面白いのだが、私自身はこの頃の作品の方が好きだ。

 PART1—可憐の母親が、ソ連大使夫人にイミテーションを売ってしまった。それを取り戻すために有閑倶楽部はある計画を練る。

 PART2—前回の話の鍵となったルビーにはある重大な秘密が隠されていた。そのせいもあって野梨子が危険な目に遭う。

 PART3—聖プレジデントも出場するダンス競技会「神無祭」。代表が怪我を負ったことで美童と可憐が出場することに。
 そして神無祭の当日、会場には嵐が吹き荒れる!

 PART4—悠理が何者かに誘拐された。警視総監の時宗は悠理奪回に燃えるが…。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本メトロポリス

2001/06/23 11:45

人造人間の悲しさ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「メトロポリス」は、手塚治虫の初期の名作だ。
 この「メトロポリス」は映画化され、近々公開される。そこには、本作品にこめられた手塚治虫のメッセージをいまこそ伝えたい、という映画制作者の思いが感じられる。

 本書の軸となるのは、人造人間である。手塚治虫と人造人間といえば、「鉄腕アトム」を想起される人が多いだろう。
 「鉄腕アトム」は、科学を礼賛したものだ、と解釈されることも多い。しかし、実は手塚治虫の意図はそれとはまったく逆のものだった。手塚さんは「鉄腕アトム」を通して、自然や人間性を置き去りにした科学技術の発展は、人間と社会を滅ぼしかねないのだ、と訴えたかったのだ(この点については、「ガラスの地球を救え」(手塚治虫著)をご覧ください)。

 本書にこめられた精神も、それとまったく同じだ。科学によって生命を創造することは、正しいことだろうか? 自然なことだろうか? 本当に人類にとって必要なことだろうか? 技術的に可能だからといって人の手によって生命をつくったとして、その人工生命体は幸福に生きられるのか? 実の親を持たず、人間からは好奇と不審の目で見られ、もしかしたら非人道的な目的に使われるかもしれない。一生悩み、苦しんでいかねばならない生命体をその創造者は救うことなどできるのだろうか?

 現在では、クローン技術やヒトゲノムの解析、代理出産など「生命」に関する問題が大きくとりあげられている。確かに、バイオテクノロジーによって不妊に苦しむ人が子を授かったり、クローン技術によって移植用臓器をつくったりすることは歓迎されることかもしれない。だが、そうしたことが実現されることによって新たな問題も生じるのは間違いない。現に代理出産では、生まれた子を依頼者が引き取らないといった問題がおきている。
 そして、その問題によって人類、いや地球上の生物さえも滅びるかもしれない。バイオテクノロジーで生態系が修復不能なほどに狂う可能性を、誰が完全に否定できようか? まさに手塚さんの心配が現実のものになりかねないところまできてしまったのだ。

 科学は使い方によって、正ともなれば負ともなる。手塚さんは大好きだった虫たちがだんだんいなくなり、戦争によって恐ろしい目にあったというようなご自身の実体験から、科学とそれを使う人間の負の面をいやというほど思い知らされたのだと思う。
 
 「メトロポリス」は、私たちは人類の手に余るほどの科学技術とどのように付き合っていけばよいのかを考える契機となる作品だ。
 

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本三国志 1

2001/06/21 20:14

広大な中国を舞台に、命をかけて戦う英雄たち

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「三国志」は、古の中国を舞台に、英雄たちの覇権をめぐる争いをえがいたものだ。本シリーズは、時代小説の巨匠・吉川英治による三国志である。

 黄巾の乱に端を発し、各地の英雄たちが動き始める。武を誇る者、知略に長けた者、狡猾に動きまわる者…三国志に登場する人物たちはみな個性豊かだ。彼らは文字通り命をかけて争いの世を生き抜く。その中から生まれるドラマこそ、三国志の魅力だと思う。
 
 広大な中国を統一するのは、劉備か、曹操か、孫権か、それとも…? 吉川「三国志」は、一度読み始めたらやめられなくなるだろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ホラーあり、サスペンスありの傑作3編

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 有閑倶楽部の特徴として、そのしっかりしたストーリーが挙げられます。本巻に収められている3つの物語も、非常に面白いものになっています。
 PART8−「有閑倶楽部」お得意のホラータッチの物語。聖プレジデント学園も夏休みを迎え、6人はどこに旅行に行くか検討していた。悠理・可憐・美童の勉強合宿もかねて、結局信州にある剣菱家の別荘へ行くことになる。
 6時間半の時間をかけて着いた別荘で、有閑倶楽部は楽しいバカンスを楽しむ。ある夜、目を覚ました野梨子は家の中を何かが歩くような声を聞く。必死に悠理と可憐を起こそうとするがいっこうに目覚める気配がない。恐怖に耐えかねた野梨子が部屋のドアを開けると…! ちなみにこの話の中で美童はある女性と運命的な出会いを果たす。
 PART9−舞台は一転して美童の故郷、スウェーデンに。彼らは美童の家を訪れ、特に清四郎は家具の貴重さに驚く。ところがこの家具が大騒動を引き起こす。
 PART10−新年会が野梨子の家で開かれる。ちなみに野梨子は日本画の大家である父と茶道の家元である母を両親に持っている。
 野梨子と清四郎は、白鹿家と対立する八鹿家を招いた茶事に出席する。野梨子の母のたてた茶を飲んだ八鹿家の家元が急に苦しみだし、亡くなった。当然疑いは野梨子の母にかかるが…。
 それにしてもこれだけ中身の濃いストーリーを上手にまとめ上げる作者の技量には驚かされます。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本運命を開く

2000/12/16 14:55

どのように自己を磨き、どのような人生を生きるべきか。碩学が語る、運命を開くための心構えと方法。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 高潔な人格と深い学識を有し、政財界のリーダーたちに師と仰がれた安岡正篤。本書は、安岡氏がその識見を生かして、人間とはどうあるべきか、どのような人生を歩むべきかを説いたものだ。
 現在の日本において、教育は大きな問題となっている。学級崩壊や不登校、いじめや学力低下など、戦後教育はここに来て大きな見直しを迫られている。本書では教育に情熱を注いだ安岡氏が、人間をどう育てるべきかについて詳しく述べている。
 教育というと、どのように学力を付けるべきかということに目が行きがちだ。しかし、本書を読めば、教育によって伸ばすべきなのは人間の本質である「徳性」だということがわかる。心の明るさ、清さ、人を愛すること、忍耐などといった貴い心の働きが人間にとって一番大切なのだ。
 ところが、教育の中心対象である子供よりも、むしろ教育する側の大人がまず徳性を十分に有していない気がする。教育を論じる際にはまず自分が徳性の優れた人物でなければならない。自分をそういう人物たらしめ、そして他者を教育するために本書は非常に参考になるはずだ。
 教育以外についても鋭い指摘がなされている。例えば職業の専門化について取り上げられている。特に企業ではスペシャリストが重宝されるようになってきた。しかし、我々は専門化されることの弊害についても考える必要があるはずだ。人間が大成するためには専門化はむしろ妨げとなる、というのが本書の主張だ。実に肯ける主張だと思う。
 「夢から醒めよ」という章も面白い。人生の本当の意義というのは金でも地位でも名誉でもない。それよりももっと大切なものがあるじゃないか、ということに気付かせてくれる。
 「運命を展く」の章では、困難に打ち勝って偉大な人物となった人たちについて書かれている。これを読むと「よし、自分もやるぞ!」とファイトがわいてくるはずだ。
 「敏乏健康法」では心身を健やかに保つ秘訣を知ることができる。
 本書は自らの運命を開くための強力な武器となるはずだ。
 

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

129 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。