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みなとのヨーコさんのレビュー一覧

投稿者:みなとのヨーコ

8 件中 1 件~ 8 件を表示

<怪物くんみたいな吉本隆明さま>

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 この本を読む前、精神状態がどうにもおぼつかなかった私に健康的な浄化作用をもたらしてくれた“目から鱗”本です。「人に惑わされるよりも、あんたの根っこはどうなんだい?」という、聞こえないけれど説得力ある言葉のおかげだと思います。

 語られる各テーマの最初に、優秀な聞き手・糸井さんの味のある一言、これもたいそうなスパイスとなっています。ともするとちょっと頭を捻らないと自分のものになりそうもない、そんな抽象的なテーマがあったとしてもこれがあれば大丈夫です。

 吉本隆明ワールドをとつとつと、まるで耳で聞いているようなそんな錯覚にさせてくれる、噛み砕くのにも心地よい吉本節です。時にはドキッとすることを発する、怪物くんのようなんです。ご自分の言葉で語る本気の言葉の根っこは相当に深く、ちょうどいい人肌温度は甘過ぎもなく、辛過ぎもしない。

 「教育ってなんだ?」のパーツで展開される今後の教育論、これが実現したら日本の靄も晴れるんじゃないだろうか。「挫折ってなんだ?」にいたっては筋金入りで究極な言葉の綴りで、平和ボケしてる私には効きました。「性ってなんだ?」もなかなかどうして! 新発見でした。今に始まったことじゃなくて、はるか昔からの普遍的さ、時代の変遷と現代との結び目だらけだな、と思いました。

 仕事してても、遊んでいても、町に出ても、テレビをつけても、ラジオをつけても、申し訳ないけれど、覇気のない、毒気もない先輩たちが多くないですか。“もう俺達の時代じゃない、あとは任せたぞ!”って言うのはそれはそれで大変ありがたい言葉だけれど、その前に「時代と関係なく、あなたご自身の根っこはどんなものですか?」とお聞きしたいなぁ…なんて思う次第でございます。

 おつむがいきなり大噴火して珠玉の言葉を紡ぐ、怪物くんのような吉本隆明さまを存分にご堪能ください。

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紙の本インターネット的

2001/07/22 16:50

<あぁ、ホントに素晴らしきかな、インターネット的>

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    本を読むのがのろい私だというのに、3日持続させるのが限界でした。そのくらいにほっとけない本でございました。読書進行中でも「すごさ」の片鱗は十分感じられましたが、最後まで完読したらもっとすごかったのでございます。

 インターネットはツール(道具)でしかない、操るのは、クリエイティブするのはおいらたち人間。そこんところを忘れたり、ごまかしたり、嘘ついたり、作業能力ばっかり磨いてる場合じゃないんですね! 言い替えれば「そんな技術ないからできないや」っていうのは通用しない世界がそう遠くないうちにやってくるのかもしれません。車の運転みたいにそれなりに操作できて当たり前になるから、そんなのはたいした問題じゃなくなる。

 じゃぁ何が主役の座につくかというと、「嘘、大袈裟、まぎらわしい」ようなJAROもどきの存在は無視され、どれだけ自分の情熱を正直に伝えられるのか、どんなことに幸せを感じて、どんな世界観を抱いて生きているのか、そんな青臭いけど、実はこれがないと手も足も出ない世界がくる! これは何もコンピュータの世界のことだけでなく、あらゆる場面でそうなっちゃいそうな可能性が大です。そう、まさに「自分で立候補」しないといけないような世界。それをしないと、今流行の「心の豊かさ」という形ないモノは永遠に手に入らないかもしれないな、と思いました。

 ほとほと儲け下手な商人な私には目から鱗の本でもあります。自分に今何が足りないのか、何が出来そうかの判断をもらいました。
 一番印象的だったのは「お客様は神様じゃない」という部分、どんなハウツー本にも書いてないんだけど実は一番ホントのことがしっかり書かれているので、反省したり笑ったりと大忙しでした。
 商人にこだわることなく、この本は読者それぞれの立場で、ハッとする箇所がこれでもか、これでもか、とあります。読者が人間である以上、そのどこかできっとハッとするはず。これはほぼ間違いないことだと思います。
 どこにもハッとしない人はもしかして人間じゃないかもですよ…。

 傍観者にだけなってては侘し過ぎやしませんか。誰もが正直に、ひたむきに、こだわりは持つけどしがみつかずに、その場面、場面において送り手と受け手の両者の気分を味わうこと、こんなことできたらいいと思いませんか? 私もそのために何が出来るかをクリエイティブしたいと思います。

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あなたの「フロン」が聞きたい。

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 岡田さんの著書内の言葉を借りるならば、私は「マジメで聡明な女性」になるのだけれど、これは喜んでいいのかどうかわからないけど…。「ラクチン」に逃げ込むことができずに、日夜苦しみもがいている結婚しない人間であることは確かです。「結婚しない」のではなく、正確には恋愛すら躊躇してるのがホントのところではありますが。こんな自分をさんざんいじめたものですが、この著書を読んでもういじめないことに決めました。
 恋愛があっちこっちで賞賛される世の中、「恋せよ、愛せよ、そして愛する人と結婚して幸せな家庭を築いて初めて立派な大人であ〜る」という呪文がまかり通っている気がしますが、そもそも「幸せな家庭」という定義は個人で違って当たり前だと思います。そこにはまらないだけで、たちまち違った視点から見られてしまうのです。そこには私自身の気持ちは一切介入できない常識の世界があるだけで、説明する気にもなれないくらい閉鎖的な世界だからヘトヘトになることがあります。地方にいけばいくほどまだこういう状態は末期症状だと思います。
 この著書はかなり過激な今後の家庭像を掲げていますが、これが正しい形なのか、どうなのかは関係ないことである。この結論を私たちは自分の頭で考えて結論を出せるくらいの人間としての成熟度を持つべきだと思いました。何でもかんでも「常識」という便利で尚且つ不便なモノのせいにしてる場合ではないのだな、と痛切に感じました。私は「不安定だけど自由」という選択をして生きていけるのだろうか、それが自分の「幸せ」なのだろうか…。
 この著書についての感想を思い切り語らえる男性にリアルタイムで出会ってみたいと切に願うこの頃です。

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哲学のススメ

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 「働く女性」というくくりの中には、仕事に生きがいを見いだし、日々が自分の一部と解け合った快感を得ている人、何度転職しても何か違う…と感じてしまう人、仕事を愛してるわけではないのに何となくやめる勇気もなく、気付いたらベテランの域に達してしまっている人、あるいはとにかく生活のため、おこづかい稼ぎのために深く考える余裕もない人など、たっくさんの状況がありだと思います。状況がどう違っていたとしても、この本を手にする共通項はズバリ、「もっと幸福感を感じたい」という願いだけだと思います。
 この願いを持たないままにこの本を手にしても得るものは乏しいかもしれません。何かに向けて行動している途中で多忙な人には悩んだり、迷ったり、つまり哲学することが陳腐なものに思えることってあるのかもしれません。
 考えてみると「幸福感を感じたい」と願い、「働くとは」「生きるとは」という哲学することは、贅沢なことなのかもしれないけれど、同時に人としては当たり前の欲求であるような気がします。今の時代は「立ち止まって考えることは無駄」という風潮が大きいような気がします。動いたほうが結果は即出るし、ネガティブ=後ろ向きのような構造が浸透してる感すらあります。立ち止まり哲学する人の方が固そうなイメージがあるかもしれないけど、実はぜんぜん逆だと思います。考えても無駄なことは見てみないフリして通り過ぎる人のなんと多いこと!そうすると中身の薄いペラペラな大人の一丁上がり!となってしまうようです。中身が薄いくせに頭は意外とガチガチで、新しいものを受け入れるキャパがない、ちっちゃな心になってしまうのです。
 いつでも、いつまでも思考が固まらないで、発展途上を続ける人でありたいなら、迷わず読んでほしいと思います。もし私がこの本ともう10年早く出会えていたら、と思わせた悔しさ満点でもある作品です。救いは、三十路越えしているくせにまだ固まっていないようで、哲学することが好きな私がいるということです。
 「働く自称若いと思っている男性」のためにもおもしろい内容だと思います。

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紙の本スカートの中の秘密の生活

2001/02/05 19:33

正直者のランディ女史。

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 読み終わってからふと気付きました。これは女性向け本と一緒になっていることが多いようですが、絶対違います、言い切らせていただきます。これを読んだか読まないでは、殿方の恋愛成就度にはかなり差が出ることでしょう。

 ランディ女史たった一人の視点からとはいえ、女性であるがゆえの雑多な問題から心の奥深い所に秘めていることまで、しっかりすくい上げています。ここまで広く、深くすくい上げられる技は唯一、“正直”だけです。かっこつけて恋愛論を語れる人は多いけれど、こんな”正直者”にはなかなかお目にかかれません。

 時々、無性にランディ女史の“全身感受性”のような魅力に無性にイライラしてしまうのは、きっと私が正直者でない証なのでしょう。

 少年、少女よ、大志を抱く前に正直になったほうがいいみたいです。

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紙の本結婚しません。

2001/01/21 15:30

キーワードは「知」!

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 結婚する、しないの論争レベルで終わっていないところがとても魅力です。
 男女平等参画社会云々を語る以前に、私たち一人一人、「もっとしっかりせなあかんやろ〜!」という叫びにも似た、正直過ぎるほどの内容です。
 現代社会の生み出す七不思議なるものに真っ向から戦いを挑んでいる、テンポのいい語り口が心地よくもあります。鼻っ柱の強い彼女の一人独壇場で終わるのではなく、落とし所がお見事だと思います。

 「私たちは何のために学ぶのだろう」という聞かれたら、私は迷わずこの本を差し出したいと思いました。
 これは単なる「男性社会への挑戦状」にとどまらず、私たち人類が遥か遠い昔から「知」を身につけることを怠らずに生きてきたことへの証であり、またこれからもそうあるべきであるという再確認とも言えるものだと思います。
 「知」の重要性を漠然と感じていた私には、モヤがとれたような爽快さが残りました。

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たかが恋なんだけど・・

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このなかに納められている短編の主人公の女性たち、
女性ならきっと誰もがどれかに近い間隔を抱いているはずです。
共有できる切なさを知り、嬉しいような恐いような気がします。

「そういう言い方はないよ〜!」
「そんな態度しちゃったら逆効果!」
「こわ〜、絶対こんな女にはなるまい!!」
・・他人のことなら客観的に分析できるのに、
自分のこととなるとぜんぜん見えないし、
失敗から得た学習もそんなに反映できないもの。

でも、それでも、恋することから逃れられない。
女って厄介な生き物らしいです。

そんな女をもっとわかってやってもいいかなぁ〜っていう、
希少な男性にもぜひ読んでほしい作品です。
恐ろしくもあり、とってもためになると思います。

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紙の本からだのひみつ

2001/01/03 10:54

語りたくてたまらない!!

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 まだ最後まで読んでいないというのに、この本について誰かに話したくてしょうがないのはなぜなんだろう…。
 一人で楽しんでいるのがもったいなくて、とにかく誰かと思い切りこの本の話題で話したくなってしまう。自分のからだ、彼のからだ、友だちのからだ、からだにまつわるあらゆる話がしたくなる。
 自分のからだが発する様々なシグナルにきちんと向き合うのは、なんとなく恥ずかしかった。からだの要求に素直になることは、あまりにもお馬鹿過ぎやしないだろうか、と思っていた。
 そんなことないのである、これこそが人が人として生きていくのになくてはならない要素なのである。ここが揺らぐから世の中おかしくなるのである。自分の声も聴けない人に、他人の声なんて聴けるはずもないのである。
 ただし、からだに素直になるには、基本的にこのお二人のようにある種の品性のような佇まいが欠かせないのである。ここが一番難しいかもしれない。

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