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真田 樹さんのレビュー一覧

投稿者:真田 樹

10 件中 1 件~ 10 件を表示

怠け好きの海の男

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 遠い未来、すべての科学・文明が破壊され、さながら遠い過去のようになった世界。大航海時代の世界だろうか。そこに、船体はおろか、帆までもが漆黒の帆船があった。その名を影船。海上に覇を唱える海の一族、その守護神とも言える戦船である。

 西の大国・ロナルディアに滅ぼされたオンタナ。その遺児であるマイアと、オンタナの客分であった伝説の兵法者トゥバン・サノオ。二人が出会ったのは、七隻しかないはずの影船八番艦の艦長であるファン・ガンマ・ビゼン。ニホントウと呼ばれる伝説の剣を背負い、絶滅したと思われた鷹を従えた、捕らえどころの無い男。「怠け者でいたいんだがな」が口癖だが、ひとたび働き出せば伝説の兵法者もかくや、という働きをする。

 そして、同じく影船に出会ったのが、かつては大陸の半ばを制したという興武王ウォル・シェイ・ロンの末裔だが、いまは小国の地位に甘んじているウォルハン国の若き王カザル・シェイ・ロン。隣国クアラに単身乗り込み、和平交渉に向かおうとしていたが、真の目的はクアラの勇将ジンバハルの首。父王亡き後分裂する国内をまとめるために強烈なアピールをしようとしていたのだ。

 クアラ王に謁見し、ジンバハルを斬ったカザル。急ぎ帰国し、クアラ軍の侵攻に備えた。しかし、海上からもクアラ海軍が侵攻して来る。それを受け持ったのがファンの影船だった。陸上ではカザルがクアラ王を斬って完勝。海上でも、トゥバン・サノオの超人的な活躍とファンの策で完勝したのだった。

 ここに、陸上には興武王の再来カザル・シェイ・ロン、海上にはファン・ガンマ・ビゼンという、二つの巨星が現れたのである……

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紙の本奔流

2002/03/23 08:40

常勝将軍の初陣と梁山伯・祝英台の悲恋

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 京劇にもなっている悲恋説話「梁山伯と祝英台」。
 この話を伏線にして、6世紀初頭の北朝・北魏と南朝・梁の激戦であった「鐘離の戦い」にいたる過程を描いた物語。

 人物描写が躍動感にあふれ、非常に魅力的です。主人公は、後にわずか七千の兵で洛陽を攻略した陳慶之。この人物、若くして将軍となるものの、武術・馬術はからっきしダメ。配下に白一色の騎兵隊・白庖隊を率いているのですが、突撃を命じた途端、自身は落馬するといった愛すべきキャラクター(笑)。
 英雄色を好むを地で行く曹景宗。まさしく軍師のステロタイプと言った風情の偉叡。
 対する北魏には、全軍の総帥であり、玉笛の名手で美丈夫の中山王・元英。その武将で、関羽・張飛以上の剛勇をたたえられた楊大眼。その妻である潘宝珠。梁に祖国を簒奪された斉の公子・蕭宝寅などなど。
 これらの群雄劇に悲恋説話をからめた筆致が読んでいて心地よい作品です。
 やや難を言うならば、この作者の作品に共通して言えることですが、解説が微妙に多いのが気になるかな、というところ。歴史小説には致し方ないところなのでしょうが。

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紙の本奔流

2002/06/27 12:17

常勝将軍の初陣と梁山伯・祝英台の悲恋

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 京劇にもなっている悲恋説話「梁山伯と祝英台」。
 この話を伏線にして、6世紀初頭の北朝・北魏と南朝・梁の激戦であった「鐘離の戦い」にいたる過程を描いた物語。

 人物描写が躍動感にあふれ、非常に魅力的です。主人公は、後にわずか七千の兵で洛陽を攻略した陳慶之。この人物、若くして将軍となるものの、武術・馬術はからっきしダメ。配下に白一色の騎兵隊・白庖隊を率いているのですが、突撃を命じた途端、自身は落馬するといった愛すべきキャラクター(笑)。
 英雄色を好むを地で行く曹景宗。まさしく軍師のステロタイプと言った風情の偉叡。
 対する北魏には、全軍の総帥であり、玉笛の名手で美丈夫の中山王・元英。その武将で、関羽・張飛以上の剛勇をたたえられた楊大眼。その妻である潘宝珠。梁に祖国を簒奪された斉の公子・蕭宝寅などなど。
 これらの群雄劇に悲恋説話をからめた筆致が読んでいて心地よい作品です。
 やや難を言うならば、この作者の作品に共通して言えることですが、解説が微妙に多いのが気になるかな、というところ。歴史小説には致し方ないところなのでしょうが。

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紙の本海嘯

2002/06/27 12:12

滅び逝く祖国に殉じる者たちの群像劇

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 読後、鳥肌が収まりませんでした。南宋帝国がモンゴル軍の圧力に耐えかねて南シナ海へ逃げ出し、崖山にて完全に滅亡するまで、またその際に死にきれなかった男たちの行く末を描いたストーリー。
 限られた選択肢の中で最善と信じてとってきた道が、本当は誤りだったのではないか、と自責の念に駆られる将軍、海上宮廷に参加するべく陸路を行くもとらわれ、南宋の末路を見届けることを強いられた副宰相、海上宮廷の受入先を求めて近隣諸国をめぐり、ようやく見つけたそれを知らせに戻ってきたときにはすべてが終わって取り残されてしまったかのような宰相……。こちらの紹介にもありますが、上記の将軍・趙世傑の最後の台詞が心を打ち抜きました。 

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紙の本海嘯

2002/03/10 09:53

滅び逝く祖国に殉じる者たちの群像劇

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 読後、鳥肌が収まりませんでした。南宋帝国がモンゴル軍の圧力に耐えかねて南シナ海へ逃げ出し、崖山にて完全に滅亡するまで、またその際に死にきれなかった男たちの行く末を描いたストーリー。
 限られた選択肢の中で最善と信じてとってきた道が、本当は誤りだったのではないか、と自責の念に駆られる将軍、海上宮廷に参加するべく陸路を行くもとらわれ、南宋の末路を見届けることを強いられた副宰相、海上宮廷の受入先を求めて近隣諸国をめぐり、ようやく見つけたそれを知らせに戻ってきたときにはすべてが終わって取り残されてしまったかのような宰相……。こちらの紹介にもありますが、上記の将軍・趙世傑の最後の台詞が心を打ち抜きました。 

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紙の本クレオパトラの葬送

2002/03/10 09:41

単純に面白いです。ただし……

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 超絶絶世美女で大富豪の令嬢、なおかつ頭脳明晰明朗快活(?)な警察官僚・薬師寺涼子警視とその仲間たちの大活躍を描くシリーズの第3弾。
 前作、前々作からメインキャストが増え、涼子さまの忠実な部下(笑)泉田くんの苦労減ったかと思えばまったくそんなことはなく、例によって振り回されっぷりがより加速されている感があります(笑)。タイプの違う美女二人から好意を寄せられてる泉田くんの鈍感ぶりは読んでいてほほえましいかと。
 し・か・し。確かに単純に面白いのですが、このシリーズ通じていえること。それは田中先生が執筆当時ないしその直前に起こった事件・ニュースを、あまりに安直にモチーフにしすぎてるんではないか、と言うコト。確かにイマジネーションの問題ではありますが、先生の現代モノには、ちょっと先生の主張が混ざりすぎている気がします。もっと単純にエンターテイメントしてていただければ素直に楽しめるのに……と思うわけです。そのあたりで読後に違和感を禁じえない原因があるんではないかと思ってみたりしています。

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紙の本海皇紀 15

2002/09/22 01:04

その男は鷹か鳶か。

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海都近衛艦隊との海戦の2ヵ月後。
次代の海王を決める”しきたり”が執り行われる。
「影の間」に並ぶは、“紋章”を持つ3人の海王の息子たち。
選ぶは、7人の影船の長たち。
その場に進むは、ファン・ガンマ・ビゼン。その腕には“紋章”が輝く。

しかして、海王の第三子であるソル・セイリオスに6人が、ファンには1人がつく。
票が割れた際には次なる“しきたり”である、「王海走」が執り行われることになる。

次代の海王は、ファンかソルか。

ファンは、その肩に羽を休める鳥と同じく鷹なのか否か。

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紙の本歳三往きてまた

2002/06/23 14:17

土方歳三と藤堂平助

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徳川慶喜による大政奉還から五稜郭までの土方ら新撰組の生き様・死に様。

冒頭は、京に残った近藤勇・土方歳三たち新撰組が京都守護職松平容保の前で試合をするシーンから始まります。この時の描写は竹刀のうなりが聞こえてくるような描写でした。

その後、場面は大政奉還以降の新撰組・歳三の足跡をたどるのですが、節々で藤堂平助を思う歳三の姿があります。
このあたりの歳三の心のゆれや、藤堂平助の描写については、筆名こそ違うものの、著者の前作である「裏切者 Samurai」を一読されることをお薦めしたいと思います(ちなみに書評を書かせていただきました)。

また、捕縛された近藤勇の刑死のシーンでは、隊士相馬主計の視点で描かれる近藤勇の姿に心を打たれました。
以後、戊辰戦争を駆け抜け、五稜郭で没するまでの歳三の姿が鮮烈に描かれています。

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紙の本裏切者 Samurai

2002/03/21 10:47

何を裏切るのか、何を裏切らないのか。

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 裏切る者と裏切られる者の心の葛藤。読了直後に書いているのですが、その印象はこうでした。
 藤堂平助を主軸に、新選組や彼らを取り巻く時代の変遷を伝えつつ、裏切る者藤堂と、裏切られる者土方の心理を丹念に描写している著者の姿勢が非常に好感が持てました。

 藤堂が土方と出会い、土方に惹かれていく様、しかしながら土方に反発し、次第に不信感を抱いていく様、また藤堂自身の中に芽生えた体制(幕府や将軍慶喜)への不信感から、最終的に土方、ひいては新選組を裏切るまでの心の変遷。その反面、何物にも変えがたい、師(伊東甲子太郎)の恩情に報いたいと想う心、裏切ることの出来ない、己の心……
 また、主軸ではないものの、禁門の変で闘死した久坂玄瑞の断末の叫び、長州を存続させるために自刃した周布の悲憤、高杉晋作の長州での決起の際の想い。
 さらには、自らが死ぬための口実として、「脱隊」を選んだ、山南敬介の死に臨んでの土方への言葉。
 ここで言葉を尽くしても足りないのですが、登場人物たちの心のゆれ、葛藤が本当に丁寧に描かれています。

 著者本人もあとがきで書いていらっしゃいますが、次は、この人の書く「土方歳三」を読んでみたい。そう思います。

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紙の本新編西洋史辞典 改訂増補

2002/07/02 03:00

西洋史に困ったら。

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 書名どおり、「西洋史辞典」である。西洋史の授業の際、単語に困ったら片っ端から引くと、もうそれだけで西洋史通になれるだろう。
 そのぐらい、豊富な資料である。
 もっとも、「新編」「改訂増補」されてからすでに10年近くが流れ、さらに追加を要する事項があることも確かである。
 しかし、それでもギリシャ神話の神々からIRAにいたるまで説明されている本書は非常に有用であると思う。

 西洋史に関連する事項として、付録に「人名・地名対照表」や西洋史に現れる主要国の歴代元首名や、主要な家系の系図が掲載されていたり、歴史には欠かせない年代ごとの勢力分布図(古代ローマ帝国から大戦前後まで)、さらに年表には文学・思想史、芸術史などの年表も掲載されていて、歴史を志す方には非常に有用な資料だと思う。

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