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katuさんのレビュー一覧

投稿者:katu

209 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本泥棒は図書室で推理する

2001/06/24 21:51

旅行のお供にうってつけ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 前作「泥棒は野球カードを集める」で11年ぶりに復活した泥棒探偵「バーニイ・ローデンバー」シリーズの続編である。
 前作から古書店を営んでいるバーニイが、チャンドラーがハメットに贈ったとされる「大いなる眠り」の初版本を探して英国風のホテル<カトルフォード・ハウス>に友人のキャロリンと泊まりに行く。そこで起こる連続殺人事件をバーニイがどのように解決していくか。
 推理小説好きならまず文句なしに楽しめる。いわゆる<ユーモア・ミステリー>系で、会話もウィットに富んでいる。旅行に持って行くにはうってつけだろう。

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紙の本べつの言葉で

2016/12/20 16:51

言葉って何なんだろうな

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

あのジュンパ・ラヒリがイタリア語で書いたエッセイと短編小説。ベンガル語と英語のどちらも母語と感じられないラヒリがイタリア語に魅了されたというのは分からないでもないが、家族とともにイタリアに移住してしまうというのは凄い。ややたどたどしいエッセイを読みながら、言葉って何なんだろうなと考えさせられた。

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紙の本世界音痴

2002/08/30 22:59

友達にはなりたくないタイプだが…

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

普通の意味での音痴、方向音痴、運動音痴、機械音痴などなど、世の中には色々な音痴が満ちあふれているが、彼ほどの音痴はなかなかいないだろう。なにしろ「世界音痴」なのだから。

歌人・穂村弘のエッセイ集である。『短歌という爆弾』では自分自身のことにはそれほど触れていなかったので、この本によって初めて「穂村弘」という人物のことが(少し)分かった。はっきり言って「引きこもり」である。よく通常の社会生活が営めるなと驚いてしまう。まあ、だから自分でも「世界音痴」と認めているわけだけど。

穂村家の下駄箱の上には常に9本入りの棒パン(チョコチップ入り)の袋が3つ置かれており、穂村弘は基本的にこれを食べて生きており、その棒パンの食べ方が天才的に上手いときている。そして夜中にベッドの中で無意識にチョコパンを食べ、朝になると顔の横に食べかけのチョコパンが落ちているのだ。

ベッドで寝ころんでしか本が読めず、電話も着替えも菓子パン食いも全部ベッドの上でするし、本を読むよりマンガを読む方が楽だし、マンガを読むより眠ってしまう方が楽だと言って一日中寝ている。

あまり友達にはなりたくないタイプではあるが、よくぞここまで正直に書いたという気はする。情けないエピソードの連発だが、誰にでもきっと心当たりはあるだろう。そこに不思議な共感が生まれるのだ。

各エッセイの最後には自作のあるいは他の人の短歌が一首載っている。このセレクトはさすがに見事。

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紙の本一億三千万人のための小説教室

2002/07/30 00:51

まえがきに読みごたえアリ

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

高橋源一郎による全国民向けの小説の書き方指南である。

著者の主張は大きく分けて2つ。
1. ぎりぎりまで書き始めるな。
2. 気に入った作家の真似をしろ。

この2つの主張に色々と肉付けがされている。例えば、「小説は書くものじゃない、つかまえるものだ」とか「なにかをもっと知りたいと思う時、いちばんいいやり方は、それをまねすることだ」とか。

「小説を書く、ということは、その向こうに行きたい、という人間の願いの中にその根拠を持っている、わたしはそう思っています。」というような文章が散りばめられた「少し長いまえがき」が一番読みごたえがあると思うのは私だけだろうか。

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落語の発展のためには

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 現在の落語界の問題や10年後の落語界の発展のためにはどうするべきかが、小朝の視点で書かれている。但し、自分自身で「どうせ何も変わらないだろう」とも書いている。いろいろと流派が分かれてしまったために、全体で盛り上げていくというのも難しい状況のようだ。

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紙の本茫然とする技術

2001/07/20 12:56

宮沢章夫の手法

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 『わからなくなってきました』『百年目の青空』などと同列の宮沢章夫のエッセイである。彼の書くエッセイはパターンが決まっている。

 それを彼自身が説明している箇所がある。
 『たいてい私の書く文章は「興味を引かれた事象に対するコンセプト」のようなものを中心にし、それが横にずれたり、派生するものへと飛躍したり、それらを構成することで成立する。』
 たとえば『ぶらぶらする』という話では、「きのう、下北沢をぶらぶらしてね」という言い方は普通だが、これが「きのう、武蔵小金井をぶらぶらしてね」だとどうだろうという風に横にずらしたり、「きのう、ちょっと、うちの台所をぶらぶらしてね」に飛躍させるとどうなるかを書いている。

一度も読んだことのない人には新鮮な書き方だと思うがたくさん読んでいると、同じような話の繰り返しが多くなるし、だんだん鼻についてくる。どれか一冊読めば十分だろう。

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紙の本バベル九朔

2016/12/20 16:40

頭の中はクエスチョンマークだらけ

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「インセプション」というか、「マトリックス」というか、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」というか、「四畳半神話体系」というか。今までとは違う新たな取り組みだと思うのだが、バベルの世界観に全く入り込めなかった。最後まで読むには読んだけど、頭の中はクエスチョンマークだらけだった。

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紙の本屋上の道化たち

2016/12/20 16:32

ちょっと期待はずれ

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銀行ビルの屋上に上がった男女が次々と飛びおりて死んでしまう。これは一体なぜなのか?という謎の提示はなかなか魅力的で、古き良き御手洗ものを期待したのだが、ちょっと期待はずれだった。
プルコの看板と銀行の屋上の位置関係が分かりづらいのが最大の難点。これでは「読者への挑戦」を受けて考えようにもうまく考えられない。
文章的にも、芝居の台本のように会話だけで何ページも続くような箇所があり、内容的にやや薄っぺらい。最初面白そうだっただけに残念だった。

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紙の本翻訳者の仕事部屋

2002/12/18 10:02

訳者は役者

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むかし、ミステリー雑誌「EQ」をよく読んでいた頃、掲載されている短篇のうち1つは必ず深町眞理子の翻訳だった。翻訳の上手い下手は覚えていないが(覚えていないということは上手かったんだろう)、名前は頭に刻まれていた。その深町眞理子のエッセイ集である。

翻訳関連の話はもちろん、独り者の著者が弟の息子(高校生)を一時預かることになって当惑する話など、内容はなかなか興味深いのだが、いかんせん繰り返しも多い。こういう長年にわたって色々な媒体に発表してきたエッセイをまとめたものの常で、ある程度は仕方がないのだが、「訳者は役者」であるという持論や「アンネの日記」関係の話などがあちこちに出てくると、「もうその話は分かりました」という感じになってしまうのだ。

裏表紙側から横書きで始まる「フカマチ式翻訳実践講座」が収録されているのが本書の特徴だ。「実践講座」と銘打つだけあって、細かいテクニック満載である。これは文芸翻訳を目指す人にとっては参考になるだろう。

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紙の本「超」発想法

2002/07/25 13:51

ホームページを見たほうがいいかな

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正直言ってあまり面白いものではなかった。

みずから、『第一に、中身がないのに、引用がやたらと多い。「マルクスによれば」「ケインズによれば」「ハイエクによれば」…と、引用の寄せ集めのような論文もある。』と批判している割に、この本はやたらと引用が多い。

もう一つ読んでいて非常に気になるのが、「〜については第n章で述べる」「第n章で述べたように」という記述があまりにも多いことである。
あとがきに書いてある結論だけを読めば大体事は足りる。あとは彼のホームページを利用した方が、本を読むよりいいかもしれない。

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紙の本21世紀本格

2002/07/01 21:21

あくまでも叩き台

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本書は島田荘司の肝煎りで編まれており、まず彼から「是非新しい方法論を内蔵するような、あるいは旧来のものを先鋭化したような、自己ベストの短編をお寄せいただけないものでしょうか。これが今回のお願いです。」といった内容の手紙が各作家に送られた。

それに応えたのが、響堂 新、瀬名秀明、柄刀 一、氷川 透、松尾詩朗、麻耶雄嵩、森 博嗣の七氏。麻耶雄嵩の「交換殺人」以外は、響堂 新の「神の手」から森 博嗣の「トロイの木馬」まで、そして島田荘司自身の「ヘルター・スケルター」も含めて、クローンやキメラなどの発生生物学、脳、AIと進化心理学、狂牛病、PCのヴァーチャルなどがテーマになっている。

島田荘司自身はこのテーマの分散と網羅を見て、「当アンソロジーの意義と成功を確信した」らしいが、推理小説としての体を成しているのは島田荘司の「ヘルター・スケルター」ぐらいである。他の作家の作品は、説明に終始しているか、独りよがりの内容に留まっているに過ぎない。

クローンなどの発生生物学やPCのヴァーチャルなどを取り上げれば、それが即21世紀の推理小説などと考えるのはあまりに短絡である。新しい題材を取り上げるのはいいことだが、その前に小説としての面白さがなければ21世紀もへったくれもない。

本書はあくまでも「叩き台」と考えたい。「これが21世紀の本格推理小説だ」と言うにはあまりにレベルが低い。

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紙の本悪いうさぎ

2002/05/11 17:45

タイトルの意味は?

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フリーの調査員・葉村晶は家出した女子高生ミチルを連れ戻す仕事を引き受ける。ところが、よもやそこで自分が刃物で刺されることになろうとは…。幸い大事には至らなかったが、再び失踪した女子高生の捜索を依頼される。その失踪した女子高生はミチルの友人であり、さらにミチルの別の友人も姿を消してしまう。果たして少女たちはどこへ消えてしまったのか。

葉村晶の性格設定、物語の導入部、ともに悪くない。しかし、複数の少女が失踪するに至って、だんだんと切れ味が悪くなり、話が先に進まなくなってくる。ラストの「ゲーム」によってタイトルの意味が明らかになるのだが、そんなゲーム普通するかなあと今ひとつ納得できないし、最後に主人公のとる行動も必然性に乏しい。

葉村の友人である「相場みのり」の扱いが中途半端だし、葉村の住むアパートの大家がオカマっぽくていい人というのもいかにもありきたりだ。

若竹七海は長編よりも短編のほうが向いているのかもしれない。

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紙の本夢の工房

2002/03/12 18:33

エッセイはいまひとつ

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 最初の3編を読んで頭を抱えてしまった。発表している媒体は違うけれども、話の内容がほとんど同じなのだ。小説家になる前はアニメの世界にいたこと、アニメの仕事は団体作業であり、一人の人間が全てを統括して納得のいく作品に仕上げることが難しいこと、だから、最初から最後まで自分の納得のいく作品の作れる小説家になった、ということが多少の脚色の違いこそあれ、繰り返し書かれている。

 他にも、毎回調べ物が大変でしょうねと言われるのは心外であるということ、ろくに自分のことを調べもしないでインタビューに臨んでくるインタビューアーが多いこと、などがやはり繰り返し書かれている。しかも文章が、著者のまじめさが滲み出てくるようであるが、非常に硬くてユーモアに欠ける。

 著者自身もエッセイだけでは駄目だというこを自覚しており、『盗作・雪夜の操り人形』という書き下ろしの中編推理小説も収録している。この小説に期待したが、からくりは途中で分かってしまうし、結末もなんだか中途半端で、いまひとつだった。小説は面白いのだけれどエッセイはどうも面白くないという作家がいるが、真保裕一はどうやらその範疇に属するようである。

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紙の本巨匠の選択

2002/02/03 13:52

こんなアンソロジーなかった!

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 “自分が書いたことを誇りに思う短篇”と“こんな短篇が書けたらと思う他人の短篇”がセットで収録されている。今までにありそうでなかったアンソロジーである。しかも、その短篇を選んでいる作家陣がすごい。スティーブン・キングに始まり、ピーター・ラヴゼイ、ビル・プロンジーニ、ローレンス・ブロックなどなど。

 中でもオススメはハーラン・エリスンが選んだジャック・フットレルのかの有名な『13号独房の問題』と、ジョーン・ヘスが選んだジュディス・ガーナーの『いたずらか、ごちそうか』の2作品。後者はショート・ショートと言ってもいいくらい短い作品ながら、読後背筋がゾクッとすること請け合いである。

 ローレンス・ブロックの肝煎りで編まれたこのアンソロジーだが、最初の段階で既に2冊分の作品が集まっていたそうである。それはつまり姉妹編ともいえる2冊目が刊行されるということを意味している。顔ぶれも1冊目に引けを取らない錚々たるメンバーらしい。実に楽しみだ。

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紙の本罠から逃げたい

2001/12/08 16:03

珍しく不出来

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 「お人好し探偵」(本作の帯では「天才的裏目探偵」となっている)スタンリー・ヘイスティングズ・シリーズの第12作目である。
 「だれかに足下をすくわれそうなんです」と投資会社の重役がスタンリーの元を訪れる。取締役会の新会長の座を巡って、ライバル重役が自分のことを陥れようとしているというのだ。先日もバーで巨乳の女に声を掛けられて一緒に酒を飲み、気が付くと前後不覚になっていたという。巨乳女が何者かは調べていくうちに判ったが、なんと依頼人と巨乳の女が何者かに殺され、殺人容疑の濡れ衣がスタンリーに着せられてしまう。容疑を晴らそうと、動けば動くほどドツボにはまっていくスタンリーは、はたしてこの罠から逃れることは出来るのか…。

 弁護士のリチャード、マコーリフ部長刑事、妻のアリスなどいつものメンバーは出てくるのだが、話の流れが単調でいつもの面白さがない。『陪審員はつらい』の時の陪審制の話や『脚本家はしんどい』の時の映画の話のようなサイドストーリーがないのがつらい。また、ニューヨークの地下鉄事情や路上駐車事情などの面白い小ネタが少ないのも残念。
 やや不出来と言わざるを得ず、次作に期待したい。

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