サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. ヤスヨさんのレビュー一覧

ヤスヨさんのレビュー一覧

投稿者:ヤスヨ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本リセット

2001/03/08 11:52

「小説」の存在理由のわかる小説

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「小説が書かれ読まれるのは、人生がただ一度であることへの抗議から」という北村薫さん。その「小説」への想いがストレートにストーリーにされた傑作です。戦争中の芦屋を舞台に、真澄と修一、二人の中学生の時空を越えた恋愛の哀しさ美しさがテーマ。時空を越えた設定だけに、多少無理のある展開があり受け入れにくい人もいるかもしれません。でも、必ず最後まで読んでください。最後の2行で全ての出来事が必然的なものと心の底から信じることができます。少なくとも、信じたいと思えるはずです。読み終わった後、大げさですが「生きていく勇気」をもらい、私はとても励まされました。
 啄木を始め、物語の端々に出てくるたくさんの作家や本。そして獅子座流星群。それが物語のテーマである「時空を越えた出会い」にキラキラとした彩りを添えています。
 私も小学生のころ、修一と同じように、夜、歯を磨きながら同じことを考えました。「毎日やって来る、こんな平凡な瞬間なんて、絶対に記憶に残らないなあ」と。こんな共感できる箇所がたくさん詰まった小説です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。