大阪のわたなべさんのレビュー一覧
投稿者:大阪のわたなべ
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2005/04/13 17:30
いまブームのマジックだ。少し技術をマスターし堂々のお披露目をと、やる気を喚起するノウハウ本
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世の中マジックブームだそうでございます。昔からテレビではイリュージョンと言われる大がかりな舞台マジックを見かけることはありましたが、最近では少人数の観客に対し披露するクロースアップ型のマジックの受けがよろしいようで、設備投資がかさまないため、それを素人が見て楽しむばかりか実際に演技して見ていただくことを楽しむ方が増えているのですね。しかも中高年層に急増しているのですからなんともうれしいことです。先日もオジイチャン、オバアチャンのサークルが手品教室で指導を受け、杖を花に変えたり、ネッカチーフからおもちゃの鳩を出したりして大はしゃぎをしている様子が報道されていました。
私もかつてサラリーマンの宴会芸、接待の席のお座敷芸としてのトランプマジックはいささか腕に覚えがないわけではない。カードに細工を施した特殊トランプも10組こえるほど持っているのですが、なにせご披露するのが酒の席ですからお客さんはちょっとそのトランプをみせろ、俺もやってやると、いやぁお行儀が悪く、結局そんなものは使わずに、市販のトランプでやることになる。種も仕掛けもない道具でマジックを成功させるには勉強が必要でして、テキストをいくつか持っていたものです。しかしこんなことをしていたのも15年ほど前のことでした。
先日、丸の内へ引っ越した大型書店を覗いて目にとまったのがこれ。ついつい懐かしさがよみがえり、買ってしまいました。一読、いいものを買ったと思いましたね。
第一に「カードマジック」との表現がよろしい。子供だましの「トランプ手品」のレベルではないと自己主張している。
第二に「テクニカル」な「入門書」とある。私はカードマジックの「入門」という低いレベルではないがさりとて手さばきの技術で演ずるにはいたらず、あつかましさで成功しているだけだとの自覚がある。したがってまことにぴったりの教科書だと理解できる。
第三にCD-ROMの動画つきなのだ。これは画期的な商品だと思う。だいたいこれまでのテキストは絵と解説文の組み合わせであって、実際やってみても動きと理屈が一致しない難解この上ないシロモノだった。これはいい。
さらに帯には「かつてない感動」とある。この手のテキストにこんな文学的表現!!!
さぁテクニックを身につけて感動の演技をやるぞ。その気にさせられます。
紙の本富士山展望百科
2001/05/14 01:08
【著者コメント】楽しや富士見
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先に白状しておくと、ぼくはこの本の著者のひとりです。だから★は評価保留にしておきます。
富士山は、世界でも最も美しい山といわれています。おそろしい火山でもありますが、4000m近くまで屹立し、雄大な裾野をひろげるその姿は、どんな人でも感動をもって見つめます。
そして、その美しい山が、世界一の大都市、東京から見えることがまたすごいことなのです。富士見という地名の多さもまた特筆すべき点ですね。
この富士山を、徹底的に見ようというのがこの本です。
まずは、「どの駅から見えるか」をチェックしてください。通勤の楽しみが一つ増えるはずです。また、富士山頂に朝日や夕日がさしかかる「ダイヤモンド富士」もあなたの家からも見えるかもしれません。
おもいもかけない遠距離から、たとえば和歌山県からも富士山が見えるのです。あなたの町からはどうでしょうか?もし、見えなくてもインターネット中継もあります。浮世絵やお風呂のタイル絵もあります。
世界一美しい山、せっかく身近にあるのです。本書をつかって、今日から楽しみはじめませんか? 執筆にかかわった者としても自信をもっておすすめできる本です。
2001/05/14 00:30
誰もしらない、南極観測隊の実態!?
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南極観測隊というと、何を思い浮かべるだろうか?
・極寒の大地
・オーロラ
・ペンギン
・雪上車
うーむ、そうだ、そうなんだけれど、みんな何かを忘れていないか?そうだそうだよ。
・南極X号。
ホントに使っているのか、あまたある南極観測隊のみなさんが書いた本には、それは載っていない。あれは、都市伝説なのか?
そうした、素朴!な疑問に答えるのがこの一冊だ。そして、週刊文春のスクープカメラマン不肖・宮嶋の目は、南極観測隊の本当の姿にメスをおろしたのであった!!
女装。野獣。泥棒。ニセ医者! インチキな文部科学省職員…、もとい、厳しい観測の日々のあいまに見せる、南極観測隊員の豪放磊落、愉快な姿を、-60度の雪原に見るならこの一冊です。おもしろいよーー!!
紙の本銀河の発見
2001/03/10 03:20
宇宙が広くなった20世紀
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銀河。それは、夏の夜空によく見える天の川の正体であり、秋の夜空に「アンドロメダ姫の腕飾り」となる淡い光の正体でもあります。人類は太古からその姿を明らかに認めてきました。しかし、この宇宙最大の天体の正体がわかったのは、20世紀に入ってからのことです。本書は、原題:Man Discovers the Galaxies に示されている通り、銀河が発見され、その正体が探られていくドラマを多くの人物にスポットをあてながら、詳細に述べていっています。
その中でも、特筆すべきは、革命的な宇宙望遠鏡の名にもつけられたハッブルその人でしょう。彼のアンドロメダ銀河の観測が、カーチスとシャプレーの天文学会を二分する銀河の正体論争に決着をつけ(答え:銀河系外の天体だった)、そして、宇宙が膨張していることを発見し、宇宙の広さを一気に幾層倍にも広げたのです。数10万光年の宇宙が、数100億光年に広がったのですから、実に画期的なできごとでした。
ところで、現在、銀河の研究は現在の天文学の主流をなしています。この本のドラマはまだ終わっていません。最近の話題は、銀河中心の巨大ブラックホールですし、宇宙望遠鏡や、各国が建設している反射鏡直径8〜10m級のスーパー望遠鏡の活躍によって、銀河がどうやってできてきたのか、寿命はあるのか? その生涯はどうなのか? といった話が次々に話題になるはずです。本書を読めば、そのドラマが幾層倍にも楽しめることでしょう。
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