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ホッブズさんのレビュー一覧

投稿者:ホッブズ

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ここにもある

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 山形何某とかいう輩が、坂本龍一のバロウズ論を批判する形で1987年に文壇に現れ、いまやバロウズの日本における伝道師のように扱われている。べつにかまいはしないが、それに追従する野党には感心しない。山形を含め、彼らは「フィネガンズ・ウェイク」のような渾身の小説の狂気には近づかず、バロウズの薬によるお手軽な狂気で満足している。それがポストモダンの浅墓さであることに、どれだけの人が気づいているだろうか。

 ましてや本書が日本語に翻訳されたことは、「フィネガン」と同様かそれ以上の文学的事件なのに、とんと話題にのぼらない。

 所詮、日本の文芸とはその程度のものなのか。悲しい。

 本書は、InternetのNEWS GROUP alt.asciiartを先取りし、しかもバロウズのようなモラトリアム作家ではなくアウシュビッツを経験した強烈な著者による、まさに本物の狂気の書である。その圧倒的な言葉の乱舞には、「フィネガン」さえも霞んで見えそうだ。

 そんな本書を多くの人が手に取り、テクストがまだ進化していることを確かめてほしい。ここに現代が見える。

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