さちさんのレビュー一覧
投稿者:さち
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紙の本くちびるの封印
2002/07/31 13:03
けなげ
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作者のデビュー作。
父親に疎まれる高校生・悠紀と妻と別居生活を送る瑛司の恋。
父に振り向いてもらうため、あれこれと努力する悠紀がケナゲで泣けてきます。冷たくされても、突き放されても、父の関心をかいたい。読んでいるうちに父親の冷たさに腹が立つほどです。
デビュー作とは思えない完成度の高い作品でした。
紙の本罪深く抱きしめて
2002/07/28 07:51
救いはあるのか
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映画『羊たちの沈黙』が上映されたころ、「プロファイリング」が流行り、同時期に犯罪者の心理分析に関する書籍が数多く出版された。
当時読んだ『診断名サイコパス』によると、
〜サイコパスの特徴は、極端に自己中心的で、自分の行動に責任を持たず、他人を操る術に長じ、慢性的な嘘つきで、しかも全く反省しない〜
とある。本書を読みながら「主人公の義兄ってサイコパス・・?」と思っていたら、やはり中盤で示唆する文章があり、しみじみ納得した。
作者の他の作品、特に電波系を読んできた方達は違和感を覚えるかもしれない。が、過去の作品の「オフィスラブ」「檻の中の遊戯」などにも本作に似た作風のものがある。甘々ラブラブよりシリアスでヘビーなものをお求めの方にオススメします。
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