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投稿者:POST
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拡散 ディフュージョン 「アイデンティティ」をめぐり、僕達は今
2003/04/13 10:38
「ひきこもり」にも通じる身動きのとれなさの正体とは
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この本はアイデンティティなるものを論じた学術書だ。しかし私のような門外漢が読んでも、非常に面白かった。
対象として論じられる事例は、自分が何がしたいのか、どう動いたらいいのかに迷ったことがあったり、迷っている最中だったりする著者の友人の三人と、やはり同じような問題に向き合ったことのある著者自身である。
そこでは友人達と自らの苦しみとそこからの脱却が、著者と友人一人一人との調査方法としての「語り合い」を通して描かれ、その過程で何が起きているのかが学問的に図式化されて論じられる。
具体的には、アイデンティティを「あたかも青年が『主体的』に問題解決のために努力するかのように捉える『右肩上がり』の図式」に疑問を呈する。そして「他」なるものとの関係の中で、自分の力の及ばぬところで揺れ動く青年期の<主体>を想定し、その両義的なあり様を説明する。
さて私の感想だが、やはり面白かったというのが一番にある。なにより実感としてわかるというのが大きい。よくぞ解説してくれたという感じで、自分の現状とも重ね合わせて夢中で読んでしまった。
ただもし自分が研究するとしたら、「語り合い」の研究方法をとって自分を出していくのは、ちょっとしんどいかなぁとも思った。またこの<主体>に臨床的にはどういうアプローチが可能なのかとも。「頑張れよ」と言うしかない、ではすまないこともあるかもしれない。
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