トテさんのレビュー一覧
投稿者:トテ
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レモンとサクランボ
2001/05/26 01:14
滅びないテーマの普遍性と社会性
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まず第一に感じた事は学園マンガの嚆矢となった作品であるにもかかわらず、すでに完成されたスタイルとして定型化されているという事実に、あらためて西谷祥子という作家の力量のすごさをみて感嘆しております。
発表当時ハシリだった青春TVドラマの影響が認められるとしても、「友情」「嫉妬」「慕情」「恋心」「いじめ」「喧嘩」「病気」「レイプ」「差別」「団結」「家族」「成長」といったエレメンツをきっちりまとめ上げる天才的技量にたっぷり酔わせていただきました。
それから、今時のマンガとの決定的に異なる点は描かれているエピソードやテーマの普遍性と社会性でしょう。昨今隆盛を極めるボーイズラブ系マンガのどこにそれらが見られるのでしょうか? 嘆息を禁じ得ません。
まほろばの歌がきこえる 現れた邪馬台国の都
2001/05/26 00:56
纏向の大地からの視点
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考古学マニアの役者としてすっかり有名になった著者が世に問う本格的研究書。2C末(弥生)〜4C初頭(古墳)にわたる、いわゆる邪馬台国時代をその宮都とされる纏向遺跡の発掘調査研究をもとに推論した良書。素人の邪馬台国関係書にありがちな伝承や文献の牽強付会が全くない点だけでも好感が持てる。
一度ならず当該遺跡の発掘に加わり、現場を掘り出した者の視点は無視できない部分がある。中央政権と各地方政権との関係に詰めの甘さが見えるが、「やまと」の語源論の新解釈には新味があった。
続論を期待しておこう。
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