山田さんのレビュー一覧
投稿者:山田
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母に襁褓をあてるとき 介護闘いの日々
2001/04/12 23:20
高齢者、介護者、ケアスタッフ
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仕事として高齢者の介護をはじめて間もないころ、本書のもとになっている、雑誌記事を読んだ。私は男性で、若い女性の同僚がほとんどの職場であった。
一般には、介護の仕事がどのようなものか具体的に知られていない。『食事、排泄、入浴の介助』という職務内容は、『襁褓をあてる』という表現が示唆するように、公にその詳細を議論するような類のものではない。従って、自分が、どのような介護サービスを利用者である高齢者に提供したいと考えているのか、介護施設の慣習、文化が、如何にケアスタッフのヤル気を減退させているのか、という日常考えているけれど、『施設の外部』とは議論しにくい環境が、そこにはある。
本書の議論は、こういったタブーを打ち破るための稀少なトピックを提供する。
他方で、本書は、『老人保健施設バッシングの本』としてのみ、同僚の介護福祉士に知られていた。これは、著者の、ケアスタッフへの非共感的な文体によるところが大きい。結果として、議論は深まらず、サービスの質は改善されない。
上記の不満があるけれど、著者の議論は具体的で、『介護の社会化』という高齢社会の課題を考えるうえで、基礎知識を読者である私達に伝えている。
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