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  3. くろこさんのレビュー一覧

くろこさんのレビュー一覧

投稿者:くろこ

68 件中 16 件~ 30 件を表示

紙の本

紙の本孤島パズル

2002/02/11 13:05

パズル尽くし!!

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 英都大学二回生の有栖川有栖は、EMC(英都大学推理小説研究会)というサ−クルの部員である。アリスとEMC部長の江神二郎は、この春に入った初の女性部員・有馬麻里亜に誘われて、彼女の伯父・有馬竜一氏の南の島の別荘へと赴いた。
 南の島で過ごす一週間のホリデー。その上、この旅にはとびっきりのお楽しみが企画されていた。それは「宝探し」で、マリアの祖父が残した数億円のダイヤモンドを見つけ出すことだった。島に置かれている手掛かりだというモアイ像を調べたりと、アリスら三人のスリリングな夏休みが始まった。やがて、島を台風が通過する中で殺人事件が発生するが、現場は密室だった。無線は何者かによって無残に破壊され、島に船がくるのは今から三日後。

 南海の島は ≪孤島≫ になった。


 学生アリスと江神さんのシリーズ・第二作目。「南の島で夏休み」という設定だけれど、おきる事件は悲劇的。青春小説の雰囲気もあってか、読後はちょっと感傷的になります。
 本書には島の地図と別荘の見取り図、読者への挑戦が入っています。この哀しいパズルに挑戦してみてはいかがですか?

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紙の本

病院という組織

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 死ぬのは怖い。
 今回のメインである、狭心症の患者さんの衰弱していく様子や、表情を見てすごく強くそう感じた。同時に医者ってなんなんだろうと思わずにはいられなかった。

 なんつーおっそろしいマンガなんだろう。登場している医師の姿に息が詰まるほどビビりました。病院なんて行きたくないと本気で思います。

 でも、その中にある主人公の考えや行動に救われる思いがします。


 ラストシーンは鳥肌ものです。
 全てのお医者さんが、この為に自分は医者をやっているとおもってくれたら・・良いのになぁ。


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紙の本

医者って・・・

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 表紙のイラストとかパッと見の印象だけで、理想と熱い信念に燃える、爽やかな感動吹き荒れる青春医療マンガかなんかだろうか?と思ってしまった、平和ボケしきってるおバカさんな自分が恥ずかしい。

 これはそんなお気軽なこジャレたものではなく、かなり重い、怖い、痛いマンガだと思う。これが本物の日本医療の現実ならば、医者になりたいなんて思う人は相当減るのではないだろうか?

 でも、だからこそ読まなくてはならない、知らないといけない世界なんだと思う。

 全国の偉い皆さん。ぜひ、これを読んだからこそ!という意気込みで優秀な医者を目指してください。


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紙の本

紙の本バビロンまで何マイル?

2002/07/29 23:57

いきなりタイムトラベル

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 幼なじみの高校生男女が、むかーしむかしに助けたちっこいジーさま(妖精ノームだったのです)からお礼の品としてなんだかよくわからない指輪をもらいうける。もらった指輪はまさにぴったりサイズでさっぱり取れない。しかも指輪が光って二人は違う時代へと飛ばされてしまった!
 
 歴史物でのほほんとした中にもためになることがいっぱい!な、お得な気分の1冊。あの有名なチェーザレ兄妹の物語も、著者の雰囲気にかかれば悲しい中にも優しさと救われるポイントがある物語になっている。


 突然飛ばされてしまう上にいつ帰れるのかもわからないタイムトラベルというのは・・かなり迷惑かも・・でもやっぱりうらやましいなー。実際にこの目で確かめてみたい歴史の謎と真実。 ロマンだわ〜


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紙の本

紙の本うたかた/サンクチュアリ

2002/07/18 23:39

確かに生きている人たち

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 不思議だけど愛しい、家族の形と恋いを描いた「うたかた」と、誰の心の中にもある《聖域》を描いた「サンクチュアリ」の2編が収録されています。タイトル表記通りの両A面CDのような本。


 吉本ばななの小説には、生々しい「間」があると思う。
 ぬるい、ゆるい息づかいが感じられるような、うまく言えないけれど、それがとても心地よい。読んでいて体の中にスーッとしみこんで、私の周りの空気も物語の中と同質にしてしまうような気がする。

 だからといってものすごく自然体で、ありのままをさらけ出して…というのとはちょっと違う。出てくる人はオシャレだし、わけがわからないし、とてもキレイだ。
 では、フィクションなのにこの現実感は何なのだろう?
 まるでどこかで生きている他人の生活を覗いているようで、ドキドキしてしまう。

 
 何か、やわらかいムースのようなものに埋もれていくような感覚を憶える、独特な時間の流れがここにはあると思う。

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紙の本

紙の本遊覧旅行

2002/06/23 01:02

幻想と旅しよう

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 1つの話が約4〜6ページという、頭に浮かんでは消えていくつかの間の夢想のような短編集。
 ふらりと出掛けた旅の途中で出逢った不思議なものを書き留めた「遊覧」と、少年たちの魅力的な日常を描いた「逍遥」の2部に分かれている。

 切り取って、そのまま飾っておきたいような美しい風景がいっぱいで、思わず溜息が出てしまいます。
 これを持って出掛ければ、素敵なことに出逢っていつもと違った世界を覗けるかもしれないと思わせてくれる、こっそりカバンに入れておきたい1冊です。

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紙の本

紙の本月魚

2002/06/23 00:58

深く沈んだ罪

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 人間の「関係」には、つながっている何かの理由があると思う。それは例えば愛情であったり、友情であったり憎しみであったり法であったり、様々な形を持っているだろう。

 本書の登場人物、本田真志喜は「古書無窮堂」の3代目の主だ。粋に和服を着こなし、色素の薄い整った顔立ちの人物である。彼が営む古書店をしばしば訪れるのは、幼なじみで現在同業者の友人・瀬名垣太一。一方は着流しの幽玄の住人、もう一方は黒い細身の革パンに柄シャツ…という一見ギモンを覚える組み合わせであるが、彼らのつながりは深い。しかし、この関係にはいつも曖昧な陰が潜んでいる。内と外のように、確かにお互いを必要としているけれど、その心の中にはいつも罪の意識があり、二人の関係をぼやけさせていた。

 古書を愛し、また古書に愛される人々の、破綻と再生の物語。扱っているものが古書の世界なので馴染みが薄いですが、しっとりした雰囲気が良いです。
 真志喜と瀬名垣の心の変化を描いた「水底の魚」と、二人の昔の姿を描いた「水に沈んだ私の村」が収録されています。「水に〜」の友人同士の風景が、青春!!って感じでとても楽しいです。


 …でも、私的には、真志喜と瀬名垣の関係が……かーなり微妙で気になります。二人の間に流れる空気が(苦笑)

          これって友情ですか……?

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紙の本

孤独な心の還る場所は

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 今の世の中、ほとんどの人が携帯電話を持っていて、いつでも好きな時に誰かとつながることができる。もしも今、自分のケイタイが鳴っても驚いたりはしない。でももし、誰も知らないはずの私の世界にアクセスしてくる人がいたら、頭の中に話し掛けてくる人がいたとしたらどうなるだろう?
 主人公のリョウは女子高生。彼女はケイタイを持っていない。理由はかてくる友達も、かける友達もいないから。話をすることが苦手で、人と上手にしゃべれないリョウはいつまでも友人を作れないでいる。ケイタイを当然のように持っているクラスメイトを見ては、その中にあるであろう膨大なネットワークに憧れ、誰ともつながっていない独りきりの自分に泣きたいような気持ちで毎日を過ごしていた。
 ある日彼女は、自分の「ケイタイ」を想像してみる。色、手触り、形。すべてが自分好みの、誰にも迷惑をかけず、誰も必要ない自分だけの秘密の「ケイタイ」。頭の中のケイタイはどんどんクリアになっていき、実物とは違う形で、でも確かにリョウの中に「存在」するようになる。
 いつもの通学風景、バスの中で美しいメロディが流れ出す。…だがそれはここにあるはずのないものだった。

 胸がきゅっとなる話です。壊れてしまいそうな繊細な心や、途惑いながらのつたない交流とその結末に切なくなります。
 他に収録されているのは「傷KIZ/KIDS−」と「華歌」。どれも人の孤独や哀しみを題材にし、そこから何を見つけ出す姿を描いています。
 
 泣けてしまう本編も好きですが、後書きの作者ネタがかなり好きです。

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紙の本

紙の本おちくぼ姫

2002/05/15 22:28

日本版シンデレラ

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 貴い血筋のお姫様が母を亡くし父に引き取られ、新しい家で意地悪な継母に育てられます。他の子とは区別され、召使同然に扱われる。姫の私物は取り上げられ、美しい着物も道具も食べ物も、何一つまともに与えられず、毎日毎日縫い物をさせられていて、暗く床が一段低く落ち窪んだ部屋に寂しく暮らしている。可哀相な、でも美しく心優しい姫君。というふうに、まさに童話のシンデレラ姫を連想させる物語。不幸な姫と素敵な青年貴族との恋愛というモチーフも同じです。
 この物語は古典作品の「落窪物語」をわかり易く現代語訳したもの、と言いたいのですが、完訳というよりも原典を材料にして、面白いところだけを物語りに書き下ろしたという感じになってます。だから、古典の授業の参考書にというのにはちょっと不向きかもしれません。作者独自の設定などがあるので、現代語訳と意識しないで一つの物語として読んだほうが良いです。
 シンデレラ姫と違うところは、不幸な女性の一発逆転話でなくて、主人公以外の人物の様子や上流だけでない、中流階級の召使たちの活躍ぶりもふんだんに書かれてて生活感が漂っているところと、「主人公だけが幸せ」ではなくて、八方丸く治めようという日本人的な終わり方なところでしょうか。
 「源氏物語」のように上品な艶っぽい雰囲気はありませんが、明るく庶民的で読み易いと思います。

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紙の本

紙の本46番目の密室

2002/03/18 19:20

推理小説家という生き物

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 推理作家の有栖川有栖は、学生時代からの友人で今は母校・英都大学で教鞭をとっている助教授、犯罪社会学者・火村英生と共にアリスの同業者・真壁聖一の家に招かれ、北軽井沢を訪れる。真壁はこれまでに45作の密室トリックを発表し、「日本のディクスン・カー」の異名を持つ作家であった。
 招待された別荘には多数の作家や編集者たちが集まり、楽しいクリスマスになるはずだったが、イブの夜に別荘内で奇妙なイタズラが次々と見つかり、また別荘の付近で謎の人物の姿も目撃される。いったい誰が何のために? そして謎の人物の正体は? 人々が疑問を抱いている中で2つの殺人事件が同時に起こり、その被害者の1人は真壁聖一だった。どちらの現場も密室で、「密室の巨匠」と呼ばれた男は、密室で殺害された…。
 アリス・火村シリーズの代作目。やはりシリーズの他の作品と違って、出会いのエピソードなどもあり新鮮。

 この本を読んでいると、推理作家という職業に憧れ以外の大変さというか、呆れというか…。推理作家の職業病ってこんな感じなのかしらんと思ってしまいました。密室に対する執着が感じられます。

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紙の本

紙の本英国庭園の謎

2002/03/16 15:48

言葉遊びの魅惑

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 推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生シリーズの第3短編集で、≪国名シリーズ≫の第4弾。

 殺された女性エッセイストの言葉の使い方がポイントとなる「雨天決行」。人気作家の恐ろしい不安から始まる「竜胆紅一の疑惑」。アリスが犯人のアリバイを証明してしまう事件の「三つの日付」。犯人の視点から事件を描いた「完璧な遺書」。謎の言葉でアリスと火村を翻弄する「ジャバウォッキー」。イギリスかぶれの庭園で宝探しをする表題作「英国庭園の謎」の全6編が収録されている。言葉・記号のトリックがメインとなっているが、それぞれは独立し、バラエティに富んだ作品集である。

 どれをとっても、目の付け所が良いなぁとなんだかホクホクした気分になるミステリー集です。でも「竜胆〜」の人の心理やエンディングにはぞくっとさせられるし、「英国〜」は悲劇的。物語としても謎解きとしても楽しめる本だと思います。

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紙の本

ドタバタお見合い結婚

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 お見合いといえば、日本庭園と猪脅し(あの、カッポーンっていう音のやつです)。「じゃあ、後はお若いお二人で…」という決め台詞で劇的に演出される出会いの場なんですが。

 ここではその場に妹のお見合いのために出席したお兄ちゃんが、あろうことか見合い相手の男性に一目惚れされてしまいます。お兄ちゃんはごく普通の常識人なので、愛を振り撒く相手に振り回されっぱなし(笑)。二人の愛(一方が熱烈)はめでたく結ばれるのか!? という感じのお話です。
  二人の弟くんたちのお話も入っていて、テンション高くてかなり楽しい本です。

 

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紙の本

紙の本羊たちの沈黙

2002/02/11 13:17

史上最高のサイコ

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 映画がものすごく有名になって、サイコモノの代名詞といった感じのする作品。映画に比べると本の方がやっぱり細かくて、特にレクター教授の人物像が凄い。こちらの方では、女性はあまり目立っていないように感じる。それぐらいにレクター教授に存在感があるからだろう。
 
 映画のイメージが先行すると異常殺人の特異さがすべての本なのかと思うけれど、ミステリーとしても良くできていて、トリックやシーンもおもしろい。
 
 でもこの系統のものはこの作品で極まったと言えるかもしれない。レクター教授という強烈なキャラクターの誕生で、似たような作品はもう書けないのだろう。

 映画ではジョディ・フォスターがハマリ役な感じで良いです。

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紙の本

紙の本空飛ぶ馬

2002/02/11 13:12

なにげない日常の謎

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 噺家・春桜亭円紫さんがホームズ役で、女子大生の「私」がワトソン役を務めるシリーズの第一作目。
 ここには5つの短編が入っています。このシリーズには、異常殺人とか連続殺人のような恐ろしい事件は登場しません。それどころか扱われているのは、事件というよりも日常のちょっとした事なのです。毎日の生活の中である日ふっと出合った、何だかよくわからない事、気になる事。そんな小さなギモンを解いていくのがこの物語です。
 こうした謎たちがきれいに解明されていく様子は、見事です。

 人との交流を通じて成長していく「私」の姿が描かれていますが、心温まる面だけでなくシビアな面も描かれており、人の姿が良く表現されていると思います。

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紙の本

紙の本猫は知っていた

2002/02/11 13:09

猫とミステリー

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 この小説は古い作品です。殺人現場となるのは病院の庭の防空壕跡だし、殺人のトリックも画期的というよりも機械的な感じ。事件を推理するのは仁木雄太郎(植物学専攻の頼りなさそうな青年)と、この本の語り手で、素人探偵の兄のワトソン役をする仁木悦子(音楽大学の学生)の兄妹コンビ。特に頭脳明晰・天才・美形!! …ってわけでもなく、本当に素朴で普通の人という感じで、むかし風。
 でもこれが今読んでも生き生きとしていておもしろい。なんでこんなにテンポ良く読めるんだろう? ってな具合に、心地よく読めます。ややこしい社会性や現代心理とかのいかにもな雰囲気抜きで、スリリングな話の世界を楽しめます。
 
 殺人事件が起きているのに、この物語から受けるのはのんびりというか、爽やかというか、健康的なイメージです。どちらかというと童話的な風合いを持った作品だと思います。
 でもこの著者はガチガチの犯人当てなんかも書いているので、なかなか侮れません。

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