バイシクル延髄さんのレビュー一覧
投稿者:バイシクル延髄
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紙の本木島日記
2001/05/19 04:09
オカルトてんこもり
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この小説は著者のあとがきに自身の小説は文学でもミステリーでもSFでもホラーでもなくまんがを原型とするキャラクター小説であるとしているようにある意味「まんが」として楽しめる、楽しむべき作品である。
民俗学者折口信夫の名で書かれた日記。日記に残されていたのは時代を「仕分け」する仮面の男木島平八郎とその周りで起こった「あってはならない」事件。その日記を折口を狂言回しとして筆者が書き下していく形で物語は展開される。
生体実験、ロンギヌスの槍、ナチスドイツとユダヤ人、熊沢天皇などとオカルト、SFファンにはタマラナイエピソードが詰め込まれている。この小説自体単体として十分に楽しめるものであるがしかしあくまでいうようにこの作品はコミックのノベライズであるので同タイトルのまんがもあわせて読むことでさらに楽しみを深められることはいうまでもない。まんがで飽き足らない人にお勧めである。
あと、オカルト、SFに余りなじみのない人にはこの小説についてはまずはじめに「あとがき」を読むことをおすすめする。作者の虚構像に振り回されないように。
2001/05/19 02:04
読むファミレス
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毎度おなじみ野中英次のナンセンスユーモア満載です。この人の漫画全般に言えることですが、読んでいる時にああ!暇つぶしと感じられることがすばらしい(誉め言葉です)。内容はといいますとなんといっても長いネームの屁理屈とオチ。ファミレス的暇人の会話の展開から突発的なオチ。ひっぱってひっぱって落とすというギャグの王道がツボの人にはおすすめです。いかにもお約束的なものもあれば「えっ、これで終わり?」と思わせるシュールなものもあり。その点で爆笑してしまうネタもあればまったく笑えないネタもあるといえましょう。なにはともあれ読んでみればわかります。読めばあなたの部屋はけだるい深夜のファミレスの空間に!。
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