パラランさんのレビュー一覧
投稿者:パララン
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紙の本愛しいひと
2002/02/28 00:43
瑞々しい自伝的小説
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同時収録されている「不順行為」は、主人公である「ぼく」が、著者パゾリーニの事で、自伝的小説となっている。主人公が3人の少年達との、激しくそして切ない思いを書き綴っている。物語は、脅迫的な反省に思い悩まされ自殺を決意している所から始まります。そして、物語は回想へと入っていきます。中には、「ぼく」と少年の官能シーンもあり、そこからも「ぼく」の愛情と呼べるような物が伺えました。単なる「同性愛小説」と思われがちですが、繊細で瑞々しく美しい物語であると感じました。ロマンチストには、是非是非、オススメです。
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