パルテナさんのレビュー一覧
投稿者:パルテナ
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紙の本美徳の不幸
2002/02/28 00:29
勧善懲悪
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サドの代表作のひとつ。ジュリエットとジュスティーヌの姉妹が主人公になっている。ジュリエットは、悪徳に生き、そして栄華を極めていく。ジュスティーヌは、美徳に生き、そして転落の人生を歩む。正義を貫けば貫くほど、酷い仕打ちと残虐な行為をされてしまうジュスティーヌは、最後まで報われないという事から、勧善懲悪の正反対を綴っている作品だと思った。ちなみに、この物語は、三度に渡って書き直されていて、これは、一番、始めのものとなっている。具体的には、「美徳の不幸」「ジュスティーヌ」「新ジュスティーヌ」となっている。
紙の本ソドム百二十日
2002/02/28 00:24
サディズムの文学
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サディズムの語源となったサドの代表作。人里はなれた陸の孤島の城館で、120日間に及ぶ乱交饗宴を、淡々と綴っている。人間の中にある、ドロドロとした闇の部分を暴き出すような作品で、時として、あまりの強烈さに震えすらおこってしまった。この文庫版は「ソドムの120日」から、序章の部分を訳してある。また、同時収録されている「悲惨物語」は、近親相姦による家族の悲劇を、物語りの中心としていて、反母権を唱えている作品だと思った。
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