さいとうきょうこさんのレビュー一覧
投稿者:さいとうきょうこ
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紙の本リプリー 新装新版
2003/02/15 20:04
「リプリー」と「太陽がいっぱい」〜映画と比較してみて〜
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やはりハイスミスの本は読みやすいし、何度読んでもおもしろいです。
とくにこの「リプリー」はイタリアやギリシア、フランスの描写がとても素敵で、読んでてうきうきしてしまいます。主人公は犯罪をおかした悪者なのに、なぜか味方したくなっちゃうのですよね〜〜。
先日はテレビで映画「リプリー」を観ました。これって映画「太陽がいっぱい」のリメイクなのですよね。「太陽がいっぱい」も観たし、その原作本も読んだことありますけど…。この「リプリー」はまた全然ちがったものに仕上がっていますね。
主人公のトム・リプリーが別人のようです。
このトムはとても卑屈だし、気がちいさいし、あまりかっちょよくない(爆)。
映画「太陽がいっぱい」のトム(アラン・ドロン)はそりゃ〜美しいものでした。わたしは、この映画を観てアラン・ドロンを好きになったのです。
こちらのトムはもうちょっとしたたか。それに原作のトムはもっともっとしたたかです。わたしは原作のトムが一番好きですね。このトム・リプリーシリーズの本はたしか5冊くらい出てるはずです(全部読みました)。
映画「リプリー」のディッキー役、ジュード・ロウはうつくしかった!
この役者さんは初めて見たんですけど、なかなかこの役がはまり役でした。
「太陽がいっぱい」のディッキー役、えっとー、モーリス・ロネだっけ?はあんましかっちょよくなかった。アメリカ人とゆう設定なのにイタリア人みたいな人だった。
原作「リプリー」のディッキーは…それほど「美しい」とゆう感じではないですな。
とにかくこの「リプリー」はハイスミスの緻密な描写がすばらしい傑作なのであります。
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