みちこさんのレビュー一覧
投稿者:みちこ
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紙の本世界の中心で、愛をさけぶ
2001/08/20 11:38
気配までをも愛する
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ぼくとアキは中学生の時に出会った。自然に二人は近づいていきなくてはならない存在となる。生涯に渡って本当に大事な人との出会いは大体こんな感じだ。そこにはもちろん契約などなく無理もない。一緒にいると楽しいから一緒にいるようになる。
自分以外の人間を愛するという感情。思いやる気持ち。この本を読んでいると、胸元を締め付けられるほど伝わってくる。
もしかすると、誰しもここまで他人を好きになることはないかもしれない。しかし、この物語を読んだ事で人間を愛する気持ちの痛々しさを少しだけ、体験する事ができる。痛くても、それはとてもやさしい気持ちだ。人を好きになる気持ちというものは。
紙の本君がそこにいるように
2001/08/15 09:18
ほっとするような
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主人公サンディの苦悩を胸に過ごす一週間が、ユーモアをまじえながら描かれている。サンディはまだまだ売れてなんていない、アメリカのコメディ俳優。好きでこの仕事をやっている。そんなサンディのもとに、以前付き合っていた彼女が自殺をしたというニューズが飛び込んでくる。しかも、サンディのせいで自殺したかのような短いメモを残して。
サンディは戸惑う。自分の思いをどうにか落ち着かせるために考えられるだけの行動をとる。
読んでいて、サンディの言葉や行動に自分自身揺さぶられる。こみ上げてくる感情が痛いほど感じられる、数々のセリフがおりこまれている。
読後にはほっとするような、気持ちがあらわれたような、すがすがしい気持ちが待っている。
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