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さじまつきこさんのレビュー一覧

投稿者:さじまつきこ

64 件中 31 件~ 45 件を表示

紙の本サンサル 1

2001/11/29 12:17

おかっぱ頭のちょっと変わった美大の女の子が、ふにっと書いた、手書きのメモ。読んでみたいでしょ?

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 飛ぶ鳥を落とす勢いでメディアに描きまくってるオータガキさん、若かりしころの作品。6ページ単位の月刊誌、という形態で描かれていて、1ページ1ページ、レタリングもテーマも絵のテイストも違う。でも全部、大田垣。月刊大田垣新聞。紙もガリ版刷りのようで、ものすごく懐かしい印象の本です。小学校のとき絵がうまい先生が作ってくれた学級新聞とか、クラスメイトの変わった女の子が書いてた落書きノート(面白いんで隣のクラスの子にも回ったりする)、あんなかんじ。
 そんなくだけた雰囲気でも、今に続く彼女のすばらしさは十分伝わってまいります。絵はもちろん、文章がすばらしいんですね、この人は。100字くらいの手書き文字で、へなちょこエッセイストが何冊費やしても生み出せないしんみりした余韻を生むことができる、オータガキさん。雑誌や広告で便利に使われてないで、こういうのコツコツ描いてくれた方が、美しい日本のためかもしれません。

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紙の本お父さんには言えないこと

2001/11/29 11:58

「父娘関係って、誰もが語りたくない傷なのだ」

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 帯コピーは『娘たちの約半数は、お父さんのことが嫌いです』。この嫌い、がキライ、という表記でないことに注目したい。OL委員会へのアンケートをもとに清水ちなみが書いた本なのに、この本はまるで毛色が違う。
 重い…。清水ちなみの世代(昭和30年・40年代生まれ)の娘たちが、いかに父親に傷つけられてきたか、その傷が癒えない人生を送っているか、そしてそれを「語ることができなかったか」がわかる、そういう本なんです。(社会学的な本、精神病理学的な本を除いて)女の子が生の声で、父親の実態を語った唯一無二な本でしょう。あんまり、売れなかったみたいだけれど、多くの人に読んでほしい。とくに「私の家が特殊なんだ、私の父が特殊なだけで、こんな憎悪に悩むのは人に言えないことなんだ」と悩んでいる女の子にこそ。
 この本が発売された当時、中日新聞が一面下のコラム欄で取り上げていて、その文面に血圧がぶち上がった。『いやはやとりあえず、娘は父親が嫌いらしい。娘に嫌われないコツは、1、殴らないこと、2、命令しないこと…』とりあえずこのオヤジは絶対に、娘に嫌われているんだろうと、下がらない溜飲を下げてみるが。私が何でこんなに怒るか?それは、この本を読んでみればわかりますよ。

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紙の本つばめの来る日

2001/11/06 10:48

必ずや誰もが涙する、キビしく優しい「オサム節」第2弾

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 『生きる歓び』(角川文庫)に次ぐ、橋本治の人生短編集、その2。どの短編もわずか数ページ。いつもながらのそっけない文体に、作者がはるか昔、雑誌「写真時代」の人生相談で培った(ちくま文庫『青空人生相談所』参照)キビしくもやわらかな愛情がこめられている。
 敗北を知らなかった19歳のボクサー、「ホモ」であるかも知れない自分の内面に苦しむ大学生、不倫をしつつも小さな息子の成長に驚く33歳のサラリーマン。どれも普通の男で、普通にズルく、しかし、誠実に生きている。その上には、空がある。「どの男も孤独で、孤独だと気づかないその男たちの上に空がある。それを書いた」と作者は巻末の“自作解説”で語っている。
 橋本治は、不親切だ。とくにナマケモノに対して手厳しい。「どうして俺が教えてやんなきゃなんないのォ?」と、きわめてわかりにくい方法で解答だけを示す。だからこの掌編も、とても「この秋、感動の」「誰もがこころ癒される!」短編集には見えない。売れそうなタイトルもついていない(実際、売れてないようだし)。しかし、一度手に取れば、誰もがのめりこむはずだ。男も、女も、老いも若きも、自分が知らずに抱えていた孤独に気づいて。
 わずか数ページの短編集が、あなたにもたらすもの。それは「いいのいいの、そのままで救われますよ」というお手軽な癒し、ではない。橋本治という“医者”は、「事態はあなたが思っているとおりなんですよ?」とクールな現実をつきつけ、「で、どうすんのォ?」と問いを投げかける。投げかけて終わる。考えるのは、あまたの患者自身だ。なんとかセラピストではなし得ない、このプロの癒しこそ、多くの日本人が求めているものじゃないかと思うのだが、…いつまでも売れないね、橋本治。あなたも早く出会ってください。
 蛇足だが、「ホモ」という言葉にかかわるすべての人:「ボーイズラブ好きの女性」も含む、は、『生きる歓び』の中の「きりん」と、この本の中の「あじフライ」を必読のこと。橋本治は、真剣に悩む人をこそ、こんなにも温かく救ってくれます。電車の中で読むと号泣するから、気をつけてね。

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ブームが去った今が狙い目?やる気、出ますよ。

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 2000年秋ごろ「もんた系(みのもんた氏の活躍する健康テレビ番組)」番組でブームになった「ビール酵母ダイエット」について、その第一人者である著者が、科学的根拠や方法、臨床例などをまとめたムック。というと固そうだが、中身はイラスト豊富でわかりやすい。著者のオヤジギャグも適度にちりばめられ、楽しく読める。
 この著者は、雑誌「ゆほびか」を媒体に、このビール酵母ダイエットをはじめ、美肌水(手づくり化粧水)のブームも生み出した、健康商品界のつんくと言えようか。巻末にはこの美肌水のマニュアルもついていて、お得。
 で、その効果は?豊富な臨床例を読むと確実にやる気が起こるが、こればっかりは人それぞれかも。万人に効くダイエットなし、ダイエットに王道なし。でもこのムックを読むと、サプリメントとしてのビール酵母のすばらしさはよくわかる。手近な健康食品として取り入れるも良し、紀元前から食べられていたという「ビール酵母」の力を駆け足で知りたいなら、この本、おすすめです。

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10年で泡と消えたわたくしたちの血税のゆくえを、かわいらしいイラストとともに。

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ひどいもんである。この中に名前が挙がっていない(公的資金投入を受けていない)銀行などほとんど、ない。もうほんとうに、史上最大の、世界最大のムダづかいだ。それの責任追及もせず、忘れ去ろうとしている日本人もまた、史上最大に寛容な国民だ。これからこの破綻した国家を支えていく学生は必読。支える気、なくすと思うけど…。この時はまだ民間人だった?竹中平蔵氏との対話もおもしろいですよ。

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ナンシー関追悼(泣)。彼女の素顔?がのぞける珍品。残部少、早いもの勝ち。

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ナンシー関が死んでしまった…。呆然自失のまま、とりあえず今まで買わずにいた、ナンシーがゲストで書いている雑誌を注文しまくる。雑誌はすぐなくなるからね。その中の1冊がこれだったんだけど、とてもおもしろかった。お目当てのナンシー関とマツコ・デラックスの対談はもちろん、他の執筆陣も読ませる、読ませる。最後まで読み終えてからようやく伏見氏がゲイだってことに気づく始末。伏見氏の友人の高学歴高収入モテモテ女性(でも自他ともに認める激ブス)…の話なんかも、おもしろいよ〜〜。
ひょっと入った喫茶店で、気づくと周りがゲイだらけだった(新宿仲通りの珈琲館なんか、まさにこれですけど)という感じの、ライトに読める「変態」雑誌。すっかりファンになってしまいました。

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『東京』好きのアナタなら。

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 東京をテーマにしたどんなドキュメンタリー映像でもできえないことを、この写真集は実現している。東京を好きな人というのは、おそらく自分の心の中の、自分だけの東京が好きなのだ。自分の居場所としての東京が好きなのだ。だから、他の人の姿はジャマ。自分のためだけの東京に、居たいのだ。そんな夢を叶えてくれるのが、この写真集。ページをめくるうちに、知らず知らずと、この写真集の中の「東京」にいる自分を想像する。誰もいない東京……、それはものすごく寂しいけれど、ものすごく甘美な場所だ。
 写真集は再版がかかりにくい上に、版元はリトル・モアだ。買えるうちに買っておいた方が、いいですよ。大オススメ。

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紙の本やりにげ

2002/01/29 14:45

女性でも、ヌケます。それがみうらじゅんのテクニック。

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 なんか、みうらじゅんって、カワイイ…。と女は思ってしまうのではないでしょうか、これを読むと。欲望丸出しで襲いかかられるのも、みうらじゅんならOK。普通の男は絶対イヤ、でもみうらじゅんならOK。「何故だ!」と怒る男性は、ここに収められた38編の「やりにげ」っぷりをとくと読み込んでみるといい。みうらじゅん独特のダメかわいさが、きっと女性を“エロい気分”にさせてくれるのだ。

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ナンシー初期の隠れた名作。実録ルポでもほとばしる才気を見よ!(セレクトも見事)

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 ナンシー関がいつものテレビ批評から少し離れて、「これは信仰じゃないの?」と思われる「ちょっと入り込めない独特の空気を共有している人(とその場)」を体当たり取材。ナンシー、比較的初期の傑作です。彼女が「タレントの悪口しか言えない」と思っているような人にこそ、ぜひ読んでいただきたい。
 宝くじの抽選発表会場、トップブリーダーが集まるコンテスト会場…そんな日常にぽっかり空いた“トラの穴”に、ナンシーはこっそり取材に行く。そして書く。「それにしても、犬ってでかいな。あんなにでっかかったけ。私は生まれてはじめて『じゅうたんかと思ったら犬だった』ぐらいの犬を見た」。
 ここにあるのは発見のよろこび。ナンシーが導く10数個のマニア・ワールドを体験するうち、いつしかあなたは、じゃああたしの「宗教の現場」ってどこだろう? とか、幸せって何? とか、深い思索にふけっている自身に気がつくだろう。某早稲田大学でもテキストに使われていたが、彼女の“批評的方法”はきわめてオーソドックスで、ストイック。そして才気とセンスが、ほとばしりまくっている。タレントの悪口「程度」を題材に、あそこまで面白く料理できる、ナンシー関という人間。(中村うさぎ「屁タレどもよ!」と比べてみよ!)彼女が書くものは、何でも面白いだろう、と、編集者諸氏や当時の数奇者に納得させたのが、この作品だったのである。

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紙の本高橋順子詩集

2002/07/17 19:19

水のひと、海のひと。

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「こういう女の人が好きだ」と言う男の人にすすめられて読んだ。なるほど、高橋さんはステキである。しっかりしているのに、はかない心を持っていて、それは彼女が小さい頃から眺めていた海のように、濁ったり澄んだりを日々、繰り返す。波に洗われた彼女のことばたちは、どれも小さく、丸く、やさしげだ。あー、こういう女の人っていいね。としみじみしました。ギスギスしたことばのやりとりに疲れたとき、時々、読み返したくなる詩集です。

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あと一歩つっこみが足りないけど、まあいいか。オカルト的世界の歩き方。

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ヨーロッパ、イギリス、アメリカ…世界の幽霊スポットを案内してくれるオカルト的世界の歩き方。いまいち説明がなまぬるいのだが、観光ガイドかと思えば納得できる。それにしても多いな、幽霊の出る城って。ほんとにツアーを組んでくれたら楽しいかも。かなりの数を網羅しているので、その筋がお好きな方にはお役に立つでしょう。

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エッセイもいいが、マンガの方がうまい人です。

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安彦麻理絵は、ミもフタもないマンガがとても上手な人。ラブホテルの逢瀬のムナしさとか、交際2年で段々だらしなくなってく男女間とかを、描かせたら右に出る人がいません。あとブス描くのもうまい(というか本人が好きなんだそうだ)。まぁそんな、いわゆる「ホンネ」を得意とする女流マンガ家さんの初エッセイ集がこれ。マンガと違って、気ラク〜に読めました。やっぱりシャイな人らしく、文章にはマンガほどのキレがないのだった。でも男性が読むぶんにはこれくらいがいいかな、などと言ってみたり。エロとラブのほんとのホンネは、あんまりおとこの子には見せたくないからね。

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なんだかアレなタイトルだけど、中身はあたたかく、面白い。勉強になります。

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タイトルだけ見て、一生買わない人もいるでしょうが、中身がこれはおもしろい。1時間で読める気分転換(ほんとにリフレッシュする)として、会社のトイレにでも置いておくといいと思います。いや、トイレじゃなくてもいいけど。気分がいいときも、へこんでるときもそれぞれに示唆をくれる、中森じゅあん氏の入門書。騙されたと思って、買ってみて。

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紙の本がんばれ自炊くん!

2002/07/08 18:47

異国の食、おふくろの食、まっとうな食、お手軽な食、さまざま。

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リリーフランキー氏描く「自炊くん」キャラを出しているように、これは自炊をしない若者が自炊を通して自らの人生を問うていく意識改革の物語である。…わけではない。まあ読者投稿レシピ集なんだけれども、それをまとめる「自炊老人」の食レベルが上等なので、どれもおいしそう。実際作ったものもあるが、おいしかった。ちなみにフライパンでできる本格インドカレー。辛かったけど…。外国に住んでいる人のレシピも多くてたのしい。だしの取り方もあらためて勉強になった。がんばれ自炊くん、がんばれひとり暮らし。食材があまっても、時間がなくても、思わず料理がしたくなる。そんなありがたいような、迷惑なような本です。

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紙の本色の名前

2002/07/08 18:25

ぜひハンディ版も出してほしい!眼がよろこぶ、色の歳時記。

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「色の名前」というタイトルが、シンプルでいい。他のシリーズ「空の名前」などと同じく、眺めていると自然の中へ出かけたくなる。海にしかない青、野花にしかない紫、樹木にしかない茶色など、ぜんぶ自分の目で確かめたくなる。この豪華で重い本もいいんだけれど、ぜひハンディ版も出してほしい。旅行に出るとき、連れていきたい本だから。

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