ありこさんのレビュー一覧
投稿者:ありこ
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一八八八切り裂きジャック
2002/05/14 16:06
時代の色が鮮やかに
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読んだ事のない作家、文庫本なのにこの分厚さ。タイトルだけにひかれて買ってしまったのですが、正直、出会って良かった一冊でした。
最初は時代説明や登場人物の設定等に大きな部分が割かれ、一体いつになったら切り裂きジャックは現れるのだろう、とうずうずしていたのですが、いつしか話に引きずり込まれ、主人公である日本人青年の視点で様々な体験をしていました。
エレファント・マンの喜怒哀楽、その生活。主人公を取り巻く人間模様。1888年のロンドンの街。時代考証がきちんとなされていて、フィクションでありながら、実在する人物も登場したりと、とても興味深いものでした。
久しぶりに一気に読み上げてしまい、2度目は物語としてではなく、この時代を感じるために、ゆっくりと読み返してしまった私です。
ホリー・ガーデン
2001/10/21 00:44
友情って
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二人きりだと間がもたなかったり苛立ったり、ぎこちなかったり居心地が悪かったり不自然だったりする果歩と静枝。でも、電話をしてお互いの存在を確かめて食事の約束をしたりもする。「友情」とはもっと笑顔や思いやりの溢れている関係だ、と思っている人は、なんだか楽しくなくて、本当にこれが「友情」かと不思議に思うかもしれない。けれど私にはこれも「友情」だと感じられた。
これからもこの二人はこういう距離を保ちつつ、自分の生活のリズムを守って生きていくのだろう。感性も考え方もまったく違う相手を、時にうとましく思っても、それでも切れない二人のやりとりを読んで、リアルだなぁ、と変に感心してしまった。
あなたにはこんな友達がいますか?
ある閉ざされた雪の山荘で
2001/09/16 01:33
面白いんだか、物足りないんだか…。
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入れ物や構造にこだわり過ぎていて、人間の感情や話の流れにやや物足りなさを感じました。話としては面白いし、最後まで読んで謎解きされると「そうかぁ」と思う伏線が随所に散りばめられているのです。が、登場人物の気持ちがやや浅い。確かに深すぎるとトリックは見えてしまうので、最後まで隠さなければならない部分もあるのでしょうけれど、登場人物が添え物っぽく思えてしまいました。
それでも最後まで一気に読まされてしまうのは、この人の上手さなのでしょうね。はまってしまうと、東野さんの作品は止められなくなってしまうんです。物足りなさが逆の効果を生む、不思議な作家さんです。
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