てんてんさんのレビュー一覧
投稿者:てんてん
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紙の本Harry Potter and the philosopher’s stone 1
2001/10/03 22:44
お子様だけに読ませるのはもったいない!
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主人公ハリーはまだ赤ちゃんの頃に両親と死に別れ、伯母さんの一家に引き取られます。厄介者のハリーは毎日嫌なことばかり。ところが11歳の誕生日が近づくにつれ、ハリーの周りで不思議なことが起こり始めます。
単なるシンデレラストーリーと思いきや、本作品は大人でも読み応えのあるミステリーです。ストーリー構成がしっかりしているからでしょうか。最後までぐいぐいと読者をひきつけてくれます。
もともと児童向けの物語なので、難しい文章は出てきません。ただし登場人物が多いのがちょっとやっかいです。人名などをメモしておくと読み進めやすいでしょう。最初の数十ページを読破すれば、しめたものです。そのまま最後まで読まずにいられなくなるでしょう。
紙の本ももこのいきもの図鑑
2001/09/22 22:30
さくらももこワールドの原点?
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このエッセイ集は「アンアン」で連載されたものを文庫本にまとめたもので、挿絵のイラストもオールカラーで掲載されています。さくらももこさんは生き物が大好きらしい。犬、小鳥はもちろん虫、爬虫類も好きらしい。子供の頃から大人になってから現在までの、生き物との交流が嬉々として書かれています。例えば、冒頭ではアオムシを捕まえて飼っていたエピソード。アオムシがかわいくて、触りすぎて死なせてしまったこと。最近のエピソードでは、アリに興味がわいて、アリを捕獲して実際に飼ってみたこと、などなど盛りだくさんです。
虫や小動物を好奇心いっぱいで観察しているさくらももこさん。動物の愛らしいしぐさに、飼ってみたくてしょうがなくなってしまうその姿は、実にほほえましいです。
するどい観察力とわけ隔てなく生き物を好きになってしまう彼女の性分に、漫画家としての成功の鍵が隠されているのではないでしょうか。
紙の本羊たちの沈黙
2001/09/16 13:51
天使と悪魔の運命の出会い
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言わずと知れた大ヒット映画の原作です。筆者は『ハンニバル』を読んでから『羊たちの沈黙』を読みました。ミステリー作品としては『羊たちの沈黙』のほうが数段上であることは否めません。『ハンニバル』のほうはミステリー要素が薄れ、ピカレスクロマンになってしまっています。その分、娯楽性には富んでいますが。
本書の読みどころはクラリスとレクタ—博士の緊迫した言葉のやり取りです。レクタ—の天才的な記憶力と分析力に圧倒されながらも、冷静に応答するクラリス。これが続編『ハンニバル』へとつながる、運命の出会いになってしまうとは!
もちろんクライマックスの犯人とクラリスの対決シーン。映画同様、読みながら思わず手に汗を握ってしまいました。映画ファンなら必読の一冊だと思います。
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