ハムさんのレビュー一覧
投稿者:ハム
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紙の本〈映画の見方〉がわかる本 『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで
2002/08/29 03:12
確実にかわります
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名作といわれる映画のビデオなり、リバイバル上映をみて「なんでこれが名作っていわれるの? ま、一応観たってことで」といつも済ませていたアナタ。この本を読むと確実にその考えは吹っ飛びます。なんでこれが名作っていわれるの、の向こうにあるものを実に丁寧に解りやすく記してあります。著者の1本の映画をトコトン突き詰める(あきれるほどに!)という姿勢がよく見えてきます。解説だらけの本は資料としては有用かもしれませんが、この本の良い所は「読み物」として成立しているということです。本書でとりあげている『ロッキー』は涙なくしては読めないし、『タクシードライバー』は深く考えさせられる内容になっています。また、ある映画作品が与えた影響と、及ぼされた映画(それに関わる人々)の関連性がわかりやすいような構成になっているので、「あ、さっきの項にでていた脚本家だ」と気付きやすいというのも良いですね。確かに自分の思った通りの感想もいいですし必要ですけど、せっかく観るのだからもう1歩ふみこんだ見方ができた方が楽しいですよね。
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