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Mickyさんのレビュー一覧

投稿者:Micky

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紙の本禽獣の街

2001/09/11 15:21

不条理と闘う男の不条理

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 この作品の主人公は、1960年代後半に、学生運動の活動家で爆弾テロの実行犯であった左門肇である。そして物語の舞台は現代の新宿・歌舞伎町である。こういう風に書くと、ありふれた『全共闘くずれが歌舞伎町で暗躍する小説』、と思われるかもしれない。しかし、この作品はそうではない。人間の価値、生きることの意味、あるいは『真理』とは何ぞや? と問い掛けているのである。平易で簡潔な文体。巧みなストーリー構成。誰もが感情移入できる主人公のキャラクター。エンターティンメントとしても優れている。借金の形にソープランドで働く女。在日韓国人、元暴走族。そして、過去の因縁から左門を執拗に追う新宿署の刑事。重いテーマを扱っているのに、なぜか疲れずに読めてしまう。優れたエンターティンメントとはそういうものである。全共闘運動=革命運動に身を投じた当時の若者たちの思考や行動様式を知ることもできる。

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