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山中由紀さんのレビュー一覧

投稿者:山中由紀

5 件中 1 件~ 5 件を表示

新・水俣まんだら チッソ水俣病関西訴訟の患者たち

2002/02/13 18:31

【著者コメント】自著で恐縮ですが、私のここ12年間の集大成です

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 食生活を愁う主婦たちの会話
 「雪印食品の事件のせいで、商品についてるラベルも信用できなくなったでしょお」
 「こうなったら、お豆腐とかビールについている遺伝子組換原料を使っていませんっていう表示だって、疑わしいわよね」
 「やっぱり、生協の産地直送が安心ねェ」
 「この本も産地直送なのよ」
 「ほん?」
 「『新 水俣まんだら』っていうの。著者から買ったのよ」
 「あなたが本を買うなんて珍しいわね。どんな本?」
 「水俣病の患者さんの聞き書きなの。まだ裁判が続いているなんて、知ってた?」
 「なにそれェ?」
 「水俣病ってね、お魚が危ないことが分かっていたのに、お魚を有害にした原因物質がはっきりするまでは何の対策も取れないって、熊本県も政府も何もしなかったのよ。だから被害者が拡大したの。それは間違いだったって、お役人にケジメをつけさせるための裁判が、まだ続いているのよ」
 「お役人って、今も昔も変わらないのねェ」
 「でもね、諦めないで裁判を続けたら去年の4月に大阪高等裁判所で逆転勝訴したんだって」
 「諦めちゃいけまいのねェ」
 「今は最高裁判所で審理中なんだって」
 「大阪?」
 「そう。水俣あたりからは、たくさんの人が仕事を求めて関西に引っ越して来ているらしいの。関西に出てきて30年くらい経っているから、話し方も水俣弁の関西バージョンで、とっても分かりやすいのよ」
 「水俣弁の関西バージョンって、おもしろそうねェ」
 「裁判に勝っても病気が治るわけでもないのにね、こんなに頑張れる人達がいるなんて驚いたわよ」
 「30年なんて、長いわよねェ」
 「わたし、もう、うれしくってうれしくって。今度、学校の先生にも勧めようと思っているの。一家に一冊、オススメよ」

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人生を変えた内部告発 巨大製薬企業と闘った男

2001/12/07 16:37

スイスは企業が主権を持っている?

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 スイスが実は企業ベッタリであるということに対する驚きがまず一つ。なにせ、国内企業が悪事を働いている証拠を国外に提供したら、違法になるような法律があるのだ。ナチスに機密が漏れないようにと制定した法律らしいが、そん時代の法律を大事にしているところにスイスという国のいかがわしさを感じる。
 スイスの名門ロッシュ社の価格操作をEECに知らせて取り締まりに協力した主人公は、このスイス刑法のおかげで人生が暗転した。EEC官僚があらかじめ、スイスに入国すると危ないことを主人公にアドバイスさえしていれば、逮捕されずに済み、主人公の奥さんも自殺しなくて済んだのだ。協力者を使い捨てたというか見捨てたというか、EEC官僚への信頼は失墜した。
 ただ、捨てる神あれば拾う神ありで、主人公を支援した人達もいるから、この世は素晴らしい。捨てたものではない。知人友人、マスコミ、一般の人々はそれぞれに手を差し伸べた。各派がいつもケンカしている欧州議会は、この件についてだけは満場一致で、主人公への支援を決議している(ただ決議には強制力が無いため、EEC官僚は無視したのだが)。
 この本は、社会に出る前の若い人達に勧めたい。世間が如何に不合理で冷たいか。世間が如何に温かいか。主人公の体験を追体験することで、自らの血肉にすることが期待できる。目次は以下の通り。

第一章 青年時代
第二章 幻滅
第三章 ロシュと独占委員会
第四章 EEC調査とアダムズ逮捕
第五章 わが妻マリレーナ
第六章 スイスでの拘留
第七章 その余波
第八章 スイスの判決とヨーロッパの判決
第九章 セベソ災害
第十章 再出発
第十一章 欧州議会の審議
第十二章 イタリア−閉ざされた道
第十三章 ラチーナ刑務所
第十四章 ドネ報告
第十五章 EECの「最後の援助」とアピール委員会
第十六章 英国への逃亡
第十七章 終わりなき物語
訳者あとがき

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立花隆先生、かなりヘンですよ 「教養のない東大生」からの挑戦状

2001/12/07 15:55

立花隆が遺伝子組換え食品を賛美しているとは知らなかった

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 1976年に生まれ、2000年3月に東京大学文学部を卒業した筆者は、在学中に多数の立花本と格闘し、立花隆の社会思想史家となったようである。大変な作業量だったろう。
 立花さんが遺伝子組換え食品を賛美しているとは思いも寄らなかった。環境ホルモンとは態度が違う理由が不明である。
 筆者は、立花氏が自説の社会的影響を本気で考えているわけではないと断言する。「精神を科学で解明できるか」というテーマを語るついでに「環境ホルモン」を無根拠に警告し、「遺伝子組換え技術による人間の進化」を語るために「遺伝子組換え食品」を賛美するのだと。
 人口知能や宇宙について立花さんがどんな考えを抱いているかに興味は無い。しかし、遺伝子組換え食品を立花さんが心配しない理由について、説明を欲しいとっている人は、私だけではないだろう。

まえがき
第一章 インターネット教伝動師の奇説、珍説、誤説
第二章 人工知能とのハイブリット進化という立花流妄想を検証する
第三章 宇宙開発をめぐる現実離れした願望の背後にあるもの
第四章 環境ホルモンと遺伝子組換え食品をめぐる主張の嬉々怪々
第五章 まだまだあるぞ、こんな間違い・あんなミス
第六章 立花思想の本質的な欠陥は何に由来しているのか
第七章 オカルティスト立花隆の実像
第八章 立花隆の功と罪−「知の巨人」から「知の虚人」へ
あとがき
引用文献リスト

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裁かれるのは誰か

2001/10/27 18:19

専門家が弱者イジメに手を貸さないための杖

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 著者は、1934年、鹿児島県に出生。精神神経科の医師で、大学教員でもある。診察室や研究室にいる時間に負けないくらい、患者の自宅や職場を訪問している点で特徴的である。話し好きの人だが、書くことも苦にならないらしく、著書は多い。その中で一冊選ぶとすれば、私なら本書を推す。
 公害や労災職業病の被害者たちが、救済を求めて時に裁判にまで訴えるのは、絶望と怒りを駆り立てられるほど痛めつけられたせいだと私は思っているが、その時、医師や科学者などの専門家たちが世間やマスコミに与える影響は、巨大である。
 著者は言う、「専門家は時として被害者にとって救世主的な役割りをも果たすが、時としてその専門的知識ゆえに、既成の概念にとりつかれてとんでもないマイナスの役割りをも果たすことがある。また、行政や企業にその権威を利用され弱者の被害を拡大することに手を貸すこともある」(「はじめに」より抜粋)と。
 本書は、このような見解を持つにいたった著者の赤裸々な体験談の集大成であり、水俣病において専門家が果たした役割の話が中心である。あちこちに書いたものの寄せ集めであるから、どこからでも読むことが出来て、とても便利。専門家を目指す人ばかりではなく、専門家にいつどこでお世話になるかもしれない一般市民にとっても、有為な一冊であろう。なにせ、専門家の陥りやすい穴を事前に把握できるのだ。この本こそ、「転ばぬ先の杖」である。

 目次は以下の通り。

はじめに
1 来るなていうたで
2 こころの通訳
3 被害者こそ教師
4 生きているうちに救済を
5 裁かれるのは誰か
6 病気を生活の中でとらえる
7 たけのこ塾の試み
8 環境庁、内部文書に本音が
9 教科書
10 現場にこそ専門家が
11 命の灯をかきたてながら
あとがき

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グローバルスピン 企業の環境戦略

2001/10/24 17:59

企業とは、かくも反環境的なのか!

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 著者はオーストラリアの大学で「技術者がなぜ、どういうときに嘘をつくか」を研究し、「人間として誇りを持って働く技術者」を育てようとしている学者である。シドニー湾への汚水放出計画のアセスメントに関する行政の情報操作を告発して、市民運動を展開したこともあるという。
 本書では、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなどで、多国籍企業はいかに反環境運動を展開し、早急な対策の必要性を打ち消してまわっているかについて、読んでいて気ずつなくなるくらいに述べられている。
 読後感。何事も、他人の言うことをそのまま受け入れるのではなく、自分の足で現場を歩き、資料を収集し、自分の頭で判断する態度が、現代では求められているのだということを改めて認識させられた。でも、そんなことをするのは大変だ。とりあえず、マスコミで幅を利かせている論調を、一歩引いて見ることから始めたい。
 最後に原典の引用文献の一覧表が省略されずに付いているので、必要と思えば確認できる点は良心的である。
 目次は以下の通り。
第1章 はじめに:本書の概要
第2章 工業界のためのフロントグループ
第3章 賢い利用運動
第4章 市民参加を告訴するSLAPP訴訟
第5章 保守的シンクタンク
第6章 シンクタンクと環境
第7章 PR(大衆関係)産業
第8章 PR(大衆関係)戦略
第9章 ダイオキシンをめぐる科学論争
第10章 幼い消費者に照準を合わせる広告会社
第11章 広告主の戦略と影響力
第12章 メディアへの企業の影響力
第13章 環境に関する報道
第14章 結論:衰退する民主主義

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