佐藤昌彦さんのレビュー一覧
投稿者:佐藤昌彦
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カプランのオプション売買戦略 優位性を味方につけ市場に勝つ方法
2002/01/04 20:51
飛躍へのきっかけになる本
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オプションを学ぼうとする場合、まず本を読む。デリバティブも一般にその言葉が知られるようになっており、オプションの入門書や理論書を読む方も多いだろう。基礎的な理論やある程度の数式が頭に入ったとして、実際に売買をするとしたら、どう売買すればよいのだろうか。
理論書には数式はいろいろと書いてあるが、実際にはその数字をどう見て、どう解釈して、どう売買するか。上げ下げだけを狙うなら、何も難しいオプションを使う必要もないし…。結局のところ、難しい理論書をいくら理解しても、どう儲けるかはわからない。なぜなら、理論書には売買で利益を出す方法など書かれてない場合が多いし、理論書の大半は実践家でなく、学者が書いているからである。
オプションの売買で利益を上げるにはどうするのか。それは単に上げ下げを予想して売り買いをするのではなく、株式や先物にないオプションならではの売買の優位性を利用する。それを説いたのが本書である。本書には、数式を使ってオプションの理論値を求めるといった解説はない。それよりも、実際に投資家やトレーダーがいかに優位性を確立するかといった戦略について書かれている。
著者のデビッド・カプラン氏は一流のポーカー・プレーヤーとして、大学時代は彼の右に出るものはいない存在だった。その後、相場の世界に入り、オプション・トレーダーとして全米でも第一人者になった。こうした一流の実践家が書いた、実践のための本であり非常に価値は高い。この本の価値がわかる人は、わからない人に比べて何倍もの優位性を確立したと言えるだろう。
なお、本書がきっかけで、訳者の増田氏は「損は必然、儲けはまぐれ」といった「その辺の街を歩く下手なトレーダー」から「恒常的に利益をあげられるトレーダー」へと変身したそうである。そう聞いただけでも読みたくなる本である。
オプション売買入門 プロトレーダーをめざす実践家のためのオプション売買マニュアル
2002/01/04 20:26
目からウロコが落ちる本
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サブタイトルは「プロトレーダーをめざす実践家のためのオプション売買マニュアル」。株式や先物にはないオプションならではの優位性を説いた本であり、非常に実践的なマニュアルである。優れているのはオプションの売買戦略に関する説明だけではない。先物や株式をトレードする者にとっても、目からウロコが落ちる内容である。
例えば、次の文章、「“売買のための分析”とは、相場の将来の動きを予測するためのものではありません。建て玉をするためのものなのです」。
これを読んで、自分がこれまでに行ってきた“分析”とは何のためだったのか、改めて考えさせられた。「どのような局面でも有効な指標(インディケーター)」「トレンドがあろうとなかろうと正確に売買シグナルを出すプログラム」を開発しようと躍起になっていた者にとっては、別の視点から相場の見方を考えさせられる本である。
実際に売買して利益を出すことと、将来を正しく予測することは全く別物であることを認識させてくれる。「相場は当てなければ勝てない」と考えている方には特にお薦めしたい。相場で実際に稼いでいるトレーダーによって書かれた実践的な本は極めて少なく、そうした観点からも本書は非常に貴重な1冊だ。
オプション売買の実践
2002/01/04 20:29
素晴らしい実践的教科書
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プロとして実際に稼いでいるトレーダーである増田丞美氏による「オプション売買入門」に続く第2段である。前著はオプション取引の基本的な戦略、優位性を確立するための方法論が中心の入門書であり、本書はその応用編である。
前著と同様に難しい数式は出てこない。オプションで利益を出すには難しい数式を理解する必要はなく(もちろん理解している方がいいに決まっているが)、自分にとって優位性のあるときにだけ売買するということを実例で教えてくれる。
本書では、およそ個人投資家が実行できうる戦略がほぼ網羅されている。オプションを売る戦略、オプションを買う戦略、オプションの保守的売買、NOPS(ニュートラル・オプション・ポジショニング・ストラテジー)、LEAPS(Long Term Equity Anticipation Securities)など。
それぞれに実例が示されているのに加えて、著者の実売買の例も随所に紹介されており、かつ個人投資家にも真似できるような内容である。オプションは先物や株式にない様々な組合せや戦略を構築できることが魅力であり、オプションに関心のある方には是非一読して欲しいし、すでに売買をしている方には必読書となろう。
なお、著者によると日本の市場で個人投資家に売買に適したオプションは、日経225オプションだけであるという。著者は米国市場への挑戦を薦めており、その考えには賛成だが、日本のオプション市場にもっと発展して欲しいものである。
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