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seiさんのレビュー一覧

投稿者:sei

7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本蛇を踏む

2003/02/14 16:42

「うそばなし」の極み

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「うそばなし」も、ここまでくると、リアリティがどうのこうの、といったことは全く問題ではなくなってしまう。
なんだこれ? なんだこれ? と思っているうちに、作者の世界に引き摺りこまれて、逃れようもなくなる。
彼女の言葉はあまりに簡潔で、そして、美しい。
その言葉が、突拍子もない物語を、なまなましく語る。
現実と非現実の枠組みを超えた何処かから、ちょっと怪しげな笑みを浮かべて手招きしている。

 ファンタジックな物語に興味が無い人も、騙されたと思って読んでみて欲しい。
日本語ってやっぱりすごい。少なくとも川上弘美は、僕にそう思わせる。


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紙の本真珠の耳飾りの少女

2003/02/12 18:28

フェルメールファン必携

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とにかく表紙のフェルメールの絵(日本では「青いターバンの少女」と呼ばれている)が印象的。
この物語は、著者が絵の背後にある物語を想像し作り上げたに過ぎないのだろうけれど(もちろん、歴史的資料から拾い上げた事実が、そのベースにはある)、著者が、どれだけこの絵を愛しているかが、読み進めるに連れて、ひしひしと伝わってくる。読めば読むほど、ますますこの絵が好きになる。
フェルメールファン必携です。

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紙の本偶然の音楽

2003/02/12 18:11

偶然か運命か

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ポール・オースターの作品では、
いつも偶然やシンクロニシティが牽引役となって物語が展開する。
この作品「偶然の音楽(The Music of Chance)」では、
そのタイトルにも示されているようにこうした特徴が前面に押し出されている。

彼の作品を読むと、どうしても自分のことを考えてしまう。
今の自分が置かれている境遇は、果たして偶然の積み重ねによるものなのか、
それとも目に見えない因果律によって支配されているのか。
…あるいは運命か。

「ニューヨーク3部作」(「City of Glass」「Ghosts」「The LockedRooms」)を読んで
「すっきりしない」と感じた人は、この作品あたりから読むことをお薦めする。
柴田元幸の翻訳も読みやすい。

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紙の本プレーンソング

2003/03/19 16:52

シンプルな歌

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僕のような読書家でない人間にとって、読書は決して自然な行為でなくて
「楽しむぞ」とか「勉強するぞ」とか「リラックスするぞ」とか、
高尚な目的がいつもあるとは限らないにせよ、常に何かを得ようとしていることは確かで、それもこの本を初めて読んだ頃には時期的にもそういう思いが強かったから、退屈な本だな、というのが第一印象だった(以上ホサカ風文体、というか一文が長いだけか)。

その理由は明白で、事件が何一つ起こらないのだ。
ぼくもアキラもよう子も島田も、やる気があるんだかないんだかわからないようなリズムで、ノラ猫にエサをやって回ったりしながら、気楽に暮らしている。それを独特の文体で「だらだら」と書いた、ただそれだけの小説。

初読から何年かたっても、未だに読書は習慣となっていないのだけれど、
それでも今読んでみると、この本はもしかして、とんでもなくスゴい本かも知れないと思うようになった。というのも、何も起こらないにもかかわらず、そこにはしっかりと時間が流れていて、殺人事件だとか失踪だとか、そんなものに頼ることもなく最後のページへ向かう推進力が働いているのだ。
その理由をホサカの筆力によるものだ、とするのもなんとなく違う気がするけれど、普通だったら流れは停滞してしまって、読めたもんじゃなくなると思う。そういう意味で、この本はスゴい。

で、今さらにしてタイトルの意味が分かったのだけれど、これは小説ではなくて歌なんだな、と。メッセージを伝えるわけでもなく、ただ口ずさむ、シンプルな歌。歌いたいから歌う。ま、人生、そんなもんかもな。

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「情報」の力

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タイトルを見て、何についての本だかわからなかった。
もう少し、端的に内容を示すタイトルはなかったのか?

それはともかく、内容は秀逸。
ボスニア紛争の裏で、ボスニア・ヘルツェゴビナ政府に雇われたアメリカのPR企業がいかに巧みにメディアを利用し、「セルビア=悪玉」のイメージを人々に刷り込んだかが、客観的に描かれている。

メディアが伝える情報が、必ずしも正確でないことは理解すべきである。
そしてさらに重要なことは、仮にその情報が正確であったとしても、
その影にはメディアに取り上げられることのなかった真実が存在するということだ。

メディアに載った情報だけが絶大な力を持ち、他の真実を駆逐するという現実。

情報は、取捨選択すべきものなのだ。そんな当然のことが常識にはなっていない。
印象、感情。心的要素に一国の未来が左右されてしまうこの世界に、僕は極めて悲観的だ。

本書に描かれていることこそ、戦争を起こさぬために知っておくべき「情報」かもしれない。

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紙の本

2003/02/12 18:19

存在の不可能性

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フランツ・カフカ著『城』は、未完の作品だ。
でも、そもそも未完という形でしか終わることのできなかった作品なのではないだろうか?

「城」は異邦人たるKに対して、決して門を開くことはない。
著者カフカにとって、このことが「城」を物語る上での大前提であり、
この前提があるからこそ、『城』はその生命を宿すことができるのだと思う。
「城」へと足を踏み入れることのできないこと、
つまり未完であることによって、物語となり得ているのだ。

こうした不可能性こそがカフカ文学の原点であり、その魅力の源泉であると僕は思う。

カフカの一芸術家として生きることへの不可能性、生きることそのものの不可能性に対する意識が
この作品に凝縮されているように思う。

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紙の本半落ち

2003/02/19 13:43

感涙かあ…

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ミステリーと呼ばれる類いのものは、まず読まないのだけれど、
なんだか売れているらしいので、人に借りて読んでみた。

で、結論。…泣けません。
肝心のオチが、あまりにちゃっちい。
どうしてこれだけ高い評価を受けているんでしょう。
同じ描写が何度も何度も強調されているのも鼻に付くし、
登場人物たちも、皆、熱いばかりで個性が感じられない。

そうは言っても、確かに、読ませる作品。
暇で暇でしょうがないときの一気読みに最適、といった感じです。

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