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優樹Oさんのレビュー一覧

投稿者:優樹O

42 件中 1 件~ 15 件を表示

学生運動の歴史って…

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 学生運動の歴史を警察に機動隊を作った佐々淳行が描く。いまでは感覚としてそんなことがあったとは思えないことだが、30年前に日本中の大学生が大きなうねりを作っていた時代があったのだ。ことの是非は別としていまは見慣れた数々の風景が「戦争」の舞台になっていたようすがよくあらわれている。警察側の記述だとか学生の意図を無視しているなどこの本に対するさまざまな意見があるが、警察側の、学生を押さえつけていた側の、暴動を暴動の枠の中に押さえつけ治安を維持していた側のもっとも信頼の置ける作品であることには間違いない。一読あれ。

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紙の本思想としての近代経済学

2002/07/24 12:51

経済学を社会科学における位置付ける

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 経済学者として世界的に有名な森嶋通夫による経済学説&社会科学史。かつて「マルクスの経済学」でノーベル賞並みの業績をあげたとされる氏が経済学を社会科学の一分野と捉えその位置付けを行っている。とくにおもしろいのは高田保馬の章とウェーバーの章。この議論を読めるのは森嶋氏の著作のなかで本書だけだ。

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紙の本スローカーブを、もう一球

2002/07/21 22:11

スポーツジャーナリストという職業。

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 海外ではスポーツジャーナリストに非常に優秀な人が多い。ウォーターゲート事件で名を馳せたあのデビットハルバースタムも政治研究と同じくらいスポーツノンフィクションの傑作が多い。この「スローカーブを、もう一球」はそんなスポーツジャーナリズムを日本に根付かせたと言ってもいい記念碑的作品だ。表題作「スローカーブを、もう一球」やあの有名な「江夏の21球」が収録されている。野球以外にも多種多様なスポーツが取り上げられている。読むとスポーツがしたくなる本だ。

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ゲーデル入門の最良の一冊

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 自然科学において20世紀の大理論はたくさんあれどパラダイムの大変革といえる理論は数少ない。アインシュタインの相対性理論もその一つだが、そのアインシュタインの親友でありアイストテレス論理学以来の大発見をしたのはこのゲーデルである。

 人類史上アリストテレスと肩を並べる唯一の論理学者と言われるゲーデルは名だたる天才達に「自分を天才と呼ぶな。天才とはゲーデルのことだ」と言わしめたエピソードでも分かるようにズバ抜けた天才と言われている。

 しかし相対性理論の偉大さが証明から1世紀近く経っても一般に「まったく」理解されていないのと同様に彼の業績も誤解され矮小化されて「理解」されている。本書はそのような現状をふまえつつゲーデルの生い立ちから不完全性定理証明に至るまでの学問的背景、そして完全性定理の意味と意義が分かるように丁寧に説明されている。

 詳しい不完全性定理の内容は本書を読んで欲しいがこれを読んでつくづく思うのが物理や数学などの20世紀自然科学は19世紀前の「哲学」や「神学」の領域にどっぷり使った学問なんだと言うことだ。そして20世紀のの「哲学」や「神学」は自然科学に完全に置いていかれたんだと。「神」や「自分」の証明とかと同列に発展してるんだよなあ自然科学は。哲学者の皆さんもっと数学・物理を勉強しましょう。

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たのしめる電車の中でどうぞ

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 ノーベル物理学賞受賞者であり物理学教科書の定番「ファインマン物理学」の筆者でもあるファインマン氏の有名なエッセイ集。

 氏のエッセイは彼の見た世界をありのままに描いている。学者の書いたエッセイは政治や社会批判ばかりでかっこつけた面白くないものになりがちだ。しかしファインマンは違う。彼が感じたありのままのおもしろさや美しさ、楽しさにあふれているのだ。

 楽しくて落ち込んだ気分がふっとぶいたずら好きな天才物理学者のエッセイ集。

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紙の本システム英単語

2002/07/20 12:15

NO.1単語集お世話になりまくり。

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 単語集は受験勉強、英語勉強の定番だ。しかし単語暗記に対する評価はさまざまだ。「単語はとにかく語呂合わせなどを多用してもいいから覚えろ」とか「文章を読みながら覚えないと意味がない」とかetc。それらすべての批判と信念を一身に受け止めて一流予備校講師が書き上げたのが本書だ。

 選び抜かれた単語(これが軽視されがちなのが他書)とその覚え方の核になるミニマルフレーズ(まさに革命)に注目。とにかく丸暗記してみるとよい。英語力が本当に飛躍的に伸びる。これぞミニマルフレーズの威力。英語が単語の集まり(コロケーション)が核になる言語だからミニマルフレーズを覚えるだけで読解も文法も作文もすらすらスラスラ。

 まずはこの本の序文を読んでほしい。本書がどれだけ画期的かわかるはずだ。TOEICだのTOEFLだの試験はたくさんあれども英語の単語帳はまずはこれからであることはかわりない。他のどんな単語帳よりも実践的だ。飛躍的に英語が得意になること間違いなし。うーんこれを作った駿台講師ってすげぇ。
 

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紙の本三色ボールペンで読む日本語

2002/07/17 13:09

よんでも身についた気がしない人へ

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 「体」を通したものはなかなか忘れない。スポーツなどがそうだ。細かいことまで体がよく覚えているし思い返すときも鮮明であることが多い。プロ野球選手が細かい配球時の心境などを何年も覚えているのは体が印象を鮮明に思い起こさせているからだ。この本は読書もスポーツと同じように身体に印象づけられないかと試みた著者の長年の経験の成果である。

 しかも著者の方法にはいくつもの良質の副作用がある。それは三色ボールペンを使うことで重要さを客観・主観わけ読み間違いをへらし、議論の本筋を見失うことなく読み進められるということだ。これが意外に効果がある。実際に著者がNHKで小学生に実験しているのをみたが主観的重要さと客観的重要さをわけることがこれほど効果的とは。読後にすぐ試してみたくなるはずだ。
 

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心理学に興味ありませんか?

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 心理学の入門書は星の数ほどあるがフロイト・ユングから「甘えの構造」までをこれほど分かりやすく説明した本はめずらしい。また後半ではジゾフレ日本人など著者独自の理論が展開されているので和田秀樹の入門書としても最適だ。

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文法は英語学習の足腰です。

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 英語学習も高校生ぐらいになると英文法を重視しだす。それと同時に学習者は英文法をバカにし軽視しだす、「あんなのただの暗記じゃん。本当の英語力とは関係ないよ」と。

 しかしそうだろうか。私は英語が得意な大学生とそうではない大学生の一つの差を知っている。それは英文法を暗記しているかだ。もちろんくだらない文型の分類をしろというわけではないし、熟語を分析しろというわけではない。本書はこう提示する。むしろ四の五の言わず暗記しろと。もちろん理解や暗記の補助となる解説は手を抜いていない。なんと言っても著者は英文法(生成英文法)を大学院で専攻していた実力派である。解きながら理解しそしてゆくゆくはその選び抜かれた文章を暗記しろと。

 近年英語学習ブームで大量の学習書が出ている。しかしほとんどが内容に乏しい。その点受験参考書は長年の淘汰を経て残っているものばかりでその充実度は他の試験の追随を許さない。だからTOEIC等の試験の受験者であっても参考書としてはこの本をすすめる。その後、それぞれの試験の問題集を解き理解が深まったことを確認してみてほしい。
 
 

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紙の本サイバー経済学

2002/07/20 00:26

かんたんに見渡せる最新経済学

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 タイトルのサイバー経済学とは情報化社会の中で変化のスパンが非常に短くなってしまった経済を分析する最新経済学だ。具体的には金融市場をイメージしてもらえばいい。数百億単位「売り」と「買い」がほんの数秒の間に行き交い、株価の下落や上昇はその人の人生を真逆に振り回す。まさに天国か地獄かの世界。そんな世界を分析するのがサイバー経済学だ。

 本書はミクロ経済学・マクロ経済学の先端を見せてくれる。ミクロではフォンノイマンのゲーム理論からベイズ推定そしてブラックショールズ方程式にまで及ぶ。この3つの基本がこれほどわかりやすく読めるだけでもめずらしい。なかなかいい解説に出会えなかったひとも多いはず。マクロではデフレやバブルを題材に失業を語る。そして「ケインズで説明できないことも出てきたのは確かだがそれに代わる新しいパラダイムもまだ見つからん」という長年のマクロ経済の閉塞を破るひとつのきっかけになるであろう小野理論を紹介する。

 これら最先端の研究はすべて東大の大学院のゼミで講義された内容にもとづいている。これが新書で読めるとは。いい世の中ですよ。

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ひも理論ってきいたことあります?ツイスターは?

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 よくSF漫画を読むとでてくる「ひも理論」。簡単に言うと現代物理学の中心理論「相対性理論」と「量子力学」を統一する大研究-いわゆる大統一理論-の前段階にあるものだ。この研究が完成すれば「20世紀物理学」は完成するといえる。しかしこれは並大抵のことではない。あのアインシュタインは統一理論をつくるためにその学者として一番大切な何十年もの時間を費やした。つまり水と油を混ぜるほどむずかしい。相反するものを混ぜ合わせることが必要なのだ。
 
 本書のテーマはその「ひも理論」の逆サイドからのアプローチである天才ペンローズの考えた「ツイスター理論=ねじれた四次元」だ。あまり一般には知られていないが「ひも理論」と同様に統一理論をつくりあげるうえで重要な部品になるこのツイスター理論。その内容は提案者ロジャー・ペンローズと同様に奇怪でエキサイティングだ。普通ならむずかしい内容が著者竹内薫にかかればまるで小説のように読める。一流のサイエンスライターにして小説家でもある竹内薫の実力あったこそだ。


 大学生で物理を学ばなければならないひとには最適の入門書だ。またこれで現代物理学に興味をもったひとには姉妹書「場とはなんだろうも」おすすめだ。

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紙の本リサイクル幻想

2002/07/16 10:51

リサイクル、リサイクルと言うけれど…。

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 リサイクルは「面倒だ・コストがかかる(×)」と考えることはあっても、「環境問題対策になる(○)」と皆信じている。だから企業はリサイクルを前面に打ち出した製品を販売し企業イメージ向上に努めるし、個人も「持続性のある文明」「循環型社会」に貢献すべくみな一生懸命にリサイクルに励む。

 しかしこの本はそれらすべての根拠である「リサイクルはすべて環境問題対策に有効である」という考えを材料工学の立場から綿密に否定し、「大部分はリサイクルによってかえって環境負荷が高くなる」と述べている。特にペットボトルはその典型という。そして著者はその上で環境対策として何が有効かを考察している。

 この事実はリサイクルを無条件に受け入れる風潮の中で非常に衝撃的だ。目からウロコ間違いの傑作。 

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紙の本わたしの外国語学習法

2002/07/21 21:54

16カ国の習得法。

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 ほぼ独学のみで自国から出ることなく16ヶ国語をマスターしたという著者がその学習法を披露している。14のヨーロッパ系言語だけでなく、中国語もそして日本語も使えると言うのだからその語学力は驚嘆もの。本書を読んで思った感想は語学は結局スポーツと同じ、反復と集中力がないとダメなんだろうな。詳しい内容は読んでください。

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紙の本「知」のソフトウェア

2002/07/21 15:35

情報収集

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 情報収集をすることは文章を書くためにも知識をまとめるためにも重要なことだ。しかしその方法を確立できている人は意外に少ない。だがそれでは大量の資料と格闘しなければならないジャーナリストの仕事は勤まらない。

 本書は大量の1次資料を使って田中角栄の金脈を暴いた著者がその情報収集のコツを読者に披露したものである。情報が古いのがたまに傷だが未だに使える部分は多い。

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紙の本日本語練習帳

2002/07/20 19:05

いま読んでも新鮮

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 数年前のベストセラーです。でも現在日本語ブームであることを考えるとおさえておかなくてはいけない一冊でしょう。英文法を学校でならうことはあっても日本語文法をならうことはあまりないはず。日本語なんてわかってるとか、英語と違って文法的な言語じゃないとか思っているあなた。まずはこの本を読んでほしい。「が」「は」の使い方などすぐに意識できる文章のコツもちりばまられている。ベストセラーには理由があるってことですよ。

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