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mitchさんのレビュー一覧

投稿者:mitch

65 件中 1 件~ 15 件を表示

自分の時間を持つことの大切さ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

とかく人の世は、常に「人の役に立つ」ことが求められがち。
役に立つこと万能主義とでもいうか。でも「退屈=悪いこと」という図式は想像力の欠如の表れに過ぎないのではないか、退屈している状態はむしろ精神が活発に働いているときなのではないか、と著者は言う。
こういう退屈な時間こそが自分の時間を生きているのであって、社会的に活動していることが必ずしも豊かな時間を過ごしているということではない。
仕事と家のあれこれに追われている自分に、自分の時間を持つことの大切さを気づかせてくれた一冊。

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紙の本うそつきたいかい

2005/08/14 22:09

虫たちとこんなお遊びはどぉ?

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

あこちゃんは、うそつきの女の子です。いつも突拍子もない大ぼらをふくのですが、面白いのでだれも怒りません。 ある日、てんとう虫から
「うそつきたいかいを やりますので しぜんこうえんまで きてください。」という手紙をもらいます。
ところがあこちゃんが出向いた先は、なんと虫たちの集会場でした。
そこではだれが一番うまいうそをつくことができるのでしょうか? あこちゃんと虫たちの奇想天外なやりとりが楽しいお話。
虫たちの視点で考えるウソは、やっぱり人間のとはずいぶん違います。 お月様を半分にちょんぎったというはさみむしとか、虫たちのやじが面白いです。
本の作りは、子どもが一人で読めることを考えて作られています。ぜんぶ大きめのひらがな表記で分かち書きなので、ひとりで文字を読み始めるようになる、
6歳前後の子どもにぴったりです。

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紙の本なきむし

2005/08/14 22:05

本当の「勇気」について考えさせてくれるお話

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

転校生の勇気くんは、名前に似合わずおとなしく目立たない子でした。
ある日教室の窓から一羽のスズメが飛び込んできたときから、みんなの注目は勇気くんに集まりはじめます。スズメをつかまえようとする同級生に涙をながして「やめて」と叫んだのです。そして、みんなからいじめられていた藤井くんを、たったひとりでかばったのも勇気くんでした。本当の「勇気」について考えさせてくれるお話。
一見おとなしそうな男の子が、実は本当の意味での強さをみんなに示してくれるという、ちょっと道徳的な内容の物語。ふつうだったら、強い子や目立つ子に流されてしまうところを、勇気くんは体を張って正義を守り通します。たしかに、勇気ある行動はすがすがしいし、周囲の流れを良い方向に変える力がありますが、大きくなるにつれこうした信念を貫き通すのは、むずかしくなってくるものです。でもそれだからこそ、幼い心に勇気くんのようなやさしさを教えてあげたいと思うのです。大人の世界の約束ごとに心が慣らされてしまう前に、「勇気」という原体験を残してあげられたらすてきなことです。

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紙の本きかんぼ

2005/08/14 22:03

本当のやさしさについて、考えさせてくれるお話

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

道子は、男の子たちから「ランドセルのおばけ」とよばれています。それは、いつも学校からの帰り道にランドセルを4つも持って歩いているからです。道子はいつも友だちからランドセルを持たされているのでした。幼なじみのツバサは、そんな道子にイライラしてしまいます。でもそれは、道子がいじめられているのではなく、弱い友だちを守るために道子が損な役目を買って出ているのでした。
本当のやさしさについて、考えさせてくれるお話。
利かん気の強い女の子が、どうどうといつも負け役を買って出ている。それをはたで見ている幼なじみのツバサくんは、道子のたったひとりの理解者でもあります。道子は、本当は勝てるはずのジャンケンなのに、必ず負けてみんなからランドセルをおしつけられる友だちをかばうために、自分が負けてあげる、というちょっと姉御肌なところがあります。
こういう女の子は、大勢の流れには乗らないから浮いてしまうところがあるかもしれませんが、本当の親友を得られる子だろうと思います。ちょっとくらい自分が犠牲になっても、最後まで信念を貫き通す道子のような女の子だったら、私もぜひ友達になりたいと思いますから。
小学2年の娘は、こうしたいじめの世界をまだ知らないようですが、道子のすじの通った言動には感心していたようです。

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障害を持ってうまれたホタルの話

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

さなぎからかえったホタルの子どもたちが、美しい星空にむかっていっせいに飛び立っていきました。その中でたった一匹、飛べないホタルがいたのです。
「いじめ追放童話シリーズ」と紹介されているなかの一作品。
アニメ化されるなど話題になった童話で、広く知られた物語。とべないホタルは障害をもって生まれてきましたが、こころやさしいなかまたちによって、とべないことを悲しいとは思わなくなります。 途中なかまが人間に捉えられるという危機がおこりますが、この人間たちもとてもやさしく、思いやりにあふれています。
ものがたりに登場するのはみんな、ひとことで言ってしまえば、善のかたまりのような人たちです。古きよき昭和時代の人のぬくもりさえ感じさせられます。現実の世の中はこのように甘くないですが、このとべないホタルのように愛と善意に満ちた人たちばかりの世界であったら、誰しも生まれもった障害など気にせず生きていけるはずなのです。
「生まれてきてよかった」と子どもたちが思えることを願う、人の心の温かさを伝える童話として長く残っていくような気がします。

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入学前の育児の大切さを教えてくれます

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

近年教育界を騒がせている「学級崩壊」。他に、小中学校には問題が絶えることなく、少年の凶悪犯罪も日常茶飯のこととなってしまった。 果たして原因は学校の教師の力量にあるのだろうか。詰め込み一斉教育の弊害がこうした形となって表に出始めたということなのだろうか。 あるいは昨今の幼児教育界に蔓延する「自由保育」主義が原因なのか。目に見える形となって出始めたこうした子どもたちの問題行動のもっと深い部分に著者は目をむけている。 

0歳から6歳までに身につけるべきであった大切な要素が置き忘れられているのではないだろうか、というのが彼女の長い経験から出てきた見解なのである。 
現在の子どもたちは3歳の時点ですでにたくさんの問題を抱えている。 
一番大切な0歳から3歳までの幼児期第一段階を、「逸脱」した状態のまま3歳〜6歳の幼児後期を迎え、さらにその間適切に対応されずに小学校に上がると、それが学級崩壊の引き金になったり、学校の規律に沿った生活になじめない原因になるのだという。

ある程度成長してから起こる問題行動の根幹には、やはり幼児期どう育てられたか、生活習慣はどういったものであったか、が問われる。 子どもが歪みから矯正されるチャンスは幼児後期にもあるのだそうだ。 「子どもは自ら学びたがる存在」という子どもの特性に早くから目を留めていたモンテッソーリは、その子どもに芽生えるある時期特有の「敏感期」をうまく生かし、それを実生活の中の「仕事」に結び付けて身体と心の統合を目指した。
私の娘ももう3歳の半ばを過ぎ、モンテッソーリの言う意味が具体的な形で現れ始めているのをひしひしと感じるようになってきた。 
改めて、人格形成の基礎は幼児期にこそある、と本著を読んで納得させられた。 今まで時間に追われて子どもが「手伝いたい」と言ってきたときでも、つい面倒でやらせてあげる機会を奪ってしまっていたのだが(特に外に仕事を持つようになってからは)、これからはもっと親としての態度を改めてできうる限り子ども中心でいきたいと心に決めた。

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紙の本おばけうんどうかい 新装版

2005/08/14 22:07

シーツをかぶって、おばけの世界へ!

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しんちゃんが物干しにほしてあるシーツを頭からかぶると、「うらめしやー。ひゅう どろどろ」とおばけになりました。
それを見つけた本物のおばけが、なんとしんちゃんを「おばけうんどうかい」にさそいます。
お化けたちの運動会に突如出場することになってしまったしんちゃん。
白組の選手として、本気になってたたかいます。 ところが白組負け続き。そこでしんちゃんは、策略をねることにしました。
シーツを使っておばけごっこなんて、誰もが経験あるのでは? しんちゃんはシーツをかぶったことで、異次元の運動会に参加することになってしまいます。
ここのオバケたち、白組は白菜だの大根だので、赤組はケチャップだのスイカだので、とってもユーモラス。こんな運動会なら出てみてもいいな、と思ってしまいます。
小学校2年生くらいからなら、ひとりでも読めそうです。

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「なんとかなるさ」精神で生きる、陽気な全盲博物館学芸員

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幼少時代からチャンバラが好き。大学では居合道、合気道、野球、サッカーとあらゆるスポーツを極める。そして京都大学で文学博士号を取得し、現在は大阪の国立民族博物館に勤務する。そんな著者は、なんと全盲の人。
しかも視覚障害者という枠に自らを閉じこめず、研究のために単身渡米までする行動派だ。 アメリカでは本業の研究のかたわら、各地の博物館をバスと列車を乗り継いで調査してまわり、米国流合気道を体験するという好奇心の旺盛さは、健常者と何らかわりはない。

全体としてリラックスしたスタイルで綴った旅日記なのだが、そのなかで私が一番興味を惹かれたのは、氏がバリアフリーの観点で日米博物館を比較した部分である。 
目の見えない人は、博物館に行っても「ガラスケースの壁」に突き当たってしまうことが多い。触ることでしか展示物を確かめるすべのない視覚障害者にとって、それはまさしく大きな壁である。 だがアメリカには、数こそまだ少ないが積極的にバリアフリーの取り組みをしているミュージアムがある。 
たとえばナショナル・ギャラリーでは、ガイドの最低限の説明の後、視覚障害者に自由に触らせてくれる「タッチ・ツアー」なるものがあるのだそうだ。ガイドはタッチしている人の反応を見て、興味がありそうならさらに解説を加えるのだという。 完全に見学者のペースに合わせるそうした姿勢は、さすがだと感じた。 だが現実問題として、福祉先進国アメリカでもバリアフリーという点ではまだ課題は山積しているようであるが。

日本でもわずかではあるが、そうした取り組みを行っている寺院が京都にあるそうだ。すべてを目で見て確かめることは、健常者であっても年をとれば大変なこともある。バリアフリーとは、特別な人のためだけでなく、すべての人に通じるものであるはずだ。 筆者の「開かれたミュージアムを作るためには、人間自体が開かれていなくては」という感想に大きくうなずいてしまった。

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紙の本ショッピングの女王

2003/06/24 16:15

冷静なる「買い物依存症」の人

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買い物が止まらない! 著者が精神科医によって下された診断名は、ズバリ
「買い物依存症」。  預金通帳に残高があろうがなかろうが、彼女の欲望の網にかかった商品は、必ずゲットされる運命にある。 とにかく、買って買って買いまくる。高級ブランド服から、装飾品、ダイエット商品から、怪しげな霊感商品まで、後先考えずに買わずにはいられない病気にかかっているらしい。

贅沢な買い物ばかりするファンタジー作家、という評判は前から聞いていて興味はあったのだけれど、本人の著書を読むのはこれが初めて。 
歴史上の人物で最も共感を覚えるのが、マリー・アントワネットだという彼女は、公共料金や国民年金を滞納しても、借金してショッピングし続ける。 
「買い物依存症」が破壊に向かうこと必至の恐ろしい病であることは、本著を読んでみてすごくよくわかった。

読む前は、正直「どんなおバカな女の話だろう?」と偏見があったが、読後考えがかわった。 この人は、自分のことが実によくわかっている。 止まらぬ物欲に踊らされながらも、常に冷静でいる別の自分がそれを見つめている、という感じ。単なる贅沢ショッピングエッセイかと思えば、実は幅広い知識のベースがあってこそ、の読み応えある内容だったので驚いた。 オヤジ系『週刊文春』に載っていただけのことはある。 はっきりいって、とっても面白かったのだ。 2回も続けて読んでしまったほど! 今度また、シリーズ見つけて読んでみたい、ぜひ

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心に残る「サンドイッチ説」

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長く心理カウンセリングの現場で、親子を見てきた著者による、親のためのはじめての子育てに関するアドバイス本。

第一章「あぶない早期教育」 第二章「夫と妻--分離された二つの世界」 第三章「『三歳までは親の手で』という神話」 第四章「愛することと働くこと」 第五章「新たな子育ての方向性」 第六章「より深い心にかなった選択を」
といった章から構成される。 
子どもが5歳ともなると、あまり「子育て」関係の本は手に取らなくなるのだけれど、この本を読んでみたいと思ったのは、先に読んだ『「教育の崩壊」という嘘』の中で、この著者がとてもいい発言をしていたため、興味をもったのだ。

この本一冊書き上げるために、たくさんの関連本を読んで、よく準備したのだな、というのがまず感じた感想。 他の教育者の言葉の引用がいくつもあり、それはそれでうなずけるのだが、やはり他人の言葉というのは、自分の言葉ではないからインパクトが薄く、全体的には平凡な印象がぬぐえなかった。 
でも、著者のカウンセラーとしての経験からでた、「サンドイッチ説」なるものは、心に響くものがあり、いろいろ考えさせられた。 カウンセリングを受けにくる人たちは、表面は普通に見えるが、話を聞いていく過程で、人間の裏の面、嫉妬、怒り、恨みなど、ドロドロした部分が次々と現れてくるという。 でも、そのさらに下の深い層まで降りていくと、「前向きに良い人生をいきたい」という願望が存在しているのだそうだ。 だから、著者はそういう意味で人間の「性善説」の立場をとるのだ、という。
人が苦しいと感じるのは、きっと「善くありたい」という気持ちがあるからなのだろう。 心の奥の深いところに、一緒に降りていって話を受けとめてあげる、カウンセラーならではの言葉だと思った。

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紙の本ヘスターとまじょ

2004/04/02 05:37

楽しくてかわいいハロウィーンの日のお話

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ヘスターはワニの女の子。 今日はたのしいハロウィーン・パーティの日。
魔女の服を着て、だれかをおどろかそうと町へでかけます。 「おかしを くれなきゃいらずらするぞ」 そういってある家に入ると、出てきたのは1人のおばあさん。家の中にはなんと、おばけがたくさん! 
そうです。ヘスターは本物の魔女の家に来てしまったのです。 好奇心旺盛なヘスターの、楽しいハロウィーンの一晩を描いたお話。


とても楽しく、そしてかわいいハロウィーンの日のお話。
ハロウィーンといえば「仮装してお菓子をもらいにいく日」みたいに、すぐに思い浮かぶ光景がこの絵本にはつまっています。  こうした形だけのお祭りは、日本の子ども達の間でもずいぶん知られるようになってきました。 
娘も、ハロウィンのことをあれこれ聞いてきましたよ。お盆でもまじめにお墓参りをしないうちとしては、こういう習慣をうまく説明できなくて困ってしまいましたが。 バイロン・バートンの個性的でビビットな色遣いの絵が、ハロウィンらしさを引き立てています。

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サンタとトナカイにまつわる”ナゼ”?

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昔々、サンタクロースはクリスマスのプレゼントを自分でかついで運んでいました。
でも日が昇る前にすべての仕事をやりおえるには、年取ったサンタには年々大変になってきているところでした。 何か良い方法はないものか?と妖精のエルウィンに相談したところ、魔法のそりを作って誰かにひいてもらう、ということになりました。
森の動物たちが次々と名乗りを上げます。ゾウ、ワニ、いぬ、カンガルー……。みんな失敗ばかりでしたが、クリスマスの前の日に、トナカイがサンタクロースをたずねてきました。 となかいがそりを引くようになったいきさつが、楽しいお話になった絵本です。


クリスマスといえば、そりに乗ったサンタクロースとそれを引くトナカイ。
それくらいサンタとトナカイのペアは有名なのですが、どうしてトナカイがそりを引いているのかとなると、そのへんは誰もがきっとハテナ・マークといったところでしょう。
想像上のものからは、それこそ星の数ほどたくさんの物語が生まれてきますが、この絵本もそのなかのひとつ。 そりをひくのがトナカイに決まったわけはこういうことなのか、ととても面白く読むことができました。
ゾウやワニがそりを引いている図なんて、なんとも想像できませんよね、ふつう。
いろんな動物たちの挑戦に、痛い思いをしながら付き合っているサンタクロースの狼狽ぶりが、なんともおかしいです。

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紙の本ゆきひめ

2004/03/11 15:36

雪国の民話をたのしむ

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北国の雪深い山に、ゆきひめとあねさまの姉妹が住んでいました。ある吹雪の晩、ゆきばんばにおどかされ、姉妹はちりぢりになってしまいます。ゆきひめは村に行き、やさしいおじいさんとおばあさんの家に住まわせてもらうことになりました。ゆきひめは、おじいさんのもとで、お礼にはた織りを申し出ます。出来あがった布は、村で大評判になり、たいそうな値で売れました。やがてゆきひめは弱っていき、冬の終わりの雪の日にあねさまに手を引かれ、山の向こうへ飛んでいってしまうのでした。

雪の上でさらして仕上げる、「ちぢみ」という雪国特産の布にまつわる地方の物語。図書館で見つけ、最初から最後まで6歳の娘一人、もくもくと目で追いながら読んだ本です。昔話特有の語り口なので、どちらかといえば人から読んでもらって聞いて楽しむ種類の絵本だと思います。雪のふる寒い冬の日の読み聞かせにぴったりです。

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紙の本サンタをたすけたくじら

2004/03/11 14:47

新しいイメージのサンタクロース

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クリスマスを前に、なんとトナカイたちが集団で流感にかかってしまいました。
さあ、たいへんです。頼みのトナカイたちがいなければ、サンタはどうやって子どもたちにプレゼントを届けたらいいのでしょう。 動物たちは、考えます。

「世界をまたにかけて プレゼントを運べるすごいやつ」 
とは、いったいだれだろう?
皆の結論は「くじら」でした。くじらにのった、新しいイメージのサンタクロースの物語。

クリスマスといえば、サンタクロース。サンタクロースといえば、トナカイ。
誰の頭にも、このイメージが強烈にインプットされています。 ところがその頼みの綱のトナカイが役に立たないとなったら、サンタはどうすればいいのだろうか。というクエスチョンからきっとこの物語は生まれたのだと想像します。

世界一周の旅を終えたサンタクロースは、「サンタとトナカイ」という、ありふれたパターンに疑問を抱き、「くじらをあやつるサンタクロース」という新イメージをもっと広めるべきじゃないかと考えるようになります。
くじらの背にプレゼントを積み上げ、海を旅するサンタの姿もなかなかダイナミックで新鮮な味わいです。
ただ訳者の遊び心か、セリフがすべて関西弁というのは楽しい試みですが、個人的にはこの物語にはそぐわないと感じます。

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紙の本なにをたべてきたの?

2003/07/08 00:20

いつも君のこと気にしているよ

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結婚する前は私が着ている服にまで関心を示してくれたダンナも、子どもが生まれてすっかりお母ちゃんになってしまった今、妻が髪を切っても気づいてくれない! そんな…。 子どもの前髪をちょっと切っただけで「あ、髪切ったね」なんてすぐ気がつくくせにー(プンプン)。 わたしにももっと興味を持ってくれ〜〜!
 まぁ夫からだけでなくともいつも誰かに関心を持ってもらえるってとても気持ちのいいこと。 「あれ、うれしそう。何かいいことあった?」とか「わぁ、そのシャツすてき」とか「少しやせたんじゃない?」(私はこれが一番うれしい)とかなにか反応してもらえるととってもうれしい。
 「なにをたべてきたの?」のしろぶたくんには仲間が大勢いる。 
誰かに出会うたびに必ず、「いつもと少しちがうみたい」とか、「どうしたの? 前よりずっとすてきになったねぇ」なんて一声かけてもらっている。
 透明人間のごとく無視されることなく、「いつも君をみているよ」って気持ちが伝わる瞬間、こちらも温かい気持ちになって やっぱり同じように相手に心をかけられるようになるものだ。 こういう関係ってやっぱ人間関係の基本じゃないかな。 ぶたくんたちから教わったよ。

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