磯崎 礼さんのレビュー一覧
投稿者:磯崎 礼
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爆発道祖神
2002/09/19 14:37
まるごと町田ワールド!!
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初めからその表紙に驚き(勿論凝った装丁は素晴らしいですが)、中をパラパラめくって総てがナンセンスに思える写真の数々にまたもやビックリ。しかし、これが何度もめくったり、好きなページから勝手に読み始めたり(内容は2.3ページの写真付きエッセイ集なのでどこからでも読めます)していくと何が意味があるものなのか、ますます分からなくなってくる。そして何故か笑いがこみあげてくる。これぞ町田康の世界!という痛快感が襲ってきて、そんな作者を好きになっている自分に気づく。きっとあなたも。
白蛇島
2002/09/19 14:26
純日本文学界の新手
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この作者の作品は他も毎回読ませていただいているが、その中で一番分かりやすく、読んだ後の爽快感が感じられる作品。内容は初め横溝正史などを連想させるようなおどろどろしい妖しい世界が展開されるが、日本古来の言い伝え、島の閉塞感、主人公の現代的な悩みなどをうまく捉え、最後まで読み切ると全体のまとまりが実に見事なことに驚くであろう。冒険小説として中学生くらいから読んでほしい。
太陽待ち
2002/04/25 23:06
辻仁成の新境地
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“戦争”を通じて語られる幾人もの心の声。交錯するかのような心の声は、物語の中では一つの章ごとに区切られ、最後まで読者を惹き付けて離さない。大作だが、不思議と一気に読めてしまう。まるで、村上春樹氏の「ねじまき鳥クロニクル」にハードボイルドが入ったような感じ、といえばお分かりいただけるでしょうか? 辻氏はこれで小説家としての新境地を開いた、といえる画期的作品でもある。
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