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匡成さんのレビュー一覧

投稿者:匡成

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紙の本小説冷血生保

2003/07/25 22:37

タイムリーな本ではあるが

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

経済が低迷し、多くの国民が将来に不安を感じており、その原因の一つとして生保の問題があると思う。特に予定利率の下げが論議されている今、実にタイムリーな小説であるし、又著者もそれを意識して書き下ろしたと思う。
 生保の内情は契約者に対して、ほとんど情報開示がされておらず、生保内部の人間でさえ、会社の実態を知るのはごく少数と思われる。
この本を手に取る多くの読者は、幾ばくかの期待を持って読むのだろう。
それは小説としての面白さとともに、生活に直結した切実さを伴って、情報を求めるという意識があるからだ。
 この本において、確かに生保の内情が暴露されている。しかしそれらの事はすでに断片的に報道されている事の集大成に過ぎず、期待していた、生保のブラックボックスと言われる、基礎利益の内訳、本社職員の給与レベル、バブル崩壊後の不良債権の実情等、少しも触れられていないのは誠に残念である。これでは精通してるとはいえないのではないか。それとも知ってはいるが公表する事により、解約の急増を招き社会不安を引き起こす恐れがあるので、あえて伏せたと言う事か。
どちらにしても生保問題をテーマにした小説としては、深みに欠けるのではないか。
しかし、生保内部を語らせるのに社医という語り部を設定した事、これは実につぼを得た発想でなるほどと思わさせれ、又、自分の職業的な視点からではあるが、社医という漠然としてイメージを具現化できて、その点では納得できた。
登場する3人の女性がそれぞれ異なる性格と役割を持たされ、主人公と共に物語が展開していく所は、最後まで読者を飽きさせないで楽しませていると思う。

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