晏嬰さんのレビュー一覧
投稿者:晏嬰
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晏子 第1巻
2002/07/21 11:33
日本の歴史小説における最高傑作のひとつ
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晏子親子2代を描いた名作です。父晏弱は武人の歴史小説としてのおもしろさを、存分に味わせてくれます。木曾義仲が牛の角に松明をつけて平氏を破るお話は有名ですが、なんと晏弱は、その戦法を予感し、撃ち破ると言う軍記物。宮城谷氏の軍記物の中でも特におもしろい、戦術の妙がふんだんに味わえます。
ところが、息子晏嬰は、伝説の中の聖徳太子か、レ・ミゼラブルの司祭みたいな「正しき人」として感動を与えてくれる。政治家の中で生きる文人が、正しく生きる為の信念と努力。まさに超人でなければ、文人政治家として命をまっとう出来ない時代に夢を見させてくれる晏嬰。
そも正しき人を人間味豊かに描く宮城谷昌光氏は、池波正太郎氏無き今、日本で最も上手な文章を書く小説家ではないでしょうか。
1つの作品なのに、2種類の名作を読んで得したような気分です。
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