お気楽ノンタくんさんのレビュー一覧
投稿者:お気楽ノンタくん
6 件中 1 件~ 6 件を表示 |
2003/02/05 17:08
C言語超入門書。プログラミングをまったく知らない入門以前の人〜初心者にうってつけの一冊です。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
プログラミングをまったく知らない入門以前の人〜初心者を対象にしています。
まえがきには、“C言語に挫折した人も対象”とうたっています。
中高生はもちろん、社会人になってプログラミングを始めた人(しかもいきなりC言語)、にはうってつけの1冊だと思います。
中身は、イラストを多用し、文字や情報を少なくし、見開き1ページで一つの話題を扱っています。とにかく、見やすい。それに、飽きない。
読むところがない(正確には、少ない)から、一つの項目を勉強するにも苦労が少ない。
他の入門書であれば、C言語の生い立ちとか、他の言語との違いとか、コンピュータの構造とか、とか、とか…。
中には、冒頭で Cygwin や gcc のインストールを説明している入門書もありました。^^;
世の中、C言語の説明を始める前の余計な解説に疲れちゃう入門書が多いです。
しかし、本書は余分な説明をバッサリと切って捨て、本来のC言語入門という目的を単純明快にこなしているところが、とても良いです。
その分、突っ込んだ解説は無いです。union なんかもサラリと逃げてます。
でも、それを学ぶのは次のステップ。別の参考書を使用すればいいことです。
# 一つの参考書であれもこれも、ってのは無理があると思いますし。
他の全ての言語入門書に対して言えることですが、一冊で全てがわかる入門書なんてありません。
また、言語の使い方がわかるだけなので、うまいプログラミングをマスターできる訳じゃないです。
本書を読むと、何がわかったか、何がわからないか、が明確になると思います。
次のステップへも容易に進めるようになります。
一言でいえば、入学準備号ってなとこかな。入門者や、プログラミング初心者、なんかにはお薦めです。
# 十数年前こんな本があったら、あんな無駄な苦労はしなくてすんだのに…って、マジで思ったっす^^;
紙の本FIFO式英語「速読速解」法 あなたもできる画期的メソッド
2003/11/29 16:24
「日本の英語教育に一石を投じる」一冊
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FIFO(First In First Out)。ファイフォと読む。
先に入ってきたものから順番に出して行くと言うこと。
ソフトウェア技術者、ハードウェア技術者にはおなじみの言葉を冠したタイトル。
思わず手に取り、速買いしてしまった。
本書は、タイトルから予想できるとおりの HOW TO ものである。
しかし、その内容は侮れない。
著者の考えを私なりの意訳で書かせてもらうと…
英語は直読直解。語の意味を知るよりも文意を理解することが重要である。
英語をきちんと読む能力があれば、会話もある程度の訓練で上達する。
なにより、日本に住んでいて「話す」より「読む」ことの方が多いはず。
(なんせインターネットな世の中ですから^^;)
読んだ順序で訳(理解)していくのが自然である。
ネイティブは読んだ順序で、聞いた順番に英語を理解していく。
まさに、First In First Out こそ英語理解の王道である。
そして、FIFO式の HowTo が例文をたっぷり使い、わかりやすく解説してあるのだ。
…と、ここまで書いておいてなんだが、本書の魅力はもっと他にある。
それは冒頭にある著者が本書を書こうと思った理由にある。
曰く、
o日本人は英語ができない。読めない書けない話せない。
oそれは、日本の間違った英語教育にある。
o「英語を読む」ことは「日本語に訳していく」ことではない。
「英語で書かれてある内容を理解する」ことである。
oしかるに、内容を理解するのではなく精読しようとする日本の英語教育の
一語一訳主義に基づいた訳読教育。
oまた、英語を読むには、'なにがなんでも'後ろから訳さねばならないという一種の強迫観念。
oこのため、ただ単に単語を羅列して不可解な日本文を作ってしまう。
oそして、さらに致命的なことに、その間違いに教える側も気づいていない。
いかがだろうか?
日本の英語教育そのものが間違っているのだ。
私は、長年疑問に思っていたことに明確な回答をもらった気がする。
ちなみに、著者は米国の大学で学び、米国の大学で教員をした経験がある。
現在は、日本で英文学を教える大学教授だそうな。
「日本の英語教育に一石を投じる」一冊と言いきっても過言ではないだろう。
なるべく多くの人に読んでもらいたいと切に願う。
紙の本イヤなら態度で示そうよ
2003/02/13 23:34
行動療法の専門家が説く、自己主張のすすめ。なんと、原著は米国で27年間300万部以上のロングセラー
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本書には、自分を見つめ直すヒントがある。
今の自分や、人生について考え直すきっかけを与えてくれるだろう。
自己主張とは、自分を自由に表現することであり、人と通じ合えることであり、自尊心を持って行動することである。
決して我を通すことではないし、わがままでも、攻撃的な態度でもない。
しかし、世の中、自己主張ができる人ばかりではない。
主張下手な人もいるし、主張することを忘れてしまった人もいるだろう。
主張は、他人に伝えてはじめて意味を持つ。
伝えなければ、誰も気づいてくれない。
自分を主張しない人は、行動しない理由や人と親しくならない理由を無数にもっている。
「なにか言ったら妻(夫)は激怒するだろう」
「断ればきらわれる」
「試す必要はない。どうせ失敗する」
「相手がどう思うか不安」
「人の目が気になる」
こうした行動は、学習して身につけたものだとしたら…
訓練によって自己主張できるようななるとしたら…
本書では、行動療法の専門家が「自己主張できないのは性格やトラウマによるものではない。環境により学習したものであり、自己主張訓練により誰でも自己主張できるようになる」と説く。
自己主張訓練を通して、段階的に徐々に行動を変えることができる。
行動が変われば、考えが変わる。考えが変われば、人生観が、そして人生が変わるのだと。
もちろん、置かれた環境によっては主張することが難しいこともあるだろう。
しかし、否定されることは恐いことじゃない。
なぜなら、私が主張する権利を持つのと同様に、相手にも否と主張する権利はあるのだから。
逆に、自分をに正直に表現(主張)できれば、自尊心は保たれる。
失敗しても、がっかりしても、挫折しても、自尊心は傷つかない。
自分を失わない限り、自由な精神を持ち、自分の思うとおりに人生に向き合える。
考えてみよう。
自分がめざすものはなんなのか。
まずは行動を変えよう。そこからすべてが始まるのだ。
紙の本プログラム書法 第2版
2003/02/06 22:49
古いけど古ぼけていない。プログラマ必読の書
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古い本です。しかし、その内容は古ぼけていません。
翻訳本の初版は、1982年という話です。20年以上もの長い間読み継がれてきた訳です。
本書には、どれもうなずける内容、一度は耳にしたような内容が随所に散らばっています。
しかも、どこかで誰かが言っていた事ばかりという気がします。
初版の時期を考えると、“どこか”と“誰か”の話の出所は本書だろうと思われ… ^^;
サンプルプログラムは Fortran 、PL/I で書かれてます。
だから、多くの人にとっては取っ付きにくい印象を与えるかも知れません。
# ぶっちゃけた話、私は理解するに至りませんでした。でも、意味は汲み取れました ^^;
たとえサンプルプログラムが読めなくても、十分参考になります。
その一部を紹介すると…
●どこかとどこかを兼用しようと頑張ってはいけない、むしろ組み立てなおそう
oプログラムの小部分を兼用しようとしたために、かたくもつれ合った、虫取りがしにくく、理解しにくく、手なおしもしにくいプログラムができる…
o多くの場合つぎはぎ細工よりは書き直しの方がまさる
●速くしようとプログラムを修正するのはやめて、もっとよいアルゴリズムを探そう
o時間はよいアルゴリズムを選ぶためについやした方が、まずい方法で作られたプログラムをみがきあげるために掛けるより、儲かる可能性が大きい
oアルゴリズムを変えないかぎり、基本的な筋の通った、きれいなプログラムをみがき立ててみても、儲かる可能性はない
どぉ、どお? 思い当たるでしょ? 経験あるでしょ?
言語仕様や、テクニックだけがプログラミングの勉強ではありません。
むしろ、どのように作るか、考えるかが大事です。
本書には、プラットフォームを問わず、言語に関係なく、プログラミングという行為に対して共通して言えることが数多く語られています。プログラマなら押さえておきたい基本の宝庫です。
初級〜中級レベルの人には是非とも読んでいただきたい一冊です。
ただし、 Fortran や PL/I 言語に特化した(つまり、今ではあまり役に立たない)記述がいくつか有ります。なので、★一つ減点しました。 ^^;;
紙の本あなただけができることをやりなさい ソフトウェア界の偉人23人の名言集
2004/01/25 00:38
コンピュータ業界の偉人達の業績を、お手軽に読む本
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叢書と銘打つとおり、いろんな書籍からの寄せ集め的な内容である。
23人の生い立ちから業績までを、彼らの著書やその他の書籍などの情報を元に、象徴的なエピソードなどを交え、簡潔にまとめてある。
もとより、23人の人生を一冊にまとめようと言うのだから、深くは書けないわけで、ひとりに対して15ページほどの内容である。
まぁ、お気軽な読み物としては、十分楽しめる。
タイトルには、ソフト業界とあるが、ちょっと誤解を招く表現だろう。
実際には、コンピュータ理論を考えた人達、コンピュータを作った人達、プログラミング言語を作った人達、開発方法論の研究者達、23人である。
どちらかといえば、コンピュータ業界とした方が内容と合っていると思う。
さらに言えば、名言集などではない。
名言として選ばれている言葉は、それぞれの著書から抜き出しているのだが、発言の背景や前後の状況説明などを読まないと理解できない言葉が多い。
そして、それらを名言と呼ぶには(私だけかもしれないが…)疑問に感じる言葉
もたくさんあった。
それでも、いくつか名言と呼んでいい言葉もある。
個人的には、タイトルにもなっているダイクストラ氏の言葉が一番好かなぁ。
もとより、彼らを偉人と呼ぶことに異論はない。
今のコンピュータ社会は、彼らの偉業の上に成り立っているのだから、彼らの業績を知ることは十分意義がある。
それが、簡潔にまとまっているのだから、ありがたいことだ。
さらに、本書を書く上で元になった文献が参考文献として各章末に記載してあるので、資料としても役に立つ。
ただし、タイトルや帯の文言からは、実際の内容とは全く違う印象を受ける。
それを信じて、あまり過度の期待を持っては読まない方がよいだろう。
最後に一言。文中、UNIXの Xウィンドウ・システムのことを『Xウィンドウズ』としていたのには興ざめした。これは、大きく減点である。
紙の本SEで成功する人ただのSEで終わる人 ITキャリアで勝ち残る7つの法則
2003/04/19 23:32
業界の“いま”を読みとる一冊…かな?^^;
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キャリアを積み年収を増やしていきたい、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャを目指す若きSEのために書かれています。
一言で言うと、
『ITの名のもとに肥大した業界が、今後縮小していくだろう。 そうなったときに、アンタは生き残れるのかい?』
ってな感じの内容です。
導入部は、
「SEの年収は今後ドンドン下がっていくぞ。能力主義が導入されれば、デキルSEとそれ以外に分けられ、年収格差がドンドン広がるゾ…イヒヒ」
と、いきなり脅しとも、煽りともとれる内容ではじまります。
(注:一部脚色しちゃいました ^^;)
# あり得るだけに、単なる脅しぢゃないのですが…
さらに、
「会社に教育を期待しちゃダメ。自分自身でキャリアを磨け」とつづき、そのヒントが本書に書かれているわけです。
ただ、多くのヒントが書かれていますが、具体事例や技術的な内容は無いので、実践的な内容を期待する読者には向きません。
また、ヒント自体も一般的で新鮮みに欠ける印象を受けました。
私なりの解釈で内容をかいつまんで言うと
・企業経営に関して知識を持て
・給料は会社の儲けから支払われている
・ビジネスを学べ
・勉強しろ
・本を読め
・コミュニケーションが大事
・挨拶をしよう
・「ありがとう」を言おう
・自分が本当にやりたいことを見つけろ
・仲間を作れ
・etc…
どうでしょうか?
IT業界で成功するヒントというよりは、社会人としての基本姿勢を教えているだけではないでしょうか?
もちろん、この他SEに大切な心構えなども示されてはいますが、日頃勉強している人にはあまり役立たないかも知れません。
そんな訳で、新人SEが仕事に対する心構えを学ぶにはよい参考書になるでしょう。
最後に、本書は若いITコンサルタントとSEを対象として書かれていますが、
門外漢の私が読んでも、(他人事だからかなぁ…^^;)内情が垣間見れて面白かったです。
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