ヲトさんのレビュー一覧
投稿者:ヲト
紙の本どすこい〈仮〉
2002/07/10 17:15
滑稽本??
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とにかく出てくるデブデブデブ…。
デブの作家、オタクデブ等
これだけデブ出現率の高い本も珍しい。
あの有名小説達がこんな話に変わってしまうなんて
想像もつかなかった。さすが京極マジック。
登場人物のボケとツッコミが絶妙。
暴れる女性編集者がよく出てくるのだが
彼女の暴れ方が凄い。
ある意味榎木津氏(京極堂シリーズ)に通じるところがある。
けれど京極堂シリーズや他の京極夏彦の本とは
全く違う趣向の本だと思う。
読んでいて思わず吹き出してしまい
笑いをこらえて読んだ小説はこの本が初めてだ。
小説中に登場する漫画家・しりあがり寿の
四コマ漫画も非常に面白い。
相撲や力士といった日本文化を
面白おかしく取り入れ他の有名作家の小説のパロディーに
しちゃうというアイデアの斬新さは
京極夏彦らしいと思う。
紙の本千里眼の瞳
2002/07/08 17:29
ココロ
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北朝鮮拉致事件を中心に少女監禁事件や
小学校で包丁を振り回す男が乱入した事件など
実際に起こったいろんな事件が出てくる。
北朝鮮の工作員の女性と
岬美由紀の交流がとても興味深い。
はじめは反発していた二人だけれど
お互いに接し会うことで打ち解け成長しあっていく。
美由紀の人間臭さというかなんというか
もどかしさを感じる部分に暖かみがあって良かった。
なんでも勝手におかしいと
決め付けてはいけないということを感じた。
おかしいという基準すら定めたりは出来ないから。
でも人を拉致したり監禁したり
理由も無く殺したりはやっぱり私にはおかしいとしか感じない。
今回美由紀以外の東京カウンセリングセンターの
カウンセラー嵯峨・朝比奈・倉石の活躍振りが良い。
前回まで美由紀に助けられていた感じのする嵯峨さんも
今回は精神的に美由紀を助けたり
やっぱりこの人はカウンセラーなんだなと思った。
あと蒲生さんが監禁された女性を救うところとかかっこよかった。
個人個人が生き生きと描かれている。
紙の本百鬼夜行−陰 妖怪小説
2002/07/06 18:01
闇
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今までの作品の番外編のようなもの。
どのようにして彼らの中の彼らは
事件の黒幕となっていくのか。
事件の前になぜそうなるに
至ったのかが描かれている。
彼らは彼らではないものに
動かされるようにして罪を重ねていく。
本人ですら止められない。
そしてそれはまさに「憑き物」が憑いたようだ。
京極堂の憑き物落しはこういう人を
救うために行われるものであるんだなあと思った。
一方的に犯人が悪いとかじゃなく
いろんな角度から人間を見つめる書き方で
妖怪達の話を絡めつつ進んでいく本。
妖怪はこうして現代の人の心の中にも
存在するようになるんだと感じた。
2002/06/22 22:32
空白の日(by・PlasticTree)
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「大人になんかなりたくない」
彼のリーダーを務めていたバンド
Rapahaelで彼が作った曲
「ピーターパン症候群」の歌詞。
彼の死を知ったときふと
その歌が頭に浮かんだ。
「本当に彼は大人にならないで死んでしまった。」
19歳という若さで。
余りに早すぎる死。
多くのファンは彼の死に胸を痛めた。
どんどん彼のいない時間は過ぎていって
それでも写真の中の彼は色あせないまま。
「僕は変わらない僕は変わらない
変わらないままで最期まで」(ピーターパン症候群)
この歌が心の中で悲しく響いた。
紙の本シンクロニシティ
2002/06/22 21:44
少女
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12歳の瑠璃。22歳のコウイチ。
二人はこのまま恋人のような
関係でいられると思っていた。
けどコウイチは突然瑠璃の前からいなくなる。
それを引きずったまま瑠璃は成長し
angelという名でCDデビューする。
コウイチとの再会がまた
大きく瑠璃を変えていく。
終わりじゃなくて始まりの物語。
個人的にコウイチいい人なんだろうけれど
なんか優柔不断な気がしたりする。
優し過ぎるのかもしれないけれど。
12歳の瑠璃の子供じゃないけど大人じゃない
そんな微妙で不安定な年頃の
女の子の魅力がすごく出ていて
少女特有の美しさがよかった。
紙の本Go
2002/06/22 15:00
かっこいい
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杉原が何人であるかとかどうとかより、杉原という男のその生き方や心意気がかっこいいと思った。筋が通ってたり滅茶苦茶だったり、なんか可愛らしかったり。少年独特のわけわからなさとか、有り余る位のパワーとか、読んでいてこれほどまでに愛着を持つ人物は珍しい。
重苦しくない文章も良い。
人間というのははっきり枠組みなんてできないと思うし、この本を読んでいてもそう感じる。
やっぱり差別とか実際に起こっているらしいし。結構深刻な問題らしい。大切なのはその人がどういう生まれか、どういう種類かとかじゃなく、その人の性格とかそんなものだと思うのにねぇ。
紙の本ヴァーミリオン
2002/06/22 10:45
主観の相違
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クライアントの少年スバルと恋に落ちたアユミ。
彼女は本人の言うように
セラピストとして失格だと思う。
けど一人の男を愛する女としては凄いと思う。
社会的地位だって危うくなる。
もしかしたら犯人をかくまった罪で
逮捕されるかもしれない。
それでも懸命に愛しあう二人。
人を殺すというのはいけないことだ。
けれど本人が望んでいる場合。
生きていることは苦痛でしかない場合。
賛否両論はあるだろうが
本人がそうしたければそれでいいと思う。
そしてもし愛する人が苦しんで
のたうちまわっていたら…?
スバルのやったことは
すべて悪いとは言い切れない。
アユミのやったことも
一種の愛情の形ではないかと思う。
誰も二人を責めることは出来ない。
2002/06/18 18:38
二人
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恋人が急に自分の前から姿を消したなら?
樹里の前から急にいなくなった風通は
二度と彼女の前に姿をあらわすことはなかった。
爆発。
なんとも不可解な死に方で風通は発見された。
それから次々出てくる風通の驚くべき過去。隠された秘密。
そして樹里と風通との空白の時間。
彼女自身にも彼に語れなかった過去や秘密があり
見えない壁のようなものがあったことを
実感させられる樹里。
けれど二人が愛し合っていたことは事実だと思う。
たとえ人工で作られた体だったとしても
秘密があったとしても
二人がお互いを求め合っていたということは
揺ぎ無い事実で。
孤独を感じながら
必死で事件の真相を調べようとする樹里。
切なくて切なくて泣きそうになった。
風通が樹里に残したメッセージは
愛が溢れていて。
それがもどかしくて。
それでもこの本が物凄くいとおしい。
2002/06/16 15:52
勝ち負け
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とうとう負けてしまったさやかお嬢様。
なぜかキスしちゃう風祭さん。
いつもはあんなに気丈な彼女が見せた涙は
ドキドキさせるものがあったのだろうか。
柔のように特別な才能があったわけでもなく
負けてそのたびに強くなっていくさやかお嬢様。
負けるたびになんだか彼女が
人間的に成長していく感じがする。
そういえばこの漫画の中で
柔が負けるのみたことない。
でもなんか強いが故にお父さん出て行っちゃったり
自分のせいだと思っちゃってたり
考えてみれば物凄く大変だと思う。
周りのプレッシャーとかもあるだろうし。
勝っても負けても勝負の世界は大変だと感じた。
人間的に彼女たちが大きくなっていく姿が
上手に描かれているところがすごいと思う。
2002/06/16 15:35
仲間
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何故か利害が一致したため仲良くなっている
邦ちゃんと風祭さん。
柔と風祭さん
松田さんと邦ちゃん
となれば邪魔者はいなくなるという
算段なんだけれど
なんとなくそうはいかない気がする。
あのさやかお嬢様は手に入るかどうかわからないのは
オリンピックへの切符くらいなモノで
寝技マスターしたから柔との勝負も
勝つかもしれないし
柔と松田さんは両想いなのではないかと思うし。
個人的にさやかお嬢様好きだからかもしれないけど
風祭さんも手に入れちゃってほしい。
富士子さんはついに
オリンピック代表選手に。
やっぱりお母さんになったことは
彼女を強くしたのかもしれない。
さやかお嬢様と柔の決戦。
どっちが勝つんだろうか…。
2002/06/16 15:20
決戦
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テレシコワがやってくる。
何でもソビエトがなくなり
オリンピックに出られるか
どうかわからないらしい。
必死で本人ががんばっていても
周りの環境とか本人がどうしようもないところで
それが報われないことはあって
それが凄く歯がゆく感じた。
それでもオリンピックに出ようとする
テレシコワには頑張ってほしいと思う。
いつもはあんなにきらびやかなさやかさんも
なりふりかまわず必死で稽古していたりして
やっぱり努力がなければ成功しないし
努力が足りていても成功できないこともある
世の中は厳しいと思った。
そして始まった
全日本女子柔道体重別選手権。
オリンピック出場の切符は
誰の手に渡るのか!?
2002/06/16 15:07
始まり
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富士子さんがとうとう赤ちゃんを出産。
その名も富薫子(ふくこ)ちゃん。
このカップルっていつも
ほのぼのとしていていいなあと思う。
そしてさやかお嬢様は
ついにフルシチョワを倒す。
柔の父のコーチの成果なのか?
原宿でクレープをほおばるカップルの
彼氏の方の表情がなんともいえない…。
いろいろ悩む松田さん。
バルセロナ向けてがんばる富士子さん。
そして柔道やいろんなことが渦巻いている柔。
クリスマスを境に何かがまた始まった。
(風祭さんあのまんま)
紙の本人形姫
2002/06/16 14:42
瞳
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恋月姫の人形の写真集。
人形屋佐吉の片岡佐吉氏撮影。
まるで生きているように見える彼らだが
その瞳には何も映ってはいない。
喋らない
表情を変えない
そして決して大人にはならない。
彼女たちは永遠であり続ける。
美しくかつ空っぽな彼らに
人は何かを映す。
本当に彼女の作る人形は綺麗だと思う。
あまりに高すぎて手が出ないけど(数百万とか)。
人形のもつあの独特な雰囲気を
上手に撮影していて
見ていて飽きない本。
2002/06/15 18:47
がんばること
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さやかお嬢様の結婚披露宴。ウエディングケーキでっかい。
柔の今までにかかわってきた人たち勢揃い(高校の友達とか女子大の友達とか)。柔の存在ってやっぱり彼らにとって大きいことが思い知らされる。
環境的にはあんなに不利だったのに頑張っているテレシコワ。そしてほかのみんなも優勝目指して必死だ。
負けていく人もいるんだけれど、柔道では負けたけど、その努力とか人間的な部分はまったく劣らないと思う。なんかキラキラしてると感じた。
2002/06/15 18:16
松田さん
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誘拐された加賀さんを探しに行く松田さん。
ここでも柔道を通じて仲間をゲットしています。
言葉は通じなくても
何か伝わるものがあるんだなあと思った。
必死で助けに行きながらも
柔さんのことを応援する松田さんの情熱はすごい。
オリンピックには出れなかったけれども
さやかお嬢様はいいキャラしてる。
本阿弥財団ってやっぱり
長者番付とか載ってるのかなぁ…?と思ってみたり。
あと加賀さんは本当に松田さんのことを好きなんだと思う。
表現の仕方は問題なのかもしれないけれど
こんなに素直にアタックできる彼女は
ちょっと周りも憎めないんじゃないかと。
柔も精神的にもダメージを受けて
明日はどうなるんだろう…。
そしてまちぼうけの風祭さんに明日はあるのか!?