〜花巻温泉〜さんのレビュー一覧
投稿者:〜花巻温泉〜
紙の本女にいらだつ男男にあきれる女 すれ違い会話に学ぶ心理学
2003/01/15 14:56
遠距離恋愛中のあなたに、特にオススメ。
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「男性女性心理学」の専門家として、セミナー、雑誌、テレビ等で活躍する伊東明氏の著書です。
「彼に、なんで、突然こんなこと言われるのかさっぱり分からない」。
「彼女のご機嫌、なんで悪くなるの。 俺、なんか悪いこと言ったわけ」。
男と女の間のすれ違いの原因を、その会話における「誤訳」に求め、職場、恋人同士の例文(ダイアログ)に沿って、男性・女性心理を解説し、より良い理解、コミュニケーションへいたる方法を教えてくれます。
職場で、学校で「私、なんか、ういてる」、「どう自分を表現すれば、仲間に、部下に理解されるのか」というお悩みに役立つフィロソフィー満載ですが、特にオススメしたいのは…、「遠距離恋愛」中のあなたです。
「遠距離恋愛」中は、会うことままならず、頼りは電話やメール。でもそんな日々こそ、「誤訳」の危険度は1000パーセント。普通の恋人同士なら、会って、食事して、解ける「誤訳」も、遠恋中は、そう毎度というわけには行きません。
まずは本書で、「誤訳」のリスクを回避しましょう。
紙の本17歳のオルゴール 改訂
2003/02/10 18:42
少女は脳性麻痺。でも少女のこころには…
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本書の初版発行は1981年7月。でもたくさんの人に読み次がれて版を重ねています。
養護学校の先生の手許に、生徒のノートが届られた。『A4の大きな大学ノートに3センチ角ぐらいのしっかりした字がぎっしりと何ページも埋めてあった』
それを書いたのが著者、町田知子さん。肢体不自由で、彼女の話す言葉を、先生も理解できない。でもそのノートには、自分の障害、環境、家族、それらから感じる、苦悩、怒り、喜び、夢、感謝、愛情、さまざまな感情が豊かな感性で綴られています。そうして、恋心も。
本書は、彼女が大学ノートに書きとめた字をそのまま印刷しています。私たちがペンを持ったり、コンピュータに打ち込んだりするよりも何倍ものエネルギーを使って、紡ぎ出された文章です。
生きていくって、家族って、健康って、恋って、女であるっことって、母であるってことって、父であるってことって、成長するって、どういうことなのか。いろいろなことが、つまっています。
肢体不自由でも、言葉が不自由でも、その心のオルゴールの蓋をあけると、みずみずしいメロディーを奏でているのです。
紙の本女性の不安 ウーマン・パワーとしての不安エネルギー活用法
2003/01/31 17:30
今度こそ、少しでも、自分を変えてみたい人向け。
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ついつい、いつもの行動パターンにはまっていて、気がつけばパートナーや周囲と不本意な緊張関係になってしまうあなた。克服して良い関係を作れるようになりましょう!!
という、テーマ自体はありふれたものなのですが…。本書は、なんといっても412ページという大部で活字も小さめ。そして文章は、はっきり言って直訳調です。よって、すんなり意味が通じない部分もあるし、読むのに時間もかかります。
でも、たくさんのアメリカ人女性の事例が登場し、「うん、うん、そうよね」とうなずけるものも半分くらいはありました。
女性が陥ってしまいやすい思考パターンを、「これでもか」と繰り返し読むうちに、実際の自分自身の行動・感情パターンに気付くようになれるように思います。
読んでてそんなに楽しい本ではないですが、自分と周囲の関係についてじっくり考えてみたい方、読んでみては? なんといっても、読むのに数週間はかかります。2,3日で読めてしまうハウ・ツー本とは、違った読後感があると思いますよ。