ケンケンさんのレビュー一覧
投稿者:ケンケン
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聖の青春
2002/05/31 11:28
将棋のことはまったく知りませんでした
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この本をとるまで将棋のことは何も知りませんでした。かろうじて羽生さんの名前を聞いたことがあったくらいです。しかし今本の帯にあったように「将棋の知識は必要ありません」。これは怪童・聖(さとし)の将棋にかけた青春の物語なのです。
ところどころ、泣いてしまいました。
まず、将棋界の勢力や手違いの関係で試験に受かったはずのプロの養成所に入れなくなってしまったところ。
そして、ラスト。死を向かえ、上の空で棋譜を暗誦するところです。
過酷の病気と闘いながら生き抜いたひとりの青年。この本に出会えて心からよかったと思います。
神戸在住 4 (アフタヌーンKC)
2002/05/31 11:41
待望の四巻である。
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比較的、作風が安定してきた感じがする。扉ページの美しさには目を見張るものがある。
興味深かったのはのは一番最後に収録されている話で、主人公の桂と英語研究室(部室)の常連さん大学院生の友田さんのお話。ふたりはともに女性だけれど、なんというか作者の意図しないであろうところでエロチックな雰囲気を感じてしまった。水族館を見て回った後、二人は海岸に行くのだが、友田さんはそこで「まえ付き合ってた人がこの辺に住んでたから」と、零します。そして唐突に泣き始めます。勉強一筋と思っていた友田さんの人間的な部分が垣間見える気がしてなんだかじ〜んとしてしまった。「大人だと思った。理由はない。」という締めくくりも、そうだなあと思えるものだった。
エミリー
2002/05/31 11:35
乙女だけが理解できる?
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帯に、「乙女だけが理解できる孤高の恋愛小説」とありましたが、これは間違いです。私は所謂「乙女」と呼ばれるの様な心をもっていませんし、作中の登場人物のお洋服に関する執着を理解することは難しいです。しかし、人を好きだと思う気持ち。「孤高」でありながらも人とのつながりを求めてしまう孤独。そういうものに引き込まれ、理解できました。
三つの中篇小説が収録されていますが、やはり素敵なのは書き下ろしの表題作でもある「エミリー」です。
いじめられっこの女の子は、同じくいじめられっこの男の子に出会います。その男の子は同棲に報われない恋をしており、そのことで非常にコンプレックスを感じています。女の子のほうは幼い頃の経験により男性に恐怖心を抱いていましたが、この男の子にだけは心をひらきます。ふたりは徐々に近づきはじめるのですが…。
この男の子が、久しぶりに先輩に再会したとき、だまされているとは知らずに…というシーン、涙なしには読めません。人を本気で好きになることって難しい、と同時に素晴らしいと感じました。何回も繰り返して読みたい本です。
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