戸田昌吾さんのレビュー一覧
投稿者:戸田昌吾
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憂鬱なプログラマのためのオブジェクト指向開発講座 C++による実践的ソフトウェア構築入門
2002/02/06 10:52
オブジェクト指向の本質が理解できる
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この書籍を読めば、オブジェクト指向の本質を体感することができるようになるだろう。私自身、VC++によるアプリケーション開発を行っている。クラスの記述の仕方は学習したが、なぜ、データとメソッドが別れているのか? という本質的なことがわからなかった。何をデータにして何をメソッドにするのか? 明確な基準が私にはなかった。ただ、機能を一まとまりにする手段がクラスなのだと思っていた。しかし、クラスの設計について指針を与えてくれたのが本書であった。
オブジェクトの静的分析、動的分析方法をわかりやすく説明し、C++によるクラス実装方法を説明している。また、作成したクラス群を関連付けるための実装方法を説明している(クラス間の「関連」はクラスへのポインタで、クラス間の「集約」はクラスの実体化で表現する)。最後に「魔方陣プログラム」を作成し、オブジェクト指向的クラスの配置実装について具体例が示されている(オブジェクト指向的実装はアプリケーションクラスを一つ作成し、クラス群はそのアプリケーションクラス内で一括管理する)。
また、今話題のUMLの簡単な入門知識も身に付けることができる。UMLの元となったOMT記述を使ってクラスの設計を行っているからだ。本書がきっかけとなり、私はUMLによるオブジェクト指向設計を学んで実践している。
本書は雑誌に連載されたものを再編集したものだ。再編集にあたり、読者にどこがわかりにくいのか、どのような説明がよいかリサーチを行っているので、とても体系的でわかりやすい内容表現になっている。C++を勉強しているまたは使用している人で、オブジェクト指向設計の本質を知りたい人にとって、とてもすばらしい書籍である。
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