PX団さんのレビュー一覧
投稿者:PX団
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地下鉄のザジ
2002/09/25 11:26
生意気なガキとへんな叔父さん叔母さんたちをめぐるドタバタ劇
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本書「地下鉄のザジ」は、ただユーモア小説というだけに見えつつ文学的にも色々意味があるらしい。まず、「不思議の国のアリス」のパロディーだということだ。そう、「地下鉄のザジ」とは地下にもぐれずに、現実世界で悶々とするザジちゃんの物語なのだ。ふたつめは、この小説が、ジャリの「超男性」やイタロ・カルヴィーノ、ミシェル・トゥルニエの数々の作品、コクトーの「大股びらき」の流れを汲んだ「寓話小説」に分類されるということ。単なるバカ小説ではなくきちんと構成された、何度読みかえしても、読者を飽きさせないハイテク小説なのである。もうひとつは、演劇の台本みたいにト書きをあちこちに挿入した実験小説でもあるということだ。
—— そんな(どんな?)クノー先生について。
レーモン・クノーは日本ではあまり知られていないが、フランスのシュルレアリスム史、シャンソン、特に酒場ムーラン・ルージュのことを書いた本にはわんさか出てくる。具体的にはヤスケン先生の「奇人・怪人伝」、カルヴィーノの「なぜ古典を読むのか」、ミシェル・アルノーの「ボリス・ヴィアン伝」など(いっぱいいっぱいでした)。
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