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たけたけっさんのレビュー一覧

投稿者:たけたけっ

12 件中 1 件~ 12 件を表示

紙の本サイキンノヤイコ

2002/03/19 15:25

音楽が好き、とことん好き。だから元気。

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 ヤイコこと、矢井田瞳といえば、もうだれでも「my sweet darlin’」のサビが浮かぶんだろう。彼女と私は同い年。ちょっと、くやしい。

 この本「サイキンノヤイコ」は本人がホームページに書き込んだ日記をまとめたものである。書き下ろしもある。

 時期でいうと、ヤイコがデビューして、大学を卒業するまでの約1年。大学を卒業して、それから社会人になって行く時期というのは、ものすごく早く過ぎて行くけど、大切な時期なんだろう。進路を決め、卒業するまでの間も、もちろん。

 大阪に住んでいるひとりの音楽好きの女の子。デビューが決まり、CDを出す。CDを宣伝するための取材がある。音楽番組の収録もある。そのことが「サイキンノヤイコ」には彼女の細かな感想と共に書かれている。

 途中、病気にかかり、入院生活がはじまる。この1カ月の入院。彼女にとって、よかったのか、悪かったのか。1枚のCDを作るにしても、1冊の本を作るにしても、たいていは一人で全ての行動ができるわけがない。CDがヒットし、知名度が上がってゆく。そんな中の入院。

 読んでいて、うやらましいと感じるのは、心底好きなものがあるということだ。ヤイコにとっては音楽。聴くのも作るのも歌うのも好き。上手に醍醐味を掴んでいる。同い年からみて、うらやましいの言葉しか出ない。

 別に同い年でなくっても、そうなんだろう。きっと。

 ホームページで公開されている、彼女の日記が楽しみである。

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紙の本本の業界真空とびひざ蹴り

2002/03/19 10:56

思わず、活字のとびひざ蹴りくらってしまった!

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 本を本格的に読み始めたのが私が20のとき。だいたい3年前になる。本の情報はほとんど「ダ・ヴィンチ」か「本の雑誌」に頼っていた。そして、インターネットをはじめて、もっと情報が入ってくるようにもなった。

 ところが、本の業界と呼ばれるところの話はあまり聞かない。自分が本を読み始めた以後のことは、雑誌などで読めるが、それ以前のことはわからないことがほとんど。

 それが「真空とびひざ蹴り」を読んで、ここ20年くらいの本業界情報が一気に埋ってしまった。ほんとうにとびひざ蹴りをくらったかのようだった。例えば、「週間ベストセラーなど無視してしまえ!」は、案外買わないけど気にしてしまう私には衝撃。「読者諸君よ、本は高くてもいいのだ」は、うう、勘弁してぐださいの一言。80年代初期に書かれた「いま出版人に必要なのは」は、現在どこかに掲載されていても、うなづける内容だ。

 読んでいくと、もっともっと本が読みたくなってくる。そうか、こんな本もあったのかと。

 なんとかガイドというムックを読むと、古本屋で買う本の量が増えることがあるが、本の業界のことを書いた本でそう思うのは珍しいことと思う。

 それだけでなく、自分が好きで読書している本の業界が過去どうなっていて、今はどういうことになっていて、将来はどうるのか…。「真空とびひざ蹴り」にはそのことも書いてある。

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紙の本ネコ路地へ行こう

2002/03/19 10:05

もう、かわいいったらありゃしない。

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 ネコっていいなあ、といつも思う。

 私が通り抜けられないところを「サッッ」と駆け抜けてゆく。もう、道とはよべないところである。「ここを通れれば、近道なんだけどな」。そう、ぶつくさ言って、どんどんと先に行ったネコたちを見る。今度は、にぼしでもポケットに入れておいたほうがいいかもしれない。

 「ネコ路地へ行こう」は、ポケットをにぼし臭くしなくってもいい。いっぱいたくさん、ネコたち。もしかしたら、近道を教えてくれるかもしれない。という気を起こしてくれる本だ。人形町にはじまって、浅草、月島、神楽坂、豪徳寺、福島ラーメンの街喜多方、長野は高遠町まで13の町のネコたちを案内してくれる。

 なんと、地図付き。「ここにはネコが多くいましたよー」と、足型マークまである。他にも、町の感じが“ぽん”と判る詳細イラストの地図。なるほど、奥付1ページ手前を見たら地図の雑誌「ラパン」に連載されていたとのこと。

 天気のいい日、「ネコ路地へ行こう」を持って、ネコたちを探しに行こう。ひとりでもいいし、誰かと一緒でもいい。別に、すんごくお金を払わなくっても、1冊の本があれば楽しくしてくれることもあるのだ。だよね、路地にいるネコたち…にゃーお。

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紙の本センセイの鞄

2002/03/19 06:18

センセイと月子さんと−食べたい会話−

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 妙な考えが私にはある。 
 ネット上や本好きの知り合いが「この本はいいよ」と何人も元気に言っていると「ほんまかよ!」と、頭から疑いをかけてしまうのだ。
 「センセイの鞄」もそうだった。
 疑いをかけるからして、その本はまず買わない。

 だけどどうしてか「センセイの鞄」は、笹塚の本屋をちょうど降り出した小雨の雨宿りがてら、ぷらぷらしていたとき、買ってしまった。

 持ち上げた本が「鞄」のように思えたのである。ミニチュアのような、ちっちゃい鞄。すぐに読みたくなって、喫茶店を小雨かき分け駆け足で探した。
 モカを「ふふん、いい本買っちゃったのだ、きっと」と、きどって頼み、ページをめくる。
 
 センセイと月子さんの「年齢差」は大きく、広い。
 二人はなじみの居酒屋でふと再会する。再会とは言っても月子さんの記憶は曖昧。ただ、注文するつまみが似ていた。居酒屋で会い、ゆっくりと酒を呑み、つまみを口に運び、センセイの家へと月子は行く。そして、二人の「年齢差」にあるものを見せられる。月子さんは、汽車土瓶、テスター…。センセイの本業である国語の話。キノコ狩りに行ったときには、国語を離れ、ワライダケの話。逆にセンセイも月子さんから。月子はセンセイを好きになり、センセイは月子を好きになる。

 「センセイの鞄」を読んで、恋愛に「話」は重要だなっと思った。ただ、一方的に話すのではなくって、相手が興味を湧くような話。どこまでも記憶に残ってしまうような。
  
 二人は、花見に行き、島へと旅に向かう。

 会話が深くなり、二人の関係も深くなる。
 深くはなっても、深刻ではない。
 おいしい食べ物が登場するからである。
 
 湯豆腐、鱈チリ鍋、蛸しゃぶ、キノコ汁…。

 「センセイの鞄」は、食べ物と会話がおいしい小説である。そして、センセイと月子さんの心の動きも…。

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紙の本731(+1095)

2002/03/11 18:07

スガシカオ、渋さの原点。大江健三郎とのかかわり?

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 タイトル「731(+1095)」というのは、スガシカオがデビューしてからの日数である。足して、1826日。この本はデビュー5周年を記念して発売された。

 スガシカオと言えば、まずSMAP「夜空ノムコウ」が浮かぶ人が多いのではないだろうか。

 しかし、彼が書く歌詞はそれだけにとどまらない。

 1826日の間に書かれた56曲が「731(+1095)」に全て収録されている。この歌詞を読んでいくと、作られた56曲中「夜空ノムコウ」的な歌詞はそんなに多くない。初期に作られた「イジメテミタイ」「SWEET BABY」。中期の「バクダン・ジュース」後期の「310」「性的敗北」などは、男と女のからみが主題となっている。

 対局にあるものというと、大袈裟なのかもしれないが、スガシカオのアルバムを聴いていると、「そんな歌詞を…」となってしまう。しかし、バランスが取れていて、こちらがハラハラする反面、落ち着く曲もある。

 「731(+1095)」には、曲が作られた順に並んで収録されている。アルバムを聴いたときとは別の印象がある。

 ラスト、ロングインタビューがあるのだが、スガシカオは作詞をするテーマを4つ上げている。これを読むと、アルバムを聴いてハラハラ落ち着いていってることがどうしてにのかがわかる。同時に大江健三郎のあることを話している。

 ファンの人が普段、聴いているスガシカオの音楽。そこから歌詞だけになった「731(+1095)」。

 音がなく、歌詞を自分で育てること。なかなか楽しいことであった。

 加えて、スガシカオの渋さは4つのテーマから発するものだったのかと、思った。 

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紙の本流星ワゴン

2002/03/11 17:32

星はまだ流れる−人生は続くんだ。

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 自分の人生を確認するときとは、いつなのだろうか。

 「流星ワゴン」の主人公は、男。37歳。仕事が終わった帰り道、「死んでもいいや」と思う。いつも乗り降りする駅で。そこにふと男の側についた車は−ワゴン、オデッセイ。男は車を呼んでしまったのだ。「死んでもいいや」と思ったから。

 運転手は男の記憶にある親子。5年前にあった交通事故である。

 男は、ワゴンに乗る。親子に気に入られたからだ。
 
 男は時間の流れに乗る。過去へと行くのだ。

 「ビタミンF」などをはじめ、家族をテーマにした重松清の3年ぶりの長編。「ビタミンF」や「日曜日の夕刊」は短編だが、「流星ワゴン」は今までの重松清の集大成のような長編である。

 男と親子は流れる旅を続ける。親子はいわば幽霊。男は過去へ行き、ある人と会う。そのあの人はもうじき死ぬかもしれない人だ。父である。

 死ぬかもしれない。その時にならないと、大切な人のありがたみはわからないのだろうか。

 読みながら、私はいままだ元気な両親のことが頭に浮かんだ。大切な人のことが頭に浮かびつつ、人生は続く。

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紙の本印刷に恋して

2002/03/04 15:42

活字狂、活字中毒を自称する人は手に取ってほしい!

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 100円均一の本屋があちこちにでき、手軽に安価で本を手にすることができる昨今。すばり、活字が「消費」されていると言ってもいいほどだ。印刷されていることが当たり前。かすれているとは何ごとだと。一冊の本をある作家が書き上げる。校正に校正を重ね、赤があちこちに入る。それから、印刷に入る。印刷されなければ、誰のもとへも届かない。本屋にも並ばない。

 「印刷に恋して」は、さすが活字好きな筑摩書房の松田さんだけあって、活字に対する気持ちが伝わってくる一冊だ。
 活版印刷では、実際に現場へ印刷したい原稿を書いて向かい、活字を拾い、活版印刷を肌で味わっている。続いて手動写植。オフセット、グラビア。現場で見るだけでなく、触ってみる。ここが「印刷に恋して」の読みどころだ。内澤旬子さんの機械の細かい、説明ぎっしりのイラストも、読みどころ、眺めどころのひとつ。実物を触るかのようだ。想像が沸く。

 自分の読んでいる活字がこうして出来ているんだ。このことは是非、「私、読書大好き」「俺、活字中毒なのよ」という人に読んでほしい。そして、この先活字が行く先のことも。ひとつのものが完成するまでには、どこかに「技」が隠れている。このことがわかってもらえる1冊なのではないだろうか。

 

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人生の年輪が語る、男と女の物語

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 四年ぶりの新作。待っていました。ほんとうに。この「彼の人生の場合と彼女の人生の場合」は、原田さんのお芝居「原田宗典アワー」で劇団壱組の俳優、大谷亮介さんがひとり芝居した2つの話をまとめた本である。

 「彼の人生の場合」は、原田さんが実際20代のとき働いていた、ビル清掃の話。チームリーダーの西さんがブラジル移民をして、成功すると願ったものの、こける、こける。こけても立ち上がる。人生賭けて、懸命にやったのにもかかわらず。負ける。その西さん、今日本でビル掃除。「ここで終わってはならず」と立ち上がるのだ。

 「彼女の人生の場合」は、長崎で被爆した歯科医師のシズ子さんが、主人公。治療にきていた原田さんに、74歳のシズ子さんが語る。被爆するということは、どうしても「負」のこととして捉えがち。だけど、違うんだ。ラスト、原田さんに言うセリフはまだまだ若造の私にとって、忘れてはならない一言である。

 両方の芝居を観て、私は頬を塩っ辛くした。とかく、老人をバカにしたりする人がいるけど、先輩、いや、大先輩である人の言葉たちは忘れてはならない。そんな言葉がちりばめてある一冊だ。

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紙の本楽天のススメ

2002/03/04 14:54

いつもの宗典エッセイとは味が違うぞ!

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 原田宗典と言えば、エッセイはとにかくがはは。電車に乗って読んだらあかんぜよと言われる。一方、小説や戯曲はエッセイとは反対側にあり、こつこつと原稿用紙を埋めるきっちり堅い小説家の文章である(たまに、笑ってしまうものもあるけど)。

 「楽天のススメ」は47個のエッセイ。電車で読んだら、キケンなのはかわらないんだけど、いつものエッセイとは何か違う気がする本である。「痩せればそれでいいか?」「かっこよさとは何か?」「急げば善、か?」など、まるで誰からも相談されていないのに、自分で相談ごとを作って、答えている。
 
 ちょっと、うむむ…、困った困ったと思うことがあると、私は「近いこと書いてあるエッセイがないかな」と目次をひらき、探してみる。すると、近いもの、ずはりそのものを書いたエッセイがあるから驚きだ。これからも、人生楽天相談の辞書として使っていこうと思う。
  

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紙の本見城徹編集者 魂の戦士

2002/02/24 16:56

ものづくりしたい方は一読の価値あり。

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 幻冬舎といえば、見城徹。めっちゃ売れた本の仕掛け人といえば、見城徹。と、書籍業界にとってはもう切り離せない人物。その彼が、母校の小学校を訪ね、編集について授業する。NHKで放送されたものの、書籍化したものがこの本である。

 大人が想像もつかないものを子供は持ってると思った。それは、感動である。
 宿題で書いてもらった作文を読み、どこをどうしたら感動するものになるのかを話す。それを班にいる数名の子たちで「ああでもない、こうでもない」と話す。この「何かひとつのことについて話し合う」ということは、とてもいいこと、別の考えを産む元なんだなと思った。大人が煙草の煙りもくもく会議することとは対局にあるようなこと。なんだか、活字の文化祭的授業。
 
 もう、23にもなった「おやじ」と言われてしまう私が、ここなら戻りたいっ! と思った本であった。
 何かを作りたいという方には参考になる本である。編集は活字以外にもあることだからね。

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紙の本人の短篇集

2002/02/24 16:37

人の数、短篇はあるのだ

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 原田宗典のエッセイと小説は全くと言ってもいいほど似ていない。エッセイが「動」とすれば、小説は「静」。エッセイの中にある笑いの要素はなかなか出てこない。

 登場人物はみな、男。様々な職業ー電気工事夫、カメラマン、骨董屋、獣医、ベルボーイ…。職業の数、短篇がある。夢があって、挫折もある。よく、十人十色というけど、その通りだ。なかなか知り合うことのできない職業の短篇もあって、一年に一度は読み直してしまう。

 原田宗典さんのお芝居で、朗読された「スタンドボーイの夢」(人の短篇集ラスト近くに収録)は、どの年代の方が読んでもなにがしかの感想を持つものだと思う。夢が膨らみ、粉になってしまう瞬間…。

 ひとつひとつの話ががっちりできているので、読みごたえがあります。
 風呂につかりながらでもいかがですか? 頬がしおっからくなっても、大丈夫。

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元気なふたりの元なんですよ

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 花*花と聞けば、たぶん「あ〜よかった」の人ね。という人が多いと思う。最近の結婚式でよくかかる一曲ではないだろうか。私はなんといっても、この二人が好き。どっちが好きなのよという質問は301キロ先の山に埋めておくとしまして、いっつも元気な二人の元はこの本にあります。
 関西の情。とでもいえばいいんだろうか、あつあつたこやきのようなふたりのめっちゃ長いロングインタビューは、ファンじゃなくっても読む価値あり。好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。と、物事を楽しむコツものってたり。竹中直人さんの対談もありまっせ。

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