ラリーゴ富梨さんのレビュー一覧
投稿者:ラリーゴ富梨
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キャプテン翼勝利学 Tsubasa 10
2002/05/10 12:20
「キャプテン翼」とサッカーにささげる著者の熱きオマージュ
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人気アニメ「キャプテン翼」は、すでにイタリアはじめサッカー強国の数カ国で放映されているサッカー漫画・アニメである。「サッカーが描けている」からこそ各国に受け入れられている「キャプテン翼」は現役Jリーガーにも愛読者が多く、日本サッカーの魂ともなっている。ブラジルの少年がペレやジーコにあこがれてサッカーをやっていたように、80年代以降、日本のサッカー少年は「キャプテン翼」にあこがれてサッカーをやっていた。“翼君、勝負だ!!”と昔のサッカー少年は心の中で叫びながらボールをけっていたものだ。
著者は本書で、あまり難しく考えずにサッカー観戦を単純に楽しむことを勧め、「シュート」「フリーキック」など、アマチュアの目から見たサッカーの「局面」の面白さについて説き、著者の人生でこれまでに出会った感動的なシーン — 現実の世界のサッカーシーンと「キャプテン翼」のシーンの両方にわたって — について語っている。さらにはトルシエ監督が知ったら顔を真っ赤にして噛み付いてきそうな「キャプテンシー」についてまでも堂々と論じている。
評者自身は「キャプテン翼」をそれほど熱心に読んではいなかった。ジャンプやYJが転がっていたら、まあ目を通すか、と時々思う、そんな読者である。そんな評者がこの本の読後、むしょうに「キャプテン翼」のページをめくって、取り上げられているシーンを探したい欲望に駆られてしまった。
ユーモアを交えた筆致で所々に著者の美学をチラリとみせながら、サッカーや「キャプテン翼」の初心者に、その歴史的名場面や魅力、さらには勝利に必要なのはいったい何か、といった考えまでを披瀝している本書は、いわば、サッカーと「キャプテン翼」にささげられた著者のオマージュである。
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