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まつさんのレビュー一覧

投稿者:まつ

2 件中 1 件~ 2 件を表示

ネット上の神をよく信仰できるね

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インターネットが宗教の伝道に使われている。特にアメリカでは新興宗教やニューエイジといった新しい動きが盛んにインターネットを利用しているのみならず、既存のキリスト教諸宗派であるカトリックや主要プロテスタント、南部バプテスト諸派といった宗派がインターネットを用いた伝道にきわめて熱心であり、効果を上げていると紹介している。メディアを媒介とした伝道活動はラジオの出現から効果を上げており、テレビ伝道盛んな時代(両者とも今でも続いているが)にはテレビ伝道者の果たす役割はきわめて大きかった。そして現代ではインターネットである。カトリックはもちろんのこと、キリスト教界の様々な宗派がそれぞれの主張を手軽にアピールできるようになったものだから、アメリカではまさに百花繚乱といった様相を呈しているらしい。もちろん送り手からの一方的なものではない。受け手側はeメールで疑問や悩みを送れば即座に帰ってくるのが大部分である。カトリックのページではネットで懺悔をすることすらできる。さらにモルモン教など、一部地域を離れてしまうと信者の孤独感が募ってしまう場合、インターネットを通じて信者との連絡が保てるのは大きなメリットであるようだ。

 このような動きはやはりアメリカが中心であり、日本でどうかといえば、仏教界では浄土真宗のページなどはかなり充実している。とはいえ、熱心な信者は高齢者に偏っているからか、双方向の連絡はいまいち活気づかないようである。

それにしてもインターネットで新しく宗教に入るのに抵抗感を感じるのではないだろうか。いくら素晴らしい教えを見つけたとしてもそれを唱える人の顔が見えないし、信者同士の結びつきも希薄になってしまうだろう。デンバー神学大学のグルーサイスはやはりインターネット伝道の欠点を、宗教にとって大切な儀式への参加や同じ信仰を持つもの同士の連帯感を築けないこと、宗教情報は簡単に手に入っても同時にポルノやあやしげなサイトにすぐに行けてしまう環境では信者はすぐに有害な情報に引き寄せられてしまうと危惧する主張を著書で述べているということだ。

 私自身は無宗教だが、確かにインターネット上でいくら感動的な教えに出会ったとしてもその感動を維持していくのは難しいような気がする。しかし、それをいうのなら、テレビや読書での感動だって周囲の環境にその感動を希薄させてしまうようなものがあふれているのは変わりないから、ことに今の若い人なら違和感を感ずるようなことはないのか。

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わかりやすい

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移植の歴史から異種移植の最先端にいたるまで丁寧にわかりやすく書いている。自家移植(自分の体の組織を他の部位に移植)が紀元前から行われているなんて知らなかった。
 移植というと拒絶反応の話が中心になるのが普通だが、著者はウイルスの研究者だから、異種移植のドナーの中心になるであろう豚の臓器からどんな感染症が問題になるのか詳しくて参考になった。普段肉屋で目にするSPF豚が移植にも使われるとは…。

 もちろん「移植」である以上避けて通れないのは「拒絶反応」。拒絶反応には超急性拒絶反応、急性拒絶反応、慢性拒絶反応とあるが、予防できるのは超急性拒絶反応である。これには補体といわれる血中成分が関わるのだが、豚の臓器が移植されてもこの補体の起こす反応を阻止しようというのが現在の戦略である。

 加えてこの本のミソは著者が獣医出身であることではないだろうか。だから後半は動物福祉といった医者だったら多分ほとんど触れないであろうトピックにページを割いている。動物実験に用いる動物にもできるだけ苦痛は与えない、これは欧米の実験施設では当然のように考えられているけれども日本の動物実験においてはほとんど問題にされない。動物実験についての国際原則−3R(Replacement置換、Reduction使用動物の削減、Refinement洗練)なんて初めて聞く言葉だった。一回くらい授業でやったって良さそうなものなのに…。早いところ整備しないとイギリスのように訳わからない反対団体に爆弾攻撃されるのではないかとちょっと心配。

 ちなみに参考文献がしっかり書いてあるところがすごくありがたい。これで調べようと思えば簡単に調べられるというもの。 

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