なかひらまいさんのレビュー一覧
投稿者:なかひらまい
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2005/11/04 14:40
著者コメント
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『スプーと死者の森のおばあちゃん』の主人公スプーは、誰も知らない小さな国で、魔術師をめざして修行中だ。 スプーは、体外離脱をして、死の世界へ出かけたり、森の中にいる精霊を見たりする。 死の世界では、死んだおばあちゃんに会って、話をしたりもする。 そんなスプーの摩訶不思議な日常を、日記とイラストを交え、ブログで連載していたものを一冊にまとめたのがこの本だ。
スプーの世界で描かれている魔術師とは、精霊や魔物や神々など、心の奥にある不可視のイメージを現実のものと捕らえ、格闘する人々のことである。彼らは、死んだ者と対話をしたり、タリズマン(護符)や呪文で異世界と渡りあう。この物語はファンタジーではあるが、単なる想像の産物ではない。主人公のスプーは、精霊たちや神々など不思議世界の住人を通して、 自分自身と向かい合っているのである。
物質文明の中で溢れかえる情報という表層のフィールドから踏み込んだ、心の中の現実を、この物語を通して認識し楽しんでもらえれば、作者としては本望だ。
☆かわいいイラスト満載の、立ち読み特設ページ☆
【著者紹介】
なかひら まい
イラストレーターとして活躍。STUDIO M.O.G.でキャラクターなど、種々のデザインを担当する。共著に『スカンク アンド ヒューゴ ムービーガイド』(ぴあ)がある。
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