原田武夫さんのレビュー一覧
投稿者:原田武夫
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紙の本騙すアメリカ騙される日本
2006/01/17 11:40
著者コメント
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この15年間くらいの日本を見て、「何か変だよ!」と思いませんか?日本中、何から何まで「改革」「カイカク」の大合唱です。しかし、その自称「改革」によって、本当に世の中はハッピーになっているのでしょうか?
もっともこのように述べると、すぐに「感情的な議論」に走ってしまいがちなのが日本の世論です。「何かおかしい!」と叫んだところで、個別に議論していくと自称「改革勢力」が語っていることの一つ一つには「経済的合理性」があるようにも思えるため、論破されてしまうのがオチです。たいていの場合、議論はそこで終わってしまいます。
この本は、現代日本社会に厳然と存在しているものの、意図的に見えなくされている本当の対立軸を検証していくものです。その対立軸とは、「米国との距離感をどう取って行くのか。米国による覇権構造の中で日本はどういった立ち位置を確保していくのか。」という根本命題です。
もっとも、これまでこの問題について指摘する図書は数多くありましたが、いずれも最終的には何らかの意味で感情論に陥り、「陳腐化」され、忘れ去られるか、「そういうもの」として「キャラ立ち」させられ、言論の隅に追いやられてきました。しかし、誰しもが「今の世の中、何か変だ!」と気付いている今、日本人の一人ひとりが戦後日本のこの「根本命題」に立ち返って考え、自分たちなりの「立ち位置」を意識的に決めていく必要があるのではないでしょうか。
この本では、過去15年間の歩みを振り返る中で、日本人にとっては余りに「当たり前」の出来事となり、「まさかこれまで米国による所業だったのか!?」と驚いてしまうことまで、米国の「奥の院」が策定した「一つのシナリオ」に沿って展開されてきたということを感情論に走ることなく、豊富な経済データと史料をベースに「静かな形」で検証していきます。
一人でも多くの方々が、この本を手に取り、「日本人として本当に必要な議論」へ真正面から参加されることを希望してやみません。あなたは「日本」、「米国」、そのどちらを向いているのですか?
皆様、良い加減、「本当のこと」を語り合いましょう!
■原田武夫国際戦略情報研究所
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