編集部 山田友さんのレビュー一覧
投稿者:編集部 山田友
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かぜにおされる くうきのふしぎ
2005/06/17 11:54
出版社からのオススメ
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本書は親子でサイエンスが楽しめるよう周到に準備された最高傑作の絵本です。この形容詞の意味は最後にご紹介します。
「かがくであそぼう」シリーズの刊行を応援してくださる和田昭允博士(理化学研究所ゲノム研究センター初代所長、東京大学名誉教授、横浜こども科学館館長)は日頃、子どものヤル気を引き出すには「目的を与え、誉めて励ますことが大切」と説いておられますが、著者のカッブも同様の考えを「読者の皆様へ」の中で述べています。ご家庭で楽しむときは、大人はきっかけづくりと実験の手伝いなど裏方にまわり、手出しはじっと我慢して、お子さんの発見を温かく見守ってあげてください。
決してどんどん先へ読み進める絵本ではありません。
小学校では図書室において子どもたちが自由に利用できるようにするとよいでしょう。米国では3〜5歳用に作られた絵本です。観察・実験と言っても身近な小物を使った驚くほど簡単なものばかり、危険はありません。それでいて最終的には分子の存在までも理解させようという高度な内容が含まれています。理科教育の先生方は発想の斬新さに驚いておられます。
この絵本は、米国で出版された最も優れた子ども向け知識の本に贈られるサイバート賞(米国図書館協会児童サービス協会ALA/ALSC主催)の2004年オナー・ブックに選ばれメダルを授与されました。同年の受賞は黄熱病の流行を扱ったノンフィクションが1点、オナー・ブックは本書のみでした。絵本の受賞は珍しく、特に科学絵本では初めての栄誉となりました。これで冒頭の最高傑作という表現が決して大げさではなかったことをご理解いただけると思います。
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